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ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光 刊行記念講演に出席して

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ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975)は、

紛れもない現代の作曲家です。

 

世代的にもカラヤン(1908-1989)、

朝比奈隆(1908-2001)と同世代で、

僕のお祖父さん世代にあたります。

 

でも、どうも取っつきにくい部分があり、
交響曲第5番、第7番は何度も聴きましたが、

 

それ以外は、ルドルフ・バルシャイ指揮ケルンWDR交響楽団の全集を

購入しておきながら全然聴いていませんでした。

 

ところがひょんなことから

ロシア文学者・亀山郁夫氏の出版記念トークショーの

存在を知り申し込んだところから、

ショスタコーヴィチを聴かずに死ねるかの流れが出来てきました。

 

亀山氏のトークショーは、

昨日2018年6月15日に

神保町のブックセンターのイベントホールで行われました。

 

ゲストには作曲家の吉松隆氏が来られていて、

お二人のショスタコーヴィチ論や音楽論など

興味深いお話を聞くことが出来ました。

 




亀山郁夫氏との出会いと再会

 

亀山氏は、ロシア文学の世界では、

知らない人はいないと思われます。

 

僕は、名前だけは20代の頃から知っていたように思います。

 

もう30年近く前の80年代の終わり、

僕は仕事でモスクワに何度か言っていました。

 

それをきっかけにロシア語を習おうと思い、

その場所を探している時に
東中野にマヤコフスキー学院というのを見つけ、

行くことにしました。

 

しかし、結果として仕事が

忙しくほとんど行かずじまいでしたが、
その時の講師に亀山氏がいたのです。

 

当時、僕は30才になったばかりで、

亀山氏も40歳前後だったと思います。

 

知的な紳士で、亀山氏の講義を聴きたいと思っていたので残念でした。

 

 

今回30年ぶりにお見受けした次第で、

早速の新刊の

「ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光」を

購入してサインして頂きました。

 

サインの時マヤコフスキー学院のことをお話したら

懐かしそうにされていました。

 



吉松隆氏との出会い

 

ゲストの吉松氏とは、

言葉を交わすことはありませんでしたが、

 

当然吉松氏の名前は知っていて、

CDも確か1枚持っていたように思います。

 

また、幅広い活動をされていて、

音楽評論の世界でもよくそのコメントが見ることがあります。

 

経歴を見ても音大出身ではないのに、
やはり才能が凄い方だったのかなと思うし、
話を聴いていても、溢れ出るような才能を感じました。

 

 

ショスタコーヴィチ交響曲第4番ハ短調作品43

 

ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975)
交響曲第4番ハ短調作品43

 

Ⅰ(27:15)Allegretto poco moderato
Ⅱ(08:45)Moderato con moto
Ⅲ(26:04)Largo-allegro

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ルドルフ・バルシャイ指揮
ケルンWDR交響楽団
録音:1996年10月4日と24日

 

評論家・宇野功芳氏は、ショスタコーヴィチのことを
交響曲作家としてマーラーよりも高く評価しています。

 

宇野氏の著書「宇野功芳のクラシック名曲名盤総集版」の

ショスタコーヴィチの項は、力作で、

あれ?宇野さんショスタコーヴィチが好きなのかな、と思っていたら、

 

文章の中で、ちゃんと好きな作曲家だと告白しています。

 

なんだ、ネクラ、ネクラと言っておきながら

好きなんだ、と思ったものです。

 

宇野氏は、三大ネクラ作曲家としてブラームス、チャイコフスキー、

そしてショスタコーヴィチを上げていましたが、

ショスタコーヴィチには複雑な感情を持たれていたようですね。

 

さて、バルシャイの指揮で、第4番を聴きました。

 

この曲は、1935年から36年の掛けて作曲されましたが、
初演のリハーサル中に作曲者自身が、スコアの撤回をして、当然初演はされず、

 

なんと実際に初演されたのが、25年後の61年になってからという曰く付きの作品です。

 

撤回の理由は、自ら失敗作と断じたそうですが、

複雑な国家の中で様々な批判を恐れたのかもしれません。

 

さて、曲は60分を超える大曲で、楽器編成も大がかりなものです。

ただ、一度聴いて分かり曲ではないので、

しばらく我慢して付き合っていこうと思います。

 



CDの紹介

 

今回取り上げたCDセットの紹介です。

 

ルドルフ・バルシャイが私財を提供して完成させた
“思い入れに満ちた”傑作ボックス!

 

20世紀ソヴィエトを代表する大作曲家、

ショスタコーヴィチの交響曲全集が、
グッド・プライスでリリース以来の大ロング・ヒット継続中!

 

ルドルフ・バルシャイ(1924年8月28日~;ロシア出身でスイス在住)といえば、
ショスタコーヴィチに師事した経歴を持ち、

交響曲第14番の初演指揮者であり、

 

弦楽四重奏曲第8番を「室内交響曲」として編曲したりしており、
非常に作曲家と関係の深い音楽家です。

 

バルシャイが私財を提供して完成させた“思い入れに満ちた”傑作ボックス!

20世紀ソヴィエトを代表する大作曲家、ショスタコーヴィチの交響曲全集が、

グッド・プライスでリリース以来の大ロング・ヒット継続中!

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