ブラームス交響曲第3番 愛と勇気と友情と

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ブラームス(1833-1897)

交響曲第3番 ヘ長調 作品90

 

ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮
北ドイツ放送交響楽団

 

前回は、ギュンター・ヴァントの指揮で同曲をご紹介しました。
今回は、同じ曲をハンス・シュミット=イッセルシュテットの指揮でご紹介します。

 

シュミット=イッセルシュテットの指揮は何もしていないのに内容が充実している、つまり質実剛健な演奏がその真髄だと思います。

 

これ見よがしの大芝居も大げさな表現もないけど、
隅々まで心を通わせて、ああいい曲だな、いい演奏だな、と
聴き終わったあとに必ず感銘を与えてくれます。

 

このブラームスの3番は1883年12月2日にウィーンで初演されています。
ブラームス50才の円熟期の傑作です。

 

初演は、リヒター指揮のウィーンフィルでしたが、リヒターが、
ベートーヴェンの英雄交響曲にも比すべき作品と語ったことから、
ブラームスの英雄交響曲と言われることもあります。

 

しかし僕は、そうは思わず、もっと内省的で、ヴァントの項でも書きましたが、もっと理性と煩悩の葛藤に苦しむブラームスを感じさせます。

 

ヴァントはその辺を上手く表現していましたが、シュミット=イッセルシュテットは、もっと健康的で、この曲の持つ男性的な雄渾な部分がしっかり表現されています。

 

僕はそんなシュミット=イッセルシュテットの演奏が好きで、愛と勇気と友情を感じさせ、夢を見させてくれるのが好きです。

 

北ドイツ放送響の創設にあたりシュミット=イッセルシュテットを選んだイギリス軍の慧眼の鋭さに改めて感動せずにはいられません。

 

その辺りの逸話をこちらを参照してください。

ブルックナー第4番 ハンス・シュミット 偉大なる凡事徹底

 

 

 

 




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