クレンペラー ブルックナー7番 70代前半の武骨な演奏がいい!

目安時間:約 5分
  • 人気ブログランキング

クレンペラーのブルックナー7番

 

アントン・ブルックナー(1824-1896)
交響曲第7番ホ長調
オットー・クレンペラー指揮
ウィーン交響楽団
1958年2月23日ライヴ



カラヤンとフルトヴェングラー

 

カラヤンとフルトヴェングラーという本を読みました。

 

1930年代からフルトヴェングラーが亡くなる1954年過ぎまでのベルリンフィルを巡る権力闘争を軸に、当時のナチス統治下のドイツにおける政治と芸術に関する音楽家たちの考え方の違いを描いた力作です。

 

著者は中川右介氏。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

カラヤンとフルトヴェングラー (幻冬舎新書) [ 中川右介 ]
価格:907円(税込、送料無料) (2018/2/12時点)

 

芸術家は、芸術的才能のみで通用する仕事はほとんどありません。

 

画家も小説家も詩人も、作曲家も演奏家も、ある程度プロデュース能力とマネージメントの力がないとそもそも自分を売り出したりすることも出来ないと思います。

 

その中でオーケストラの指揮者ほど、芸術以外の才能や能力が求められる仕事はないと思います。

 

オーケストラのメンバー、数十人から百数十人を統率する能力、聴衆を陶酔させる能力が必要で、凡人には出来ない仕事です。

 

カラヤンがフルトヴェングラー亡き後、ベルリンフィルの首席指揮者として終身契約が出来たのは、カラヤンが音楽的才能が他のライバルたちより優れていたからではありません。

 

そこには権謀術数を駆使したカラヤンのビジネスセンスと才能があったからに他なりません。

 

クレンペラー 偉大な芸術家

 

そんな指揮者の中でオットー・クレンペラーを聴くと、この人はどちらかというと、音楽的な才能を高く評価されて20世紀の大指揮者として名を連ねているのではないか、と僕は思ってしまいます。

 

ぶっきら棒で素っ気なく、人を人をと思わないその性格は、とてもカラヤンのように、うまく立ち回る人とは思えないからです。

 

もちろん僕の推測ですけどね。

 

よくクレンペラーの演奏は、75才を過ぎた60年代から凄くなったと言われ、実際残されている録音には名演が多いのは確かです。

 

でも一方僕は70代前半の54年から58年の演奏もむしろ覇気や活気の面では、60年代よりも上ではないか?と最近感じるようになりました。



まとめ

本日紹介するブルックナーの7番は、1958年、クレンペラー72才の時の演奏。有名な寝たばこ大やけど事件があったのはこの年の9月です。

 

クレンペラーはその大やけどで1年ほど演奏も出来ず再起不能とも言われました。もしそこで彼のキャリアが終わっていたら、埋もれた大指揮者としてだけ名を留めたでしょう。

 

逆にその大やけど事件がなければ、もっと活躍していたかもしれません。どちらにしろ、この時期のクレンペラーの演奏は、武骨ながら覇気があり、内面から湧き出るような情熱も感じさせてくれます。

 

この時期のクレンペラーはもっと評価されてもいいかなと思いますね。




音楽(クラシック) ブログランキングへ

クリック応援お願いします。

  • 人気ブログランキング

コメントフォーム

名前

 

メールアドレス

 

URL

 

 

コメント

トラックバックURL: 






メルマガ登録
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
タグ
ぶろぐ村

人気ブログランキング