ティントナーのブルックナー 人生捨てたもんじゃない

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ブルックナー(1824-1896)

交響曲第1番 ハ短調

ゲオルグ・ティントナー指揮

ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
1998年8月31日と9月1日録音

 

1920年代以前にヨーロッパで生まれた、特にユダヤ系の音楽家に取って、
ナチスの台頭に人生を大きく狂わされた人が多い、というよりもほとんどの音楽家が、活動の場が失われたり、亡命を余儀なくされたり、家族を失ったり、自分の生命も危機に直面したでしょう。




ゲオルグ・ティントナーの迫害の歴史

1917年生まれのゲオルグ・ティントナーもその一人で19才でプロの指揮者として活動しようとした矢先に、ナチの迫害により命からがらニュージーランドまで逃れました。

 

そして紆余曲折の末、1994年にナクソスのブルックナー交響曲全集の指揮者に大抜擢されました。

 

その時、ティントナー77才。なんとナチの迫害を受けてから60年近く経っていました。

 

それまで各地を転々と客演していたティントナーはいきなり
世界の注目を浴びることになりましたが、ここでも運命は残酷でした。

悪性の腫瘍が見つかり、5年後の1999年に自ら命を絶つに至ります。

音楽家はその演奏を聴くだけで良い、という人もいますが、
僕はその演奏家の送ってきた人生を抜きにして感じることは出来ないと思っています。

 

もしかして第二次世界大戦で苦難の体験をした音楽家の録音に感動するのは、その演奏の奥に隠された情念を感じるからかもしれません。

 

ティントナーのブルックナーの演奏は、過度な装飾もせず、素朴で、禁欲的ですが、その演奏は居心地よく、深い感銘を受けるのは、ティントナーの送ってきた人生を反映しているからかもしれません。

 

ティントナーがナクソスに残したブルックナーは全て聴いた方が良いです。

生きるってどんなことかを思わず考えてしまいます。



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