フルトヴェングラーのベートーヴェン英雄 1944年ウラニア盤の復刻

目安時間:約 7分
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フルトヴェングラー最高の英雄 1944年12月

ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
ウィリヘルム・フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1944.12.19 復刻アリアCD

 

フルトヴェングラー危機一髪

この演奏が行われた日を見るといまだから分かりますが、

 

フルトヴェングラーに取っては、命の危機が迫る直前だったのです。

 

この1週間前に、フルトヴェングラーは、ナチの高官の中ではまともだった、軍需担当大臣のアルベルト・シュペーアと面談しました。

シュペーアからは、ゲシュタポが命を狙っているからと亡命した方がいいと、勧められたのです。

 

そして、1945年2月7日に、フルトヴェングラーは、間一髪でスイスに亡命できたのでした。

 

フルトヴェングラーは、1月28日、29日にウィーンでコンサートを行い、2月4日には、ベルリンで再びコンサートがあったのです。

 

でも、命の危険を察したフルトヴェングラーは、ベルリンに、

転倒して怪我をしたと偽りの電報を打ちます。

 

そしてスイスとの国境近くの知人宅に2月7日まで身を潜めました。

 

実は、1月31日にゲシュタポが、フルトヴェングラーが、宿泊していたウィーンのホテルに踏み込んでいます。

 

あと1日出発が遅れていたら、彼の運命はどうなっていたかわかりません。

 

そしてなぜ2月7日だったのか?

 

フルトヴェングラーの持っていたビザでは、2月7日からしか、スイスに入れなかったのです。

 

1945年2月7日にフルトヴェングラーは、スイスの国境にいて入国審査を待っていました。その時、書類の不備に気づきますが、運を天に任せ、審査に入りました。

 

審査員は、フルトヴェングラーをしばらく凝視していましたが、
入国を許可しました。スイス政府が、事前にフルトヴェングラーが来たら、許可を出すよう、指示を出していたのです。

 

こうしてフルトヴェングラーは、ぎりぎりで難を逃れたのでした。

まるでサスペンス映画のシーンのようです。

 



46年前に14才の少年が手にしたLP

1971年(昭和46年)5月、中学2年生の僕は、富山のレコード屋で、
1枚のLPレコードを買いました。

30センチLPレコードは、2,000円。

 

当時の中学生の小遣いとしては高額です。

 

僕は、その何か月か前に生まれて初めてクラシック音楽のLPレコードを
買っていました。カラヤン&フィルハーモニアの「運命」「悲愴」でした。

 

そして僕は、人生2枚目として選んだのが、
フルトヴェングラー&ウィーンフィルでのベートーヴェン「英雄」だったのです。

後で知ったのですが、曰く付きの名演と言われていたものだした。

 

 

これも出会いだったのでしょう。

 

ただ、当時の僕は、モノラルで音があまり良くないので
不満だったことを憶えています。

 

その後、高校生になってワルター&コロンビア響の「英雄」を買い直しているくらいですから。

 

それから月日は流れ、僕は、上京して大学に進み、社会人になり、結婚してこの9月に定年退職しました。いまのその会社で再雇用で働いています。

14才の少年は、60才の初老の男性になりました。

 

でも14才で購入した、フルトヴェングラーの英雄は、ずっと持っていました。

 

そんな折、僕が贔屓にしているアリアCDで、この演奏の復刻をしたという情報を得ました。

 

それまでにもこの1944年の英雄は、いろんなレーベルからリマスターして出ていたようです。

 

でも僕は、LPがある以上、これで満足していました。

 

では、なぜアリアCDで購入しようと思ったのか?

 

それは、店主松本大輔氏のクラシック音楽に賭ける情熱に感化されたからです。

松本氏の復刻なら、面白いかもしれないと思い、注文して
昨日、10月21日に届きました。

 

聴きだして涙が出そうになりました。
期待以上の復刻だったのです。

 

松本さん、ありがとうございます!

 

僕の46年に及ぶ思いは、ここに完結しました。

 

フルトヴェングラーの1944年の英雄に出会えたことは、素晴らしいことでしたが、音質に関して多少の不満があったのも事実です。

 

でも、その不満をアリアCDは払拭してくれたのでした。

 

http://www.aria-cd.com/
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皆さん、アリアCDで買ってください。

 

松本大輔の著書はこちらからどうぞ!
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また松本氏の著書もクラシック音楽ファンなら必読です。





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