アバドの名盤 ブルックナー1番 ルツェルン音楽祭 2012年

目安時間:約 7分
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クラウディオ・アバド(1933-2014)は、

僕が初めて目の前で聴いた世界的指揮者です。

 

1973年春に僕の住む地方都市富山に

アバド率いるウィーンフィルハーモニー管弦楽団がやってきました。

 

ちょうど高校生になる前で、まだ中学3年の春休みだったと記憶します。

 

フルオーケストラの演奏を目の前に聴くはもちろん、

しかも世界最高峰のウィーンフィルなのです。

 

それがなんだベームじゃないんだ、なんて不満も口にしながら、

アバドの指揮でベートーヴェンの田園を聴きました。

 

でも、中学生の僕にはよくわからなかったのでしょうか?
アバドの長髪が、ふさふさと揺れていた光景ばかり憶えています。




アバドの名演 ブルックナー交響曲第1番 美しすぎるライブ

 

アントン・ブルックナー - Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第1番 ハ短調 WAB 101 (1891年ウィーン稿・G. ブロッシェ版)
Symphony No. 1 in C Minor, WAB 101 (1891 Vienna revision, ed. G. Brosche)

1.(12:04) I. Allegro
2.(12:44) II. Adagio
3.(08:40)≫ III. Scherzo: Schnell
4.(16:40)≫ IV. Finale: Bewegt, feurig
total(50:08)

 

ルツェルン祝祭管弦楽団 - Lucerne Festival Orchestra
クラウディオ・アバド - Claudio Abbado (指揮)
録音: 17-18 August 2012, Concert Hall of the Culture and Convention Centre Lucerne, Switzerland

 

 

ブルックナー: 交響曲第1番ハ短調WAB101 (ウィーン稿1891)/クラウディオ・アバド(指揮) ルツェルン祝祭管弦楽団

アバドの名演 愛するブルックナー1番 ルツェルン祝祭管と注目はウィーン稿で

 

2012年ルツェルン音楽祭での、アバドによるブルックナー交響曲第1番の演奏。

ブルックナーの交響曲は版の問題が複雑ですが、この第1番は大きく分けてリンツ稿とウィーン稿があります。

 

ウィーン稿は作曲から25年後(第8番第2稿より後)に作曲者自身によって改訂されており、ウィーン稿の響きは初期の作品というより、後期ロマン派を感じさせるものとなっています。

 

アバドのブルックナーは第1、4、5、9番と録音されていますが、ブルックナーの交響曲の中でも演奏される機会の少ないこの第1番を好んで取り上げています。

 

これまでの録音ではリンツ稿を主に使用していますが、今回はウィーン稿。

 

ウィーン稿でのブルックナーの第1番といえば、

ヴァント&ケルン放響とシャイー&ベルリン放響などがありますが、

今回のアバド&ルツェルン祝祭管の演奏は初期作品の活気ある雰囲気を残しつつも、

後期の洗練されたオーケストレーションを堪能出来るウィーン稿の良さをより味わえる演奏となっています。

 

発売元キングインターナショナルより

 

 



アバドの名盤 ブルックナー交響曲第1番 洗練の極み

 

2014年1月にクラウディオ・アバドの訃報を知って、
えっ!?まだ若いんじゃ?と思いましたが、享年80歳でした。

 

僕が、その若々しい指揮姿に接してから40年、時は流れ、

アバドは、あのカラヤンの後任として世界最高峰のベルリンフィルの指揮者にもなって、頂点を極めました。

 



 

 

ただ、個人的にはアバドの演奏はあまり聴いてきませんでした。

 

理由は、僕の敬愛する音楽評論家、宇野功芳氏、福島章恭氏の評価が低いので、

わざと聴かなかったというより、彼らがすすめる名盤、名演を聴き進んでいくうちに

聴きそびれてしまったというのが本当のところです。

 

しかし、アバドはイイです!

聴くとその洗練された音楽作りには、感銘を受けます。

まるでソーダ水とまで酷評された、

ベルリンフィルとのベートーヴェンの交響曲も僕は悪くないじゃん、と思うのです。

 

 

 

最後に

 

クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭菅のブルックナー1番は、

洗練された美しさに感銘を受けるととともに、

亡くなる約2年前、78歳の演奏にも関わらず、

 

テンポも颯爽として若々しさと煌めきを兼ね備えた演奏で、

多くの指揮者が晩年、テンポが遅くなりそれが枯淡の境地などと表されますが、

アバドは老け込むことはなかったのですね、と嬉しい気持ちになりました。

 

僕の中でのアバドは、中学生の時に接した、

長髪をなびかせ颯爽とウィーンフィルを指揮する姿です。

 



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