アンナー・ビルスマの70歳記念盤 素朴な音の温もりに包まれて

目安時間:約 4分
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チェロという楽器の響きが好きです。

人間の肉声の音域なので、落ち着くのだそうです。

 

 

このCDは、オランダのバロック・チェロ奏者、
アンナー・ビルスマ(1934年生まれ)の70歳を記念して、

2004年にオランダのソニー・ミュージックより発売された
11枚組CDの中の1枚です。

 



 

 

アンナー・ビルスマ バロックチェロ奏法の確立

僕はチェロという楽器の音色が好きで、

ピエール・フルニエの格調高い音が好きでした。

 

アンナー・ビルスマは、

バロック・チェロの奏法を確立し広めた奏者ということで

最初その音に接した時は、その素朴な肌触りには、

何か忘れていた懐かしさを憶えさせられたものです。

 

僕は、クラシック音楽が、

現代に残された唯一の隠れ家と誰かが言ったフレーズを聴いて、

思わずこのCDを思い出したのそんな理由からだと思います。

 



アンナー・ビルスマ デュポール兄弟の名曲

 

 

ジャン=ピエール デュポール(1741-1818)と

ジャン=ルイ デュポール(1749-1819)は、

兄弟でフランスとドイツで活躍したチェリスト、作曲家です。

 

ベートーヴェンとも親交があり一緒にコンサートツアーも行っています。

またベートーヴェンは、彼らのためにチェロソナタ1番と2番 作品5を作曲もしています。

 

さて、このCDは、上記デュポール兄弟とルイジ・ボッケリーニ(1743-1805)、ベルンハルト・ロンベルク(1767-1841)そしてベートーヴェンのチェロの曲を集めたものです。

 

ベートーヴェンと同時代を生きた作曲家たちの曲は、

宮廷貴族たちのために作曲された曲のようで、

どれも肩ひじ張ったものはなく、僕はこの11枚組の中でも、

この1枚だけをよく聴いています。

 

特にベートーヴェンが作曲した、

ヘンデルのオラトリオ「ユダス・マカベウス」の挿入曲、

「よろこべやたたえよや」(近代オリンピックなどの表彰式で使われて有名)の変奏曲は、

馴染んだフレーズも相まって楽しめます。

 

アンナー・ビルスマの素朴な音で温もりのひと時をお過ごしください。

 

 




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