フリッチャイの悲愴 夭逝した名匠 慟哭の記録を聴け

目安時間:約 5分
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フリッチャイの悲愴

 

ピョートル・チャイコフスキー(1840-1893)
交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」
フェレンツ・フリッチャイ指揮
ベルリン放送交響楽団
録音:1959年9月 ベルリン

第1楽章:Adagio - Allergo non troppo 21:20
第2楽章:Allegro con grazia 9:20
第3楽章:Allegro molto vivace 8:55
第4楽章:Adagio lamentoso - Andante 11:03

 

1959年にグラモフォン初の悲愴のステレオ録音として録音されましたが、
いくつかの理由で発売されずお蔵入りとなり幻の録音と言われていました。

 

しかし、録音から37年経った1996年に初めて発売され、その凄まじい演奏に世界が涙しました。クラシック音楽を愛する人たち全てに聴いてもらいたい名盤です。

 

フリッチャイ(1924-1963)は、将来を嘱望されながら、48才で白血病で亡くなったハンガリー出身の名匠です。

 

若い頃の颯爽とした演奏から、1957年の発病からの演奏スタイルがガラッと変わりました。




フリッチャイの悲愴が世に出るまで

1996年4月にポリドール株式会社から発売された日本盤のCDのジャケットには、次のようなコメントが記されています。

 

フェレンツ・フリッチャイはこの≪悲愴≫の第1楽章の一部の再録音を希望していましたが、(彼の死により)実現しませんでした。

しかし、音楽的及び歴史的見地から初めて発売に同意していただいたフリッチャイ協会の英断に対し、ドイツ・グラモフォンは心より感謝の意をここに表します。

 

このドイツ・グラモフォンのコメントから、制作側のグラモフォンとしては、発売したいのだけど、フリッチャイ側が反対していたことになります。

 

これは当然なことで、費用も使っている制作側はビジネス面では、早く発売して資金を回収したいのがやまやまですが、フリッチャイ側は、あくまで個人の遺志を尊重したということです。

 

でもよくもグラモフォン側は、30年以上も粘り強く交渉したものだと思います。

37年と言えば、新入社員が定年を迎えるほどの年月です。
その辺のビジネスストーリーも知りたいですね。



慟哭の録音の記録

この録音が、本当に世に出てよかったと思います。

世界遺産級の録音が、誰にも聴かれず、レコード会社に眠っているなんて
これ以上悲しいことはありません。

 

僕はいろんな指揮者のCDで悲愴を聴きましたが、他の指揮者と比べようがないくらい凄まじい演奏です。

 

まさにこの演奏には、命を懸けた、そしてこの演奏がもしかして人生の最後に演奏になるかもしれないという覚悟が痛切に伝わってきます。

 

中身の濃い凄演なので、聴き通すとぐったり来ます。

でもこの演奏を聴かないで悲愴を語ってはいけないと思います。

まさに聴かずに死ねない1枚!





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