ジョージ・セルの名盤 ハイドンの交響曲の楽団との真剣勝負

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ジョージ・セルの名盤 ハイドン交響曲選集

 

ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)
交響曲第88番、第92番~第99番と第104番
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管弦楽団
録音:1954年~69年




ジョージ・セルは20世紀を代表する指揮者なのになぜ?

 

ジョージ・セルは20世紀を代表する指揮者に間違いありません。

 

しかし、どうも日本の評論家の間では、特に人気があるように思えません。

 

亡くなってもう40年以上も経つからでしょうか?

では40年前は、評価諸氏がこぞってセルの録音を推したでしょうか?
そんなことはなかったと思います。

 

先日98歳の高齢で亡くなった音楽評論の重鎮であった吉田秀和氏は、
氏の名著「世界の指揮者」でもセルについて素直に書かれていました。

以下、引用

“セルは、しかし、究極的には、大ぜいの聴衆を喜ばせるとともに、
専門家のための専門家的音楽家でもある。

少なくても、現代の指揮者中、この人ぐらい専門家を嘆賞させる力を
持った人は、ほかに何人いるだろうか。

セルがクリーヴランド管弦楽団といっしょに入れたレコードのすべては、その意味で、現代の演奏の一つの典型的存在である。”

 

ジョージ・セルと言う人は、アメリカのクリーブランド管弦楽団を
世界最高峰の楽団に育てただけでももっと日本でも評価されるべき方だと思います。

 

録音も多く、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、ブラームスドボルザークといったドイツ・オーストリアのメジャーな作曲家のシンフォニー中心に数々の名演を残しています。

 

でも、どうも日本の評論家諸氏にはあまり人気ないようで、
ジョージ・セルの演奏を一番に押す評論家が少ないのには不満です。

私はその理由は、以下の理由ではないか?と思うのです。

 

ジョージ・セルはなんで人気がないか?

 

ジョージ・セル&クリーブランド菅の演奏はどれも技術的に素晴らしい、しかしその正確無比な演奏には、機械的なイメージがあり、
クラシック音楽に人間味を求める愛好家にジョージ・セルを勧めても
ちゃんと仕事をしていないように受け止められる。

 

なんか面白い、変わった演奏、掘り出し物を紹介しないと
評論家自身のプライドが許さない、また愛好家が付いて来ない、
と思っていらっしゃる節があるのではないでしょうか?

 

こんなことを書いている私にもその傾向はありました。

 

でもそんな思いを一層して下さった評論家が、福島章恭氏でした。

福島氏は自身でもジョージ・セルの演奏の素晴らしさをきちんと
紹介してこなかったを反省されながら、「いいものは良い!」
と著書に書かれています。

 

私は、福島氏のその潔さに拍手を送ります。

 

ジョージ・セル&クリーブランド菅の演奏はどれも素晴らしく
なんといっても当たり外れがありません。

 

そして聴けば聴くほど、その正確無比な演奏の奥に隠れている、
曲に対する真摯な姿勢と味わいが分かってきます。


第93番の第2楽章の“放屁”を聴け!

 

この項で紹介するハイドンの交響曲選集は、93番以降のザロモン・セット中心ですが特に人気曲ばかり集めているわけではありません。

 

でもどの演奏も曲の隅々まで神経を通わせた丁寧な演奏を繰り広げています。

その中でも特に私が好きなのは、第93番です。
次の第94番「驚愕」の影に隠れていますが、第2楽章の終わり近くにくる放屁を連想させるファゴットの強奏は抱腹絶倒ものです。

 

第93番の第2楽章は親しみやすいメロディーの美しいが楽章です。
初演の時にアンコールでもう1度演奏させらたそうです。

 

僕も、最後のファゴットの強奏が聴きたくてCDを繰り返し聴いてしまいます。

 

個人的には、本家の第94番「驚愕」を超えた「驚愕」です。

 

ジョージ・セル&クリーブランド菅の演奏では、特にそこが「驚愕」で

 

指揮者とファゴット奏者との真剣勝負が味わえます。

是非、是非、このジョージ・セルとファゴット奏者のスリル満点の「放屁」真剣勝負を聴いてください。


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