クレンペラー 50代のブラームス 貴重な録音

目安時間:約 3分
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ブラームス(1833-1897)
交響曲第1番 ハ短調 作品68

 

オットー・クレンペラー指揮
ドイツ国立歌劇場管弦楽団
1928年2月3日録音

 

いまからなんと90年近く前の録音ながら充分鑑賞に堪えるだけの音質で有難いです。

 

ワイマール共和国時代(1919~1933)のベルリンには、国立歌劇場と市立歌劇場の二大歌劇場がありましたが、プロイセン文化省が新作の上演や著名作品の新演出を売り物にした第二国立歌劇場が新設されることになりました。

 

このために選ばれたのがクロール劇場なので一般にクロール・オペラと呼ばれています。

 

その音楽監督に就任したのが当時50才を過ぎたばかりのクレンペラーだったのです。

 

クロール・オペラは目的である新しいオペラの上演で名声を博するようになり、クレンペラーの自由度の大きい仕事に遣り甲斐を感じていたと回想しています。

 

しかしそんな生活の長続きせず、4~5シーズンでクロール・オペラは閉鎖されたしました。

 

表向きはベルリン市に3つの歌劇場の維持は不可能というものですが、
政治的な圧力が真相らしいです。

 

そして1933年にヒットラー率いるナチスが政権を取ると、ユダヤ系のクレンペラーは、スイスに亡命しアメリカに渡ってしまいました。

 

さて、1928年2月録音のブラームスの1番は、意外と音質が良いのには驚かされます。

 

序奏からゆったりしたテンポで後年のスタイルを彷彿とさせますが、主部に入ってからは、素っ気ない演奏で進めていきます。

 

しかし、第2楽章は、ロマンティックの雰囲気も出してなかなか一筋縄でいかない、演奏を展開していますね。

 

大指揮者クレンペラーの貴重な記録として価値があると思います。



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