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朝比奈隆のブルックナー 第4番ロマンティック、1993年大阪フィル

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僕は、80年代後半、朝比奈隆氏のコンサートに何度が行きました。

 

もう30年ほど前なので、正確な回数もプログラムもあまり憶えていませんが、
東京ということもあり、オーケストラは、手兵の大阪フィルではなく、
新日本フィルや読売日響だったと思います。

 

読売日響では、ベートーヴェンの”英雄”がプログラムで、
そのは迫力ある音が印象的でした。

 

また、ブルックナーでは(何番か忘れた)終演後、何度もカーテンコールで
挨拶して、朝比奈さんも当時既に80才前後だったけど、
ああ、幸せな方だな、とじーんとした記憶があります。

 

さて、今年は朝比奈隆氏の生誕110年。

カラヤンと同い年なんですね。

 

カラヤンは、89年に81才で逝きましたが、

朝比奈氏は、その後10年以上も演奏活動して、

しかも96年88才の時には、シカゴ交響楽団の招きで、アメリカにも渡っています。

 

そして21世紀のゲートをくぐられた2001年10月29日に永眠されました。

 




ブルックナー第4交響曲 朝比奈隆&大阪フィル

 

アントン・ブルックナー(1824-1896)
交響曲第4番変ホ長調”ロマンティック”(ハース版)

 

Ⅰ(19:24)Bewegt,nicht zu schnell
Ⅱ(15:21)Andante quasi Allegretto
Ⅲ(12:29)Scherzo.Bewegt
Ⅳ(21:04)Finale.Bewegt,doch nicht zu schnell

録音:1993年7月21日~25日
大阪フィルハーモニー、サントリーホール、大阪ソニックシティにて収録

 

朝比奈隆指揮
大阪フィルハーモニー交響楽団

 

 

僕が初めてブルックナーの交響曲を聴いたのは、

多分中学生の頃だと思います。

多分、NHK-FMのエアチェックで聴いたのだと思います。

 

当時は、FMでもクラシックの番組が多かった?ようで

僕は吉田秀和さんの名調子の解説が好きでした。

 

そして、高校に上がる時に、

カラヤン指揮ベルリンフィルで第4交響曲”ロマンティック”を購入しました。

 

なんか、それまでベートーヴェンやモーツァルトしか聴かなかったのに、
ブルックナーのLPを購入して少し大人になった気分でした。

 

でも、当時のLPは、物価に比べ高額で、1枚2,500円~3,000円していました。
もちろん自分の小遣いで買ったのですが、父から無駄使いしてなんて
叱られた記憶があります。

 

でも、僕にとっては、

音楽を聴くことがご飯を食べることと同じくらい大事なことで、
父から叱られてもじっと我慢してことを思い出します。

 

さて、朝比奈隆氏のブルックナーは、

素朴で武骨で愛想よいものではありませんが、
誠実で真摯、

そしてオーケストラを十分に鳴らしたスケールの大きな演奏で、
ああ、第4交響曲”ロマンティック”もいいなぁ、と感銘を受けます。

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一昨日、ヴァント指揮ケルン放送響のCDを聴いた時は、
その明解でクッキリした演奏が、却って、

第1楽章など、スケールの小ささを感じさせましたが、

朝比奈氏の演奏には、それは感じませんでした。

 

なんか、和食などで、上品で美味しいし、見た目もきれいなんだけど、
量が物足りないというお料理がありますが、

朝比奈隆の演奏は、お腹をいっぱいにしてくれます。

 




朝比奈隆のブルックナー 歴史的な名盤

 

朝比奈隆は、1908年東京生まれ。
はからずもヘルベルト・フォン・カラヤンと同い年です。

 

京都帝国大学卒。
指揮をロシア出身のメッテルに学びました。

 

1947年(昭和22年)、関西交響楽団(現大阪フィルハーモニー交響楽団)を組織。

 

1953年(昭和28年)ヘルシンキ交響楽団を指揮、

以降ベルリンフィル、北ドイツ放送響、スロヴァキアフィルなど

数多くの海外オーケストラに客演。

 

1996年5月には、シカゴ交響楽団の招きで

ブルックナーの第5交響曲を指揮をして話題になりました。

 

個人的には、1975年大阪フィルのヨーロッパ公演の時の記録、
ブルックナーの遺体を聖遺物として守護する聖フローリアンで演奏された、
ブルックナーの第7交響曲のLP2枚組が宝物です。

 

 

 

作曲家と作品に奉仕しようという

謙虚で誠実な姿勢が胸を打つ感動のブルックナー。

まとめ

 

ここ2週間ほどは、毎日ブルックナーです。

 

第1番から始めて、いろんな指揮者の演奏を聴いてきました。

 

名盤の誉れの高い、ヨッフムの新旧2種類の全集や、

ティントナーの渋い演奏、
コンビチュニーの剛毅な演奏、

カラヤンの華麗な演奏、などなど、

 

その中で朝比奈隆の誠実で真摯な演奏には、胸を打たれます。

 

さあ、これから中期から後期の巨峰に臨むわけで、

クナッパーツブッシュ、クレンペラー、朝比奈隆などが峰々が遥かに見えます。



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