朝比奈隆 北ドイツ放送交響楽団とのショスタコービッチがいい!

目安時間:約 7分
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昨日仕事で鎌倉に行き、帰りに横浜に寄りました。まあ、寄ったと言うより、乗り換えたから仕方ないのですが。

 

でもせっかくなので、久しぶりにレコファンという中古CDショップに寄ってみました。

 

そうしたら素敵なCD に出会えたのです。

 

それは、朝比奈隆と北ドイツ放送響との60年代の7枚組セットです。

朝比奈隆が、60年代に北ドイツ放送交響楽団を指揮したものでした。

 

北ドイツ放送交響楽団は、第二次大戦後創設され、名指揮者ハンス・シュミット-イッセルシュテットが、世界的なオーケストラに育て上げた楽団です。

 

ベルリンフィルが、カラヤンにより、インターナショナルなオーケストラになって行く中、北ドイツ放送響は、あくまでハンブルクに本拠地を置く、ドイツのオーケストラという感じで音色も重厚でほの暗さを湛えています。

 

それをまだ50代の朝比奈隆が指揮をしています。
僕は、朝比奈隆の70年代が一番好きですが、彼が圧倒的なカリスマとなるずっと前の60年代では、真摯に曲に向かう職人気質な朝比奈の姿があります。




ショスタコービッチの交響曲第5番

 

ドミトリー・ショスタコービッチ(1906-1975)
交響曲第5番ニ短調作品47
朝比奈隆指揮
北ドイツ放送交響楽団
録音:1960年1月18日~20日 ハンブルクにて

Ⅰ(17:59) Moderato.Allegro non toroppo
Ⅱ(05:50) Allegretto
Ⅲ(15:17) Largo
Ⅳ(11:16) Allegro non troppo

 

ショスタコービッチというと晦渋な曲が多く、僕は好んでは聴きませんが、比較的聴くのは、この交響曲第5番と第7番です。

 

第5番は、1937年にレニングラードでムラヴィンスキーの指揮で初演されていて、大成功を収め、ショスタコービッチの中でももっとポピュラーな曲として親しまれています。

 

当時のソビエト当局から、作品がブルジョワ的にすぎる、と批判された直後に書かれただけに、苦しみと闘ってそれを克服し、勝利を得るというベートーヴェンの第5番のような内容を持っているので、大衆的な人気を博していると思います。

 

 

朝比奈隆のショスタコービッチ

 

僕は、ショスタコービッチを好んでは聴きませんが、第5番と第7番は比較的に聴きます。

 

しかし、ムラヴィンスキーの50年代のLPを1枚持っているだけで、
それもくり返して聴いては来ませんでした。

 

ところがところがですよ、この朝比奈隆の指揮で聴くといいのです。

 

1日にこの暗い曲を3回に聴いてしまいました。

特に第1楽章なんて、えっ!?こんなに美しい曲だっただ、と改めて認識しました。

 

また北ドイツ放送響の重厚でほの暗い音色が、何とも言えないんですね。僕は、北陸の出身なのでなんかこう同化してしまうんです。



朝比奈隆 60年代の真摯で誠実な演奏

 

朝比奈隆は、あくまで誠実に真摯な曲作りをする人で、変にテンポを動かしたり、小細工をしたりするような指揮者ではありません。

 

このショスタコービッチもまさにそうで、どこがどうというのではないのですが、聴いていていいなぁ、いい曲だなぁと感じてしまいます。

 

この1960年から66年の録音集(1曲だけ1990年の録音あり)は、
曲目も後年よくプログラムに載っていたブルックナーやブラームスもありません。

 

また得意としていたベートーヴェンも第2番と第6番“田園”、チャイコフスキーも交響曲はありません。

 

これは北ドイツ放送響の意向だったのか、朝比奈隆の当時のレパートリーだったのか分かりませんがそういう意味でも貴重な録音集だと思います。

 

 

まとめ

 

80年代以降、圧倒的なカリスマ性で日本指揮界の重鎮として、そして世界的には最後の巨匠として君臨した朝比奈隆ですが、僕は個人的には人気が沸騰する以前の70年代だと思っています。

 

そしてそれよりも前の60年代は、50代の朝比奈隆の誠実な演奏が聴くことが出来、なんか原点を見たような思いです。

 

この北ドイツ放送響の自主出版の録音集と出会えたことに感謝します。


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