ベートーヴェンとクレンペラーとウィーンフィルと

目安時間:約 4分
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ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
交響曲第5番ハ短調作品67「運命」
オットー・クレンペラー指揮
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
1968年5月25日のウィーンでのライブ録音

 

クラシック音楽の大御所的存在だった吉田秀和著の「世界の指揮者」は、僕の愛読書で、その文庫本はボロボロになるまで読み込んだものです。

いまでも部屋のどこかにあると思います。

 

吉田秀和氏は、僕がクラシック音楽を聴き始めた中学生の頃、すでに音楽評論の重鎮として、FM放送などで解説されていました。

 

僕は、吉田氏の飄々とした解説が好きで、よく聴いていたものですが1970年代初めのころ、僕は既に吉田氏のことをいいおじいちゃんと思っていました。(当時吉田氏は50代後半)

 

そしてつい数年前にたぶんFM放送で吉田氏の解説を聞いて、驚きました。
えっ!まだご健在なんだ!(当時すでに90代中ごろ)
そしてしばらく経って、吉田氏の悲報を聞きました。
享年98才。大往生だったと思います。

 

さて、吉田氏著書の「世界の指揮者」の中でもオットー・クレンペラーの項は、クレンペラーへの畏敬と敬愛が入り混じって、なかなか出色の出来でした。

 

笑ったのが、吉田氏がクレンペラーのブルックナー4番のコンサートに行ってよくわかんないやと眠ってしまったそうです。

 

でもはっと気が付いて起きたら、まだ同じ楽章が続いていたとか、指揮棒を持たないで、左手を像の耳みたいにひらひらさせていたとか、結構笑わせてくれました。

 

その中で1968年、クレンペラーがウィーンフィルを振って演奏した「運命」がヨーロッパで大センセーションを起こしたという件がありました。

 

その演奏がご紹介するCDです。

 

ベートーヴェンいやクラシック音楽ファンは、この演奏を聴かないでは死ねないでしょう。

 

よくぞこの録音が残っていたかと思うと録音に関係した方々への感謝に堪えません。

 

まさに人類の宝、20世紀のクラッシク音楽録音の世界遺産です。

 

演奏時間も普通なら35分前後掛かるところを、約40分掛けて、堅固な全体像を保ちながら、微細なニュアンスも疎かにしないで、本当に隅々まで神経と血を通わせています。

 

しかし、かといって息苦しくはなく、全てのしがらみから解き放たれたような解放感と、身体の奥から沸き起こるような充実感と高揚感を感じさせる演奏です。

 

クレンペラーは、この時すでに82才の高齢。
2年後には引退し、4年後には永眠しました。
最後の生命の炎を燃焼させたのでしょうか?

 

この1968年には、ウィーンフィルとの超ド級の名演が残されています。
シューベルトの未完成、ベートーベンの4番、マーラー9番、ブルックナー5番など、どれも世紀の名演で、これらに関しても別途紙面を設けてご案内します。





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