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マニャール 交響曲第4番 不慮の事故で逝った不運の作曲家

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アルベルク・マニャールという作曲家をご存知でしょうか?

クラシック音楽ファンを自称して50年になる私もつい最近まで名前すら聞いたことがない作曲家でした。

 

僕が中学生の時から大切にしている属啓成著「名曲事典」(音楽之友社)という分厚い事典にもその名前はありません。

 

以下、HMVのウェブサイトからです。

マーラーと同世代のフランスの作曲家、アルベリク・マニャール[1865-1914]は、第1次大戦のさなか、自宅に進入してきたドイツ兵たちに発砲して二人を射殺した結果、ドイツ兵の反撃にあい、家に火を放たれて焼き殺されてしまった悲運の作曲家。
マニャールはマスネやフランク、ダンディなどに師事していますが、交響曲における後期ロマン主義的作風とコラールの使用などにより、「フランスのブルックナー」などと呼ばれることもあります。実際にはブルックナーよりもフランクに近いスタイルといえ、また、若い頃は当時のフランスで流行していたワーグナーの音楽に夢中になったこともあってか、自作のオペラにもワーグナーのライトモーティーフを思わせる手法が採用されています。

 

 



アルベルク・マニャール 不慮の事故で逝った フランスの作曲家

 

マニャールの交響曲第2番と第4番を聴いてみました。

 

特に亡くなる数ヵ月前に完成したという交響曲第4番が素晴らしい曲です。
雰囲気的にはセザール・フランクを彷彿とさせます。

また、マーラーや部分的にショスタコービッチを連想させる部分もあります。

 

ただ、一聴するだけではなかなか理解しがたい難しさを秘めているので何度も聴き込みたい曲です。

特に交響曲第4番はぜひ聴いて頂きたいと思います。

 

マニャールは、不慮の事故で49歳で亡くなりましたが、もっと長生きして作曲活動を続けていれば、後世に高い評価を得た作曲家になったことは間違いないでしょう。

 

以下にHMVの解説をご紹介します。

 

自身が30代で難聴になってしまったという事情もあり、ベートーヴェンを深く尊敬していたというマニャールの作風には、たぶんにドイツ=オーストリア系作曲家の影響が見受けられますが、室内楽作品などで顕著なように、ベースとなっているのはあくまでも当時のフランスの作曲家ならではの明晰なスタイルといえるのではないでしょうか。

1980年代から90年代にかけて、小規模ながらもマニャール・ルネッサンスのようなものがあり、交響曲や室内楽作品だけでなくオペラの録音などもおこなわれていましたが、現在は下火になってしまったようで残念です。しかし交響曲などを聴くと、色彩豊かなオーケストレーションの美しさや、師フランクゆずりの重厚な循環形式とコラールの魅力に思わず引き込まれてしまいます。
ロマン派や近代作品が好きな方なら一度は聴いておきたい作曲家です。

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マニャール 交響曲第2番と第4番 T・ザンデルリンクとマルメ響

 

アルベリク・マニャール – Alberic Magnard (1865-1914)
交響曲第2番 ホ長調 Op. 6
Symphony No. 2 in E Major, Op. 6

1.(11:11) I. Ouverture: Assez anime
2.(05:58) II. Danses: Vif
3.(15:11) III. Chant varie: Andante con moto
4.(09:18) IV. Final: Vif et gai
total(41:38)

マルメ交響楽団 – Malmo Symphony Orchestra
トーマス・ザンデルリンク – Thomas Sanderling (指揮)
録音: August 1999, Malmo Concert Hall, Sweden

 

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アルベリク・マニャール – Alberic Magnard (1865-1914)
39:56交響曲第4番 嬰ハ短調 Op. 21
Symphony No. 4 in C-Sharp Minor, Op. 21

1.(12:06) I. Modere – Allegro
2.(05:41) II. Vif
3.(13:37) III. Sans lenteur et nuance
4.(08:32) IV. Anime

マルメ交響楽団 – Malmo Symphony Orchestra
トーマス・ザンデルリンク – Thomas Sanderling (指揮)
録音: September 1998, Malmo Concert Hall, Sweden

 

マニャール:交響曲第2番, 第4番(マルメ響/T. ザンデルリンク)

 

《戦争により不慮の死を遂げた作曲家、最後のロマンティック交響曲》 日本ではほとんど演奏される機会のないフランスの作曲家、アルベリク・マニャール。第一次世界大戦に巻き込まれ49歳という若さでこの世を去ってしまったため、残された作品は30曲ほどですが、いずれも高い評価を受けています。交響曲は4曲残しており、第4番は死の数ヶ月前に完成した最後の作品。混沌とした雰囲気の第1楽章は、戦争の開始を予兆していたかのような空気が漂います。最終楽章は平和を祈るかのように、静かに終わります。マニャールの白鳥の歌をご堪能ください。来る3月22日、23日に、交響曲第4番が上岡敏之さんの指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団により演奏されます。この貴重な演奏会をお見逃しなく!
ナクソスミュージックライブラリーのレビューより

 

 



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