ジネット・ヌブー シベリウス ヴァイオリン協奏曲 飛躍前夜の名演

目安時間:約 8分
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こんにちは。

ともやんです。

 

ジネット・ヌヴー(1919-1949)。
フランス出身の不世出のヴァイオリニスト。

 

ジネット・ヌヴーの生誕100周年、没後30周年を記念して再びご案内です。

本日は、第二次大戦後の超人的な活躍のスタートとも言うべき録音です。
1945年11月のシベリウス、'46年最初のブラームスのヴァイオリン協奏曲をご案内します。

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残念ながら録音のせいなのか、オーケストラの響きが2年後のハンス・シュミット=イッセルシュテット&北ドイツ放送響に比べかなり落ちます。ただ、20世紀最高の名指揮者の一人であるシュミット=イッセルシュテットと比べるのは可哀想で、平均的な演奏と言うことです。

 

ヌヴーの演奏は鋭さと潤いの両方を兼ねて、聴き惚れてしまいます。

 

これは、シベリウスにも言えて、この曲では後年のチョン・キョンファの名盤があり、これもオーケストラがプレヴィン指揮ロンドン響で最高のサポートを務めています。

 

ともにヌヴーの切れ味鋭くしかも瑞々しい潤いをもったヴァイオリンを聴く録音です。

 




ジネット・ヌヴーの名盤 シベリウス&ブラームス ヴァイオリン協奏曲

 

ヨハネス・ブラームス - Johannes Brahms (1833-1897)
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 77
Violin Concerto in D Major, Op. 77

1.(21:19) I. Allegro non troppo
2.(09:03) II. Adagio
3.(07:40) III. Allegro giocoso, ma non troppo vivace
total(38:02)

ジネット・ヌヴー - Ginette Neveu (ヴァイオリン)
フィルハーモニア管弦楽団 - Philharmonia Orchestra
イサイ・アレクサンドロヴィチ・ドブローウェン - Issay Alexandrovich Dobrowen (指揮)
録音: August 1946

 

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ジャン・シベリウス - Jean Sibelius (1865-1957)
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op. 47
Violin Concerto in D Minor, Op. 47

4.(15:46) I. Allegro moderato
5.(08:08) II. Adagio di molto
6.(07:57 III. Allegro ma non tanto
total(31:51)

ジネット・ヌヴー - Ginette Neveu (ヴァイオリン)
フィルハーモニア管弦楽団 - Philharmonia Orchestra
ヴァルター・ジュスキント - Walter Susskind (指揮)
録音: November 1945

【CD】 シベリウス: ヴァイオリン協奏曲、ブラームス: ヴァイオリン協奏曲、他 ジネット・ヌヴー

 

ヌヴーのシベリウスはやはり凄い(フランス盤SPより復刻)
ノイズを徹底的に取る復刻が特にヨーロッパで流行でありますがどうも実在感の希薄な音になっているようです。ノイズを取ったあと恐らくはイコライザーで弱くなった音を補って聞かせる復刻は演奏家の息使いを取り去ってしまいます。ヌヴーもノイズの大きなイギリス盤でやらねばならないかと思っていましたら、レコード収集の名人がフランス盤を入手してくれました。恐らく他の復刻より実在感があると思います。ブラームスの方が録音は新しいのですが、シベリウスの方が緻密な音が捉えられています。これは他の盤でも同様なので、元の録音に差があるものと考えられます。それにしても、シベリウスは名演です。SPでもこの弱音を再現できるのだということが実感できるものです。まだ活動を始めたばかりのフィルハーモニア管弦楽団ともども若さの勢いが感じられます。おまけに小品を2曲つけました。アンコールとしてお聴きください。(オーパス蔵代表 相原了氏)[文面提供;(株)キング・インターナショナル]

 

 



ジネット・ヌヴーの活躍 第二次世界大戦前後

 

以下、第二次世界大戦前後のジネット・ヌヴーの動きを見てみます。

 

1940年6月、パリはナチス・ドイツに占領され、ヌヴーの国際的なキャリアは一時停滞することとなります。

この間、ヌヴーはドイツからの招聘をすべて断り、パリから離れず、僅かに開かれるコンサートのほかは、楽曲の研究と毎日5時間の練習に打ち込みました。
兄ジャンとのデュオ・チームができたのも1942年のことです。

 

この間、1943年6月21日にパリのサル・ガヴォーでプーランクのヴァイオリン・ソナタを作曲者のピアノとともに初演したことは特筆されます。(残念ながら彼女の同曲録音は残されませんでした)。

 

パリ解放後、ヌヴーは世界的な演奏活動を再開します。

イギリスに渡って1945年3月12日にはロンドンのウィグモア・ホールでリサイタルを開き、3月24日にはロイヤル・アルバート・ホールでベートーヴェンの協奏曲を演奏、絶賛を博しました。

 

同年11月21日、再びイギリスを訪れたヌヴーは英HMVへの初録音、シベリウスのヴァイオリン協奏曲をたった1日で録り終えます。
プロデューサーのウォルター・レッグによると録音は午後2時に始まり、1時間半の休憩を挟んで午後10時に終了。

ヌヴーは休憩時間もヴァイオリンをさらい、午後8時頃にはヴァイオリンをはさむ顎と首から出血してきましたが、録音修了後には当時勉強中だったウォルトンの協奏曲を全曲を一気に弾いてみせたそうです。

彼女は細身ながら長身で力強く、サイクリングや水泳を愛するヴァイタリティに溢れた女性だったと伝えられています。

この夏は、ジネット・ヌヴーの録音をまとめて聴きましたが、本当に、本当に惜しい人を失くしたものです。

以上、タワーレコードより

 

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まとめて聴きたい方には、4枚組のワーナー全録音集がおすすめです。




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