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ティントナー ブルックナー交響曲第1番 魂の名演

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こんにちは、
ともやんです。

1920年代以前のヨーロッパで生まれ、しかもにユダヤ系の家庭に生まれたばかりに音楽家を志しながら、ナチスの台頭に多くの人が人生を大きく狂わされ、というよりもほとんどの音楽家が、活動の場が失われたり、亡命を余儀なくされたり、家族を失ったり、自分も生命も危機に直面しました。

今の時代からは想像を絶するほどの苦難の時代だったようです。

ゲオルグ・ティントナーも音楽家を目指した青年でした。
その生涯は、分厚い一冊の本になるくらいです。

そんなティントナーが生涯最後に残したブルックナーの交響曲全集からは、魂の響きが聴こえます。

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ティントナー ブルックナー交響曲第1番と第3番のレア・アイテム

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第1番 ハ短調 WAB 101 (1866年リンツ初稿・キャラガン版)
Symphony No. 1 in C Minor, WAB 101 (orig. 1866 unrevised Linz version, prep. W. Carragan)

1.I.(14:39) Allegro
2.II.(15:22) Adagio
3.III.(09:07) Scherzo: Schnell
4.IV.(15:55) Finale: Bewegt, feurig
TOTAL(55:03)

ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団 – Royal Scottish National Orchestra
ゲオルク・ティントナー – Georg Tintner (指揮)
録音: 31 August, 1 September 1998, Henry Wood Hall, Glasgow

5.(20:35)Symphony No. 3 in D Minor, WAB 103: II. Adagio (1876 version, ed. L. Nowak)

ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団 – Royal Scottish National Orchestra
ゲオルク・ティントナー – Georg Tintner (指揮)
録音: 31 August, 1 September 1998, Henry Wood Hall, Glasgow

 

 

『ブルックナー: 交響曲 全集』ゲオルグ・ティントナー

※全集がおすすめです。どれも魂の演奏です。

 

全集発売完結を待たずに世を去った巨匠指揮者ティントナーの遺産に、
全ブルックナー・ファンが手許に置かねばならない録音が含まれていました。

習作を経て遂に「第1番」の番号を得た交響曲は、通常はリンツ版という稿で演奏されてきましたが、その11年前の初演時、改訂前の姿を蘇らせるため、キャラガンがこの録音のために楽譜を用意しました。

加えて「第3番」のための、演奏機会の少ないアダージョ楽章(改訂魔の面目躍如)も併録。

ナクソスより

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ゲオルグ・ティントナーのブルックナー 迫害の歴史

1917年生まれのゲオルグ・ティントナーもナチスの迫害に遭った一人で19才でプロの指揮者として活動しようとした矢先に、ナチの迫害により命からがらニュージーランドまで逃れました。

※ニュージーランド

そして紆余曲折の末、1994年にナクソスのブルックナー交響曲全集の指揮者に大抜擢されました。

その時、ティントナー77才。なんとナチの迫害を受けてから60年近く経っていました。

それまで各地を転々と客演していたティントナーはいきなり世界の注目を浴びることになりましたが、ここでも運命は残酷でした。

悪性の腫瘍が見つかり、5年後の1999年に自ら命を絶つに至ります。

音楽家はその演奏を聴くだけで良い、という人もいますが、僕はその演奏家の送ってきた人生を抜きにして感じることは出来ないと思っています。

もしかして第二次世界大戦で苦難の体験をした音楽家の録音に感動するのは、その演奏の奥に隠された情念を感じるからかもしれません。

ティントナーのブルックナーの演奏は、過度な装飾もせず、素朴で、禁欲的ですが、その演奏は居心地よく、深い感銘を受けるのは、ティントナーの送ってきた人生を反映しているからかもしれません。

ティントナーがナクソスに残したブルックナーは全て聴いた方が良いです。

生きるってどんなことかを思わず考えてしまいます。




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