コンヴィチュニーの名盤 ショスタコーヴィッチ交響曲第10番を聴け!

目安時間:約 8分
  • 人気ブログランキング

ドイツの名指揮者フランツ・コンヴィチュニーが、
1962年に僅か61歳で演奏旅行先のユーゴスラヴィアのベオグラードで
亡くなったことはとても残念なことでした。

 

しかも、ベートーヴェンのミサ・ソレムニスの
リハーサル中ということで、
惜しんでも惜しみ切れません。

 

当時の東ドイツ政府により
国葬の扱いだったことからもわかるように、
これからの巨匠としても期待されていたことと思います。

 

自分が現在、同じ年になって、
本人はもちろん、周囲も残念でならなかったでしょう。

 

ただ幸いにも、亡くなる前年の1961年に来日し、
日比谷公会堂などでベートーヴェンの交響曲ツィクルスを
展開するなど、本場のドイツの演奏を日本の音楽ファンに届けています。

 

いまも当時の演奏を聴かれた方は
かなりおられるのではないでしょうか。

 




フランツ・コンヴィチュニーの思い出 中学生時代に憧れた指揮者

僕は中学生の頃ですから1970年代初頭、
コンヴィチュニーのLPが廉価盤でフィリップスから出ていました。

 

当時のLPは高く、2500円から3000円もして、
中学生の小遣いでは何か月も貯めないと買えない金額でしたが、

 

コンヴィチュニー&ゲヴァントハウス管のLPは、
900円から1000円程度で変えて、何枚か買った記憶があります。

 

確か、ベートーヴェンの第4番、5番、6番"田園"だったと思います。

 

しかし、いま思い返すとプレスの関係でしょうか、
音が薄っぺらだったような気がします。

 

でも、当時僕が愛読していた
志鳥栄八郎著「世界の名曲とレコード」では、
ベートーヴェンの第5番と第9番は、推薦盤になっていました。

 

そこには古い楽器を使っているので
響きがいぶし銀的と書かれていましたが、
中学生の僕にはよくわかりませんでした。

 

とは言え、コンヴィチュニーは、
僕には親近感を抱かせる指揮者で、
ベートーヴェンの交響曲は良く聴いたものです。

 

そして社会人になり、
LPやCDがある程度買えるようになってからは、
コンヴィチュニーのものをちょこちょこ買うようになりました。

 

その中でも、「THE ART OF FRANZ KONWITSHNY Vol.Ⅱ」はお気に入りです。

 

何と言ってもシュターツカペレ・ドレスデンとの
ベートーヴェンの"英雄"が収録さているのと、

 

ブルックナーも第2番、5番、7番、

そして意外な名演のメンデするゾーン"スコットランド"も収録されています。

 



フランツ・コンヴィチュニーとショスタコーヴィッチ

 

ショスタコーヴィッチでは、第10番と第11番が収録されています。

 

ここで驚きなのは、共に初演されてから時間をおかず録音されていることです。

 

第10番は、1953年12月17日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)で、

ムラヴィンスキーで初演されていますが、コンヴィチュニーは翌54年には録音しています。

 

ちなみにムラヴィンスキーには、1954年4月24日に録音されたものがあり

名盤とされていますが、コンヴィチュニーも同年に既に録音しているのです。

 

また第11番も1957年10月30日に初演されていますが、
コンヴィチュニーは59年に録音しています。

 

ちなみに1954年にレニングラード・フィルハーモニーで

ゲヴァントハウス管と演奏しているので、

そんな絡みもあったのではと推測します。

 



コンヴィチュニーの名盤 ショスタコーヴィッチ交響曲第10番

 

ドミートリー・ショスタコーヴィチ - Dmitry Shostakovich (1906-1975)
交響曲第10番 ホ短調 Op. 93
Symphony No. 10 in E Minor, Op. 93

 

1.(22:47) I. Moderato
2.(03:54) II. Allegro
3.(11:28) III. Allegretto
4.(12:34) IV. Andante - Allegro
total(50:43)

 

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 - Leipzig Gewandhaus Orchestra
フランツ・コンヴィチュニー - Franz Konwitschny (指揮)
録音(Recording):1954年

https://amzn.to/2RJaiID

このCDセットは、僕のお気に入りです。

 

特にシュターツカペレ・ドレスデンとの"英雄"は、超の付く名演ですし、
メンデルスゾーンの"スコットランド"は、隠れた名盤です。

 

ショスタコーヴィッチの第10番は、

ムラヴィンスキーほどの洗練されたシャープさには及びませんが、

ドイツ風の重厚な演奏は、なかなか感動的です。

 



最後に

著名な指揮者の経歴を見ていると、

リハーサル中とか、亡くなる少し前まで、

活動していたという記事をよく見るように思います。

 

それだけタフな仕事なのか、それとも老いてもできる仕事なのか、

多分その両方だと思いますが、

コンヴィチュニーは現在の僕と同じ年で亡くなったというのは、

自分がその年になってみて、早すぎるなという実感です。

 

朝比奈隆さんは、コンヴィチュニーのように指揮したいと

コメントされていたと聞いたことがありますが、

男性的で気骨のある演奏は、お互いに共通点があったと思います。

 



  • 人気ブログランキング

コメントフォーム

名前

 

メールアドレス

 

URL

 

 

コメント

トラックバックURL: 






最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
タグ
メルマガ登録
ぶろぐ村