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ドラティ&フィルハーモニア・フンガリカ 史上初のハイドン交響曲全集

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こんにちは。
ともやんです。

いまよりもずっと録音が大変だった頃、ハイドンの交響曲104曲全てを録音するという企画が行われました。

史上初のハイドンの交響曲全集でした。
演奏は、アンタル・ドラティ指揮フィルハーモニア・フンガリカ。

ドラティ(1906-1988)は、ハンガリー出身の名指揮者。
第2次大戦後は、アメリカでダラス響、ミネソタ響などで指揮者として活躍し、その後舞台をヨーロッパ、イギリスに移し活躍した世界的指揮者です。

ハンガリー出身の指揮者は、オーマンディにしろ、ライナーにしろ、セルにしろ、ショルティにしろ本国を飛び出してアメリカで活躍した人が目立つように思います。

もしかしてハンガリーが位置する国土や民族的な流れがあるにかもしれません。

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ドラティとフィルハーモニア・フンガリカとハイドンと

1957年ハンガリーの動乱に際して、多くの音楽家が自由を求めて西側に脱出しました。
そんな音楽家たちが結成したのが、フィルハーモニア・フンガリカです。

オーケストラは、西ヨーロッパで活動を始めますが、その組織つくりに強力に支援したのがドラティでした。彼はのちのこのオーケストラの名誉会長になっています。

フィルハーモニア・フンガリカは、60年代からヴォックス系レーベルに録音を開始しますが、ペーター・マークを除いてほとんどヨーロッパでは無名の指揮者でした。

だから、70年から73年の4年間を掛けてドラティと録音したハイドンの104曲の交響曲全集を録音するという偉業でその名を残すことになりました。

発売当初は、全48枚のLPに収められていました。
使用楽譜は、ロビンス・ランドン校訂の決定版でした。

個別の曲でみればより名演がありますが、全体的にムラのない格調高い演奏で、ハイドンの大らかさと機智・ユーモアにも心が配られた演奏で、史上初の全集という気負いも見られず、自然な演奏です。

ドラティ ハイドン 交響曲全集

フィルハーモニア・フンガリカは、冷戦の終了とともに2001年に解散しましたが、ドラティとの史上初のハイドンの交響曲全集の録音とともに永遠にその名を残すことでしょう。

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ドラティ&フィルハーモニア・フンガリカ ハイドン交響曲全集

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第94番 ト長調 「驚愕」 Hob.I:94
Symphony No. 94 in G Major, Hob.I:94, “The Surprise”

1.(08:33) I. Adagio cantabile – Vivace assai
2.(05:55) II. Andante
3.(04:07) III. Menuetto
4.(03:47) IV. Finale: Allegro di molto
total(22:22)

——————————

交響曲第100番 ト長調 「軍隊」 Hob.I:100
Symphony No. 100 in G Major, Hob.I:100, “Military”

5.(07:32) I. Adagio – Allegro
6.(05:52) II. Allegretto
7.(05:19) III. Menuet: Moderato
8.(04:58) IV. Finale: Presto
total(23:41)

——————————

交響曲第101番 ニ長調 「時計」 Hob.I:101
Symphony No. 101 in D Major, Hob.I:101, “The Clock”

9.(08:17) I. Adagio – Presto
10.(07:32) II. Andante
11.(08:18) III. Menuett: Allegro
12.(05:11) IV. Finale: Vivace
total(29:18)

フィルハーモニア・フンガリカ – Philharmonia Hungarica
アンタル・ドラティ – Antal Dorati (指揮)

ハイドン:交響曲第94番「驚愕」, 第100番「軍隊」, 第101番「時計」(フィルハーモニア・フンガリカ/ドラティ)

気品に満ちた優雅な指揮、それに応える巧みなオーケストラが、しなやかな情緒を醸し出す魅惑的なハイドンです。

ハンガリアン・ファミリーであるドラティとオーケストラとの相性は抜群、透明度の高い音色、絶妙なアンサンブルはまさにハイドンにぴったり。優れたデッカ特有のゆとりのある音質が曲の魅力を十分に引き出しています。
数あるハイドンの交響曲のなかから、有名曲3曲をピックアップしました。タワーレコード

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最後に

ハイドンの交響曲は肩ひじ張らずに聴くことが出来る貴重な曲です。
ながら作業しながら聴くにも大丈夫です。

かと言って内容が薄いわけではありません。

僕はPC作業のBGMにするのがハイドンの弦楽四重奏曲か交響曲です。交響曲は少しボリュームを落として聴きます。

ベートーヴェンやブラームス、ブルックナーではそういうわけにはいきません。

結局、ハイドンには一生お世話になると思います。

もしかしてハイドン人気はそんなところにあるのかもしれません。



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