ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)
交響曲第34番 ハ長調 K.338
交響曲第38番 ニ長調 K.504"プラハ"
交響曲第39番 変ホ長調 K.543
交響曲第40番 ト短調 K.550
交響曲第41番 ハ長調 K.551"ジュピター"
セレナード第13番 ト長調 K.525"アイネ・クライネ・ナハトムジーク"
セレナード第06番 ニ長調 K.239"夜のセレナード"
録音
1954年11月ウィーンフィル(K338,K504)
1955年9月ロイヤル・コンセルトヘボウ(K543,K550,K551)
1956年12月ベルリンフィル(K525)
1957年9月ベルリンフィル(K239)
モーツァルト指揮者というと、僕('57年生まれ)より上の世代ではワルターとベームを思い浮かべる人が多いと思います。
そしてイメージとしては柔のワルター、剛のベームと言う感じですね。
ベームは、60年代に当時のモーツァルト全集をベルリンフィルと録音していて、当時中学生の僕は、レコード屋に恭しく陳列されているベームのLP全集をその内手に入れたいと心に秘めていたものです。
中学生だった僕には、ベーム&ベルリンフィルとでは、40番と41番のカップんリングのLPを買うのが精一杯でした。
その演奏は、モーツァルトの典雅で華やかな印象と違い、美しんだけどどこか冷たいものを感じる演奏でした。
中学生の頃の僕は、やはりワルター&コロンビア響の演奏が好きでしたね。
そして時は流れ、あれから40年!(綾小路きみまろか!?)
今では、LPからCDになり、そしてネット配信の時代になり、
クラシック音楽ソフトもかなり安価に購入できる時代になりました。
そうなる、レコード会社も商売ですから、新たに経費を掛けて新しく録音するよりも過去の音源を利用して再販をする方がいい訳で、過去の巨匠たちの名演、名盤が品を変えいろんなレーベルから発売されるようになりました。
僕のような中学生は、わずかな小遣いの中からやりくりして2000円を握りしめ、この曲は、どこの誰の演奏がいいのだ、なんて研究してレコード屋で吟味に吟味を重ね購入したものです。
クラシック音楽のCDというと製作会社から発売されては消えて、また新たな企画で発売され、まて消えて行くということを繰り返しているようですが、
同じ音源でも製作側の技術者のポリシーか、いやもっと砕けて言えば、くせによりリマスターにより感銘できるものもあれば、平易にしか聞こえず、あれ?こんな演奏だったの?というものまでそれこそたくさんあります。
もしかしてレコード会社同志で、同じ音源を使いまわしているんじゃないか?なんて勘ぐってしまいますね。
でも僕のような善良なるコレクターは、新しいリマスターで発売されると
また新たな発見があるんじゃないか?とついつい買ってしまうんですね。
まさに製作会社の思う壺なのです。
でも、時には隠れた名演を発見して悦に入ることもあるので、無駄なことではないし、僕は積極的に名演、名盤を探し求めてお金の続く限り聴いて行こうと考えています。
そんな中、僕が常連のディスクユニオン新宿クラシック館で購入したのが、
「カール・ベーム ザ・コレクション CD15枚組」VENIASレーベルで、
1951年から63年のベームの名演を集めたものです。
名盤の誉れ高いベルリンフィルとのブラームス1番(59年)、ベートーヴェンの英雄(61年)も収録されていて、非常にコスタパフォーマンスの高いセットです。
この54年から57年の演奏がいいのです!
ベームですから造型がしっかりしていて、加えて充実した響きが堪りません。
録音もモノラルながら逆に凝縮された感があり、全くもって名演の名盤です。
当時ベームは60才前半。
気力体力ともに充実していたことでしょう。
60年代のベルリンフィルとの全集に引けを取らないかそれ以上の出来と僕は感じます。
これだからCD蒐集はやめられないんですね!
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