ベートーヴェン演奏の変遷 ガーディナーの衝撃と快感

目安時間:約 4分
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ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
交響曲第4番変ロ長調作品60
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
オルケストル・レヴォリューショネール・エ・ロマンティーク
1994年録音

 

ベートーヴェンの演奏スタイルは、世につれ、人につれ変遷を遂げています。

 

全体的にも1970年代までは、19世紀生まれの指揮者たちの影響も強く残っていたので、

 

ベートーヴェンの演奏と言うと重く、重厚で深刻、劇的というスタイルでした。

 

フルトヴェングラーがその代表的な存在だったと思います。

 

よくその演奏スタイルが対比されるトスカニーニも早いテンポで颯爽としていますが、爽やかさとは無縁な激情的で魂をえぐるような激烈な演奏を展開しています。

 

温厚路線と思われるワルターでさえ、ライブになると激情的な演奏を展開して、感情を爆発させています。

 

 

しかし、80年代になって古楽器の演奏スタイルが台頭してきてからは、ベートーヴェンの演奏スタイルがガラッと変わってきました。

 

モダン楽器の古楽器演奏のスタイルの影響を受けて変化してきました。

よく言えば、理性的な演奏が主流になったわけです。

 

でもそこに物足りさなを感じ、故宇野功芳氏なんかは、朝シャンをして香水を付けた演奏とその外面的な演奏を真っ向から批判していたものです。

 

僕は、これは仕方のないことだと思います。

 

指揮者の資質というよりも時代が変わったから
演奏スタイルも時代とともに変化したのです。

 

戦後派のアバド、小澤、ムーティもトスカニーニ、フルトヴェングラー、ワルターと同時代に生まれていたらきっと違った演奏をしていたことでしょう。

 

そんな中で、ジョン・エリオット・ガーディナーの古楽器演奏は、主張があります。

この英雄も颯爽したテンポでぐいぐい行く演奏は爽快です。

 

ここまで徹底されれば、お見事と言うしかありません。

まさに21世紀のベートーヴェン演奏と言えるでしょう。

 

またオーケストラの上手いこと、上手いこと。
そのテクニックの煌きもオリンピックで完璧な体操演技を見るが如くです。

 

この“英雄”の演奏は、僕の大好きな愛聴盤です。





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