メルマガ登録

ワルター ブルックナーの素晴らしさを教えてくれた交響曲第4番

[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

ブルーノ・ワルター(1876-1962)は

20世紀前半を代表する偉大な指揮者です。

 

なお、日本語表記では、通常ワルターですが、

ドイツ語の発音ならヴァルターになります。

 

評論家の吉秀秀和さんは、

ラジオではヴァルターと発音していました。

 

一応、このブログでは、ワルターで統一しています。

 

1970年からクラシック音楽を聴くようになった

僕にとっては神様みたいな人で、
レパートリーは広く、当時、演奏も録音も良いLPとなると、

ワルター指揮コロンビア交響楽団を選んでおけば

間違いないという雰囲気がありました。

 

さて、今日はワルター指揮コロンビア交響楽団で

ブルックナー交響曲第4番をご案内します。

 




ブルックナーの交響曲は、70年代から認知度上昇!?

 

アントン・ブルックナー(1824-1896)の名前を知ったのは、
中学生になって、クラシック音楽に興味を持つようになってからです。

 

でも、中学の音楽の授業には登場しないし、
当時レコードの種類も少なかったように感じます。

 

僕が当時愛読していて、ボロボロになるまで読んでいた

志鳥栄八郎著「世界の名曲とレコード」の初版本(1967年)には、

ブルックナーの交響曲は第4番1曲しか紹介されていません。

 

そして、74年に増補改訂されて版には、

7番、8番、9番が追加されています。

 

しかし、その時点で、ベートーヴェンの全9曲、ブラームスの全4曲、

メンデルゾーンでさえ3番、4番、5番、

またマーラーでも1番、2番、4番、大地の歌が取り上げられているので、

ブルックナーファンとしては、まだまだ扱いは小さかったという感じです。

 

個人的には、ブルックナーは交響曲というジャンルに独自の世界を築いた人で、
後にも先にもブルックナーのような交響曲を創った人はいないと思います。

 

ブラームスが、ベートーヴェンの背中を追いかけたのとは違って、
全く新しい世界を創った人だと思います。

 



ブルーノ・ワルターの名盤 ブルックナー交響曲第4番”ロマンティック”

 

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 WAB 104(1878/80稿 ノヴァーク版)
Symphony No. 4 in E-Flat Major, WAB 104, “Romantic” (1878/80 version, ed. L. Nowak)

 

1.(18:40) I. Bewegt, nicht zu schnell
2.(15:37) II. Andante quasi allegretto
3.(10:59) III. Scherzo: Bewegt
4.(20:46) IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell

total(66:16)

 

コロンビア交響楽団 – Columbia Symphony Orchestra
ブルーノ・ワルター – Bruno Walter (指揮)
録音:1960年2月13、15、17、25日/アメリカン・リージョン・ホール(カリフォルニア)

 

ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(原典版) ブルーノ・ワルター(指揮)、コロンビア交響楽団

スポンサーリンク

 

ワルター&コロンビア響のブルックナー「ロマンティック」
2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻登場!

制作者より
ワルター指揮、コロンビア交響楽団によるステレオ録音のブルックナーは第4番、第7番、第9番の3曲が残されました。その中でワルターの音楽性と最も相性が良いのがこの第4番「ロマンティック」だと言われています。演奏内容については今さら述べるまでもないでしょう。今回入手したテープはマスター・テープのストレートなコピーらしく、内声部がくっきりと見通しよく響き、ワルターの細やかな表情がより明確に捉えられます。(平林 直哉)

キングインターナショナル

 

僕は、この復刻盤は未聴ですが、
盤鬼こと緻密な復刻で定評のある平林直哉氏のコメントですから相当期待できます。

 



ブルーノ・ワルターのブルックナー交響曲第4番は色褪せない

 

1967年初出で、74年に改訂された

志鳥栄八郎著「世界の名曲とレコード」では、

 

ワルター指揮コロンビア響と

カラヤン指揮ベルリンフィルを推薦で、

 

次点でクレンペラー指揮フィルハーモニア管、

そして最新盤としてベーム指揮ウィーンフィルを挙げています。

 

当時としてはこんなものでしょうか。

 

そしてワルター盤の評として以下の様に書かれています。

 

ワルター盤は、オーケストラの響きがやや薄手で明るすぎるのが欠点だが、ブルックナーの世界に陶酔しながらも、一点一画もおろそかにせず、精緻に、優麗に、田園的情緒を豊かに描き出している点がすばらしい。

 

ワルター指揮コロンビア交響楽団の演奏では、

よくオーケストラの響きを指摘する文章を良く見ますが、

一般的な愛好家にとっては特に大きな問題ではないと思います。

 

僕は、ワルターの演奏を楽しむにあたって、オーケストラ響きが薄いな、

とマイナス面に感じたことはありません。

 

むしろ、多分オーケストラの少な目な人数と優秀な録音スタッフによって、

内声部も良くよく聴き取れて、ワルターの魅力が直接伝わってきます。

 



最後に

 

ワルターが亡くなってもう57年が経とうとしています。

 

ワルターの後には、得意としたモーツァルトなどは、

古楽器とその奏法を取り入れた演奏が台頭し、

現在ではモーツァルトと言えば、古楽器が主流とも言えます。

 

でも、今回取り上げたブルックナーにしても、

そしてワルターが愛し得意としたモーツァルトでも

ワルターの残した演奏は、色褪せることはありません。

 

いまの時代に聴いてもチャーミングで新鮮な演奏

を聴くことが出来るのは本当に嬉しいことで驚異もであります。

 

残念ながらワルターのブルックナーは、

4番、7番、9番しか残っていませんが、

その中もでも4番が出色の出来だと思います。

 



スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました