モーツァルト ピアノソナタ全集 リリー・クラウスのモノラル盤で

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リリー・クラウス(1903-1986)のピアノ・ソナタ全集(モノラル盤)をおすすめします。

 

リリー・クラウスのモーツァルトのピアノ・ソナタ全集+小品集
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モーツァルトが好き、クラシック音楽が好きという人は、ぜひこの全集を持ってじっくり聴いてほしい思います。

僕は、1000枚(セット含み)以上のLP、CDを持っていますが、その中でも特に大切にしているセットがあります。

その中の2つが、リリー・クラウスのモーツァルトのピアノ・ソナタ全集+小品集とピアノ協奏曲全集です。

 

ピアノソナタは、1954年のモノラル録音ですが、音質は良いです。

僕が持っているのは、アート・ユニオン企画のEMI盤で、解説の宇野功芳氏が、1956年の録音と記されていますが、この1954盤と同じものと思われます。

 

というのもクラウスが、全集を録音したのは2回で、のちに60年代にステレオ録音しているものとこのモノラルによる全集です。収録されている小品も全く同じなので間違いないと思います。

宇野氏は書籍でも56年の録音と記されていてどこで間違ったのでしょうか。

 

まあ、そんなこともよりも演奏は素晴らしいです。
この文章を書く前に8番イ短調を聴きましたが、こんなに深く思いの詰まった第2楽章を演奏する人はいないでしょう。

 

ほんとうに素晴らしい全集です。

 




リリー・クラウス モーツァルトピアノソナタ全集

 

CD-1 (65:47)
ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 K.279
ピアノ・ソナタ第2番 ヘ長調 K.280
ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調 K.281
ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 K.282
ピアノ・ソナタ第5番 ト長調 K.283

 

CD-2 (78:16)
ピアノ・ソナタ第6番 ニ長調 K.284
ピアノ・ソナタ第7番 ハ長調 K.309
ピアノ・ソナタ第9番 ニ長調 K.311
ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310

 

CD-3 (78:48)
ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330
ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331『トルコ行進曲付き』
ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332
ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 K.333

 

CD-4 (71:36)
幻想曲 ハ短調 K.475
ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 K.457
ピアノ・ソナタ第15番 ハ長調 K.545
ピアノ・ソナタ第16番 変ロ長調 K.570
ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 K.576

 

CD-5 (79:12)
フランスの歌「美しいフランソワーズ」による12の変奏曲 K.353
パイジェルロの歌劇「哲学者気取り」の「主に幸いあれ」による6つの変奏曲 ヘ長調 K.398
サルティの主題による8つの変奏曲 イ長調 K.460
幻想曲 ハ短調 K.396
幻想曲 ニ短調 K.397
ソナタ楽章(アレグロ)ト短調 K.312
小さなジーグ ト長調 K.574
メヌエット ニ長調 K.355
アダージョ ロ短調 K.540
ロンド イ短調 K.511

録音:1954年(モノラル/セッション)

 

モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集/ピアノ小品集(クラウス)(1954)

 

モーツァルトのエキスパートとして知られたリリー・クラウスは、1967年から1968年にかけてSONYにステレオ録音もおこなっていますが、打鍵の勢いやリズミカルな感覚はモノラル盤のほうが上とも言われています。
そのモノラルの全集は、EMIからもリリースされたディスコフィル・フランセ音源の演奏が有名で、モーツァルトの生誕200周年を記念した内容の濃さ、演奏の素晴らしさに現在でも多くの愛好者がいます。
今回、MUSIC&ARTSから久々に復活するハイドン・ソサエティの録音は、1954年におこなわれたとされていますが、この録音をライセンス発売したのがディスコフィル・フランセと言われており、さらにそれを後に発売したのがEMI盤ということで、実際のところ、クラウスのモノラル盤の全集は1種類だと思われます。

 

 



リリー・クラウス賛歌 宇野功芳氏による

 

2016年に86歳の高齢で亡くなられた音楽評論家の宇野功芳氏は、とりわけリリー・クラウスへの想いが強い方でした。録音だけではなく、実演も聴かれているのでなおさらと思います。

 

宇野氏が、「名演奏家のクラシック」(講談社現代新書)のリリー・クラウスの項でもその熱い思いを記されています。一部抜粋します。

 

リリー・クラウス賛歌
実演、レコードを問わず、いままで耳にしたなかで、リリー・クラウスほどチャーミングなピアニストを僕は知らない。
日本と日本人を特別に愛した彼女は、第二次世界大戦前を含め、七回も来日しているが最後に来日したのは1978年であり、全国で15回ものリサイタルを開いたのである。
すばらしかったのは東京の二日目に弾いた「ワルトシュタイン」で、馥郁(ふくいく)たる香気ただよう“クラウスのベートーヴェン”であり、舞台一面に幸せの虹がかかるような演奏だった。

 

中略

 

その夜のクラウスは、白い襟に縁どられた真紅のドレスで舞台に登場した。相変わらずの美貌と、年をとるのを忘れてしまったような颯爽とした若々しさに、場内にため息がもれたのを思い出す。ほんとうに恋をしたくなるほど美しかった。

 




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