思いの限りを込めたバーンスタインの悲愴

目安時間:約 3分
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ピョートル・イリッチ・チャイコフスキー(1840-1893)
交響曲第6番ロ短調「悲愴」
レナード・バーンスタイン(1918-1990)指揮
ニューヨークフィルハーモニック
1987年録音

 

バーンスタインは、僕の大好きな指揮者でした。

 

72才という指揮者としては、まだまだと思われる年齢で亡くなった時は、結構ショックでした。

 

70才の誕生日祝いには、元気な姿が雑誌に出ていたので、まさかそれから2年で亡くなるとは思ってもみなかったです。

 

当時、バーンスタインよりも10歳年上の帝王ヘルベルト・フォン・カラヤンは既に亡く、バーンスタインがまさに音楽界の頂点的な存在でしたが、人生とは思うようにいかないものです。

 

カラヤンと同い年でバーンスタインよりも10歳上の朝比奈隆は、何かのコメントで「私よりも大分若いのに残念です。」のような内容を言っていました。

 

さて、このバーンスタインのチャイコフスキーの悲愴ですが、僕は「とんでも迷盤」にカテゴリーしたいですね。

 

あまりにもバースタイン臭が強すぎて、最後まで聴き通すのがしんどいです。その原因は第4楽章にあります。

 

とにかく、遅い!

 

第1楽章は、バーンスタインならもっと掘りの深い表現が出来るのではと思いますが、まあまあの出来。
第2楽章は、ニューヨークフィルのチェロの音色にうっとり、
第3楽章が、さすがバーンスタインという演奏で盛り上げ方が素晴らしい!

 

そして問題の第4楽章。
この楽章に費やした時間17分12秒。

 

ちなみに晩年はテンポが遅くなったと有名なオットー・クレンペラーでさえ9分31秒。クレンペラーの2倍近い時間を掛けていることなります。

聴いていて嫌んなりますね。

そんなバーンスタインにしっかり付いて行ったニューヨークフィルの面々に拍手かな。

 

でも、こき降ろしたくなるような演奏ですが、僕はやっぱりまた聴きたくなります。

 

ここまで自分の思いを主張して通した演奏は少ないからです。
むしろ晩年のバーンスタインだから出来た迷盤、いや名盤かもしれません。

 

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