カリンニコフ34歳で逝った作曲家の交響曲史上もっとも美しい曲を聴け!

目安時間:約 7分
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カリンニコフという作曲家の名前を初めて知ったのは、

今から10年以上も前のことでした。

 

なんでも彼の作曲した交響曲第1番は、

交響曲史上もっとも美しい作品と言われているとか。

 

そして、この作品を取り上げた「クラシックは死なない」松本大輔著では、
出版の4~5年前、つまり20世紀の終わりごろから、

急激に人気が上昇してきたとか。

 

また、国内のクラシックファンの間では、

スヴェトラーノフがN響に客演した時に取り上げてからブームにもなっているとか。

 

ただ、そんな人気とは裏腹に、当時はなかなかCDの入手が難しかったようです。

 

私は、今回なんとか評判のスヴェトラーノフの

1975年の演奏を入手したので聴いてみました。

 

参考文献:「クラシックは死なない あなたの知らない新名盤」松本大輔著

 




カリニンコフ交響曲第1番とは

 

ヴァシリー・セルゲイエヴィチ・カリンニコフ(1866-1901) は、
1866年モスクワの南南西360kmの位置する
オリョーリ県オリョーリの貧しく倹しい警官の家に生まれました。

 

少年時代から楽才を顕し、

14歳で地元の聖歌隊の指揮者を務めるまでになりました。

 

その後、モスクワ音楽院に進みますが、学費が払えず退学。

しかし後に奨学金を得て、モスクワ楽友協会付属学校に入り、

そこでファゴットを学びながら、アレクサンドル・イリインスキーに作曲を師事。

 

しかし生計を立てるため、劇場の楽団で奏者として出演したり、

写譜をしたりとアルバイトしながらの生活だったようです。

 

1892年、26歳の時にチャイコフスキーに認められ、

マールイ劇場の指揮者になるが、過労が祟り結核になってしまい、

劇場をやめて、療養のためクリミア南部に行き、生涯の終わりをヤルタで過ごしました。

 

交響曲第1番は、カリニンコフの存命中に、

モスクワのほか、ベルリンやウィーン、パリでも演奏されましたが、

残念ながら本人は、病状の悪化で初演に立ち会えませんでした。

 

結局、カリニンコフは、交響曲第1番の出版と35歳の誕生日を目前にして、

演奏を聴くことなく逝ってしまいました。

 

なお、音楽出版社ユルゲンソン社主ピョートルは、

カリニンコフの未亡人に本来受け取るべき金額に上乗せして支払ったそうです。

 

カリニンコフは生涯、病弱と貧しさに苦しめられましたが、

ようやくここで救われた思いです。

 



 

カリンニコフ交響曲第1番 スヴェトラーノフ

 

 

ヴァシリー・セルゲイエヴィチ・カリンニコフ
Vasily Sergeyevich Kalinnikov (1866-1901)

交響曲第1番 ト短調
Symphony No. 1 in G Minor

 

エフゲニー・スヴェトラーノフ - Evgeny Svetlanov (指揮)

ソビエト国立交響楽団 - USSR State Symphony Orchestra
録音: 1975

 

Ⅰ(14:00)Allegro moderato
Ⅱ(07:25)Andante commodamente
Ⅲ(07:36) Scherzo: Allegro non troppo - Moderato assai
Ⅳ(07:58)Finale: Allegro moderato

 

交響曲史上最も美しい作品と言われ、20世紀の終わり頃から、

人気が急上昇しています。

 

ほとばしるような抒情美と甘美で切ない憂い、異国風の華麗さ、

そして涙なしでは聴けないラストの高揚感が魅力です。

 

実は、古くはトスカニーニも歴史的な録音を残していますが、

 

その中で他の演奏を圧倒していたのが、
スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団の1975年の録音でした。

 

一時は、入手う困難だったようですが、
現在は、タワーレコードなどで入手できます。

 

カリンニコフ:交響曲第1番/スヴェトラーノフ指揮、USSR交響楽団

 

 

スヴェトラーノフ(1928-2002)が録音した1975年は、

彼にとってももっとも充実して時期なのか、

 

その響きは厚く濃厚で、たっぷりしたロマンで朗々と歌い上げています。

終楽章の盛り上がりは手に汗握るという表現でも足りない感じです。

 




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