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カラヤンのブルックナー ウィーンフィルと晩年の心情を綴った第8番

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1973年、僕は北陸富山の高校生1年生でした。

 

当時僕が愛読していた

「世界の名曲とレコード」志鳥栄八郎著(誠文堂新光社)

 

ブルックナーの項には、

わずかに第4番”ロマンティック”が

載っていただけでした。

 

そして志鳥氏が薦めていたレコードは、

 

ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団

 

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルハーモニー

 

の2種類でした。

 




カラヤン&ベルリンフィルでブルックナーの洗礼

 

志鳥先生は、ブルックナー”ロマンティック”の名盤として、

ワルターとカラヤンの演奏を推薦していました。

 

次点で、クレンペラー&フィルハーモニアとベーム&ウィーンフィルでした。

 

高校生の僕は、小遣いを握りしめ、
ブルックナーの”ロマンティック”を買おうとレコード店に急ぎました。

 

購入したのは、カラヤン&ベルリンフィル(1971年録音)でした。

 

ジャケットに印刷された横から写したカラヤンの指揮姿が
あまりにもカッコ良かったからです。

 

そして帰宅してさっそく聴いてみました。

 

※73年に購入したLPジャケット

 

ベルリンフィルの怒涛のアンサンブルと
けれん味たっぷりのカラヤンの指揮に圧倒されっぱなしでした。

 

僕が、ブルックナーの洗礼を受けたのはこの時です。
カラヤン&ベルリンフィルの演奏ででした。

 



カラヤン&ウィーンフィル’88 ブルックナー交響曲第8番

 

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第8番 ハ短調 WAB 108 (1887年稿および1890年稿・ハース版)
Symphony No. 8 in C Minor, WAB 108 (ed. R. Haas from 1887 and 1890 versions)

 

1.(16:51)I. Allegro moderato
2.(16:25)II. Scherzo: Allegro moderato – Langsam
3.(25:13)III. Adagio: Feierlich langsam, doch nicht schleppend
4.(23:59)IV. Finale: Feierlich, nicht schnell

total(82:28)

 

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ヘルベルト・フォン・カラヤン – Herbert von Karajan (指揮)
録音: November 1988, Grosser Saal, Musikverein, Wien, Austria

 

 

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ブルックナー:交響曲第8番/カラヤン指揮ウィーンフィルハーモニー

 

 

カラヤン最晩年の心情あふれる名盤!

カラヤン最晩年の録音で、2枚組CDとして発売され、

長きにわたって同曲の定番として高い評価を得てきたブルックナー8番。

カラヤンの心情が最も注がれた録音の一つと言われるこの名盤が、

今回1枚もののオリジナルスとして生まれ変わりました。
UNIVERSAL MUSIC/IMS

発売・販売元 提供資料 (2012/08/06)

 

 

 

カラヤン 最晩年に到達した静かな境地

名門ベルリンフィルの終身指揮者として、

またクラシック音楽界の主要なポストを歴任し、

『帝王』と呼ばれた男も80歳になりました。

 

死の前年88年に録音されたウィーンフィルとのブルックナー8番は、
カラヤンが、到達した静かな境地ともいえるような、
悟りきった感のある名演です。

 

この前に長年君臨したベルリンフィルとも関係が悪化し、

傷心状態ともいえるカラヤンをウィーンフィルが

いたわるかのように演奏しているのが泣ける名盤です。

 



まとめ

 

1980年代に入ると、カラヤンとベルリンフィルの関係は悪化しました。

何度か決定的な絶縁寸前まで行きましたが、そのつどどちらかが譲歩しました。

 

でも、末期はまさにビジネスでだけつながっていた感があります。

 

ベルリンでカラヤンがベルリンフィルと演奏したのは、

1988年12月31日のコンサートで、
ロシアの若きピアニスト、エフゲニー・キーシンを

ソリストに招いてのチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番でした。

 

翌1989年3月、1967年以来毎年の恒例になっている

ザルツブルクで開催されるカラヤン主宰のイースター音楽祭。

 

最終日の1989年3月27日のヴェルディの『レクイエム』を

カラヤンがベルリンフィルを振った最後となりました。

 

その1ヵ月後の4月23日、ウィーンでカラヤンは

ウィーンフィルを指揮してブルックナーの7番を振りました。

 

これが結果としてカラヤン生涯最後のコンサートになってしましました。

 

ウィーンフィルを振ってから3ヵ月も経たない1989年7月16日、

ザルツブルクの自宅でカラヤンは急死しました。81歳でした。




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コメント

  1. カラヤンおたく より:

    早速のお返事ありがとうございます。
    カラヤンのブラ1ウィーンフィル(ブタペスト公演、モノラル)を指揮者と共に聴きました。
    ウィーンフィル盤は高校時代にそれこそ貯めたこずかいを握りしめレコード店に駆け込んだ
    懐かしい記憶が有ります。それと同じ時期のルーマニアライブです。
    印象は熱気がすさまじくカラヤンの唸り声が聴けました。ありきたりの評論では意味をなさない凄さでした。
    指揮者の名前は田中太智、来年ドイツヒュヒテンブルクのオケでブル7を振る予定です、ちなみに今年はバンベルクでマーラーユース管でマーラー「復活」を振り大好評でした実は私も聴きに行きました。
    クラオタとしては大変楽しみな天才児ですが何分当世はクラッシクへの関心が低く応援の無さに歯がゆい思いをしています。
                                  カラヤンオタク 拝
                                 

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