クラシック名盤 クナッパーツブッシュ まさにレイクエムのブラームス

目安時間:約 3分
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ヨハネス・ブラームス(1833-1827)
交響曲第3番ヘ長調作品90
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1944年録音

 

このCDには、演奏年しか記載されていなく、
日付と演奏場所の記載がありません。

 

しかし、クナッパーツブッシュ&ベルリンフィルとの
ブラームス3番の録音は、記録では3回あり、

 

1942年ベルリン
1944年バーデンバーデン
1950年ベルリン

 

なので、CDジャケットに記載された年と演奏内容から、
1944年9月9日にバーデンバーデンでの録音です。

 

時は第二次世界大戦末期。

 

この年1944年6月、連合国側がノルマンディー作戦成功、8月のパリ解放へと続きます。7月にはヒットラー暗殺未遂事件も起きています。

 

ベルリンフィルハーモニー楽堂は、すでに空襲で破壊され、ドイツのほとんどの劇場は閉鎖され、混乱する政治情勢の中、ドイツは滅亡へと向かっていました。

 

フルトヴェングラーは、翌45年1月にナチスの追跡を逃れて間一髪スイスに亡命、カラヤンも命の危険を感じてイタリアに逃れていました。

 

44年9月、ナチスの命令で国外に出られないクナパーツブッシュは、バーデンバーデンに静養に来ていました。一方ベルリンフィルは疎開。

 

この時両者が録音したのが、このブラームスの交響曲第3番。

 

静養と言っても明日はどうなるかわからない身。命の保証もない。
実際この録音のあと、クナッパーツブッシュは、以降の演奏会を全てキャンセルして身を隠してしまいました。

 

明日をも知れないクナッパーツブッシュとベルリンフィルの演奏はまるでレイクエムのように響き、結局クナッパーツブッシュ戦中最後の演奏となりました。

 

そんな背景を知らなくても心にズシンとくる演奏です。




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