こんにちは、
ともやんです。
クラシック音楽の楽しみかたのひとつに同じ曲を違う演奏者で聴いてその違いを楽しむとものがあります。
例えば、僕はベートーヴェンが好きで、ベートーヴェンの交響曲全集を何人もの指揮者とオーケストラの演奏で持っています。
そして、”英雄”の演奏をいろんな指揮者の演奏で聴いて、フルトヴェングラーはこう表現するけど、トスカニーニはこうなんだ。クレンペラーの表現は面白いな、とか楽しんでいます。
そして自分なこう表現したいなとか、頭の中で表現してみたりします。
評論家・故宇野功芳氏は、そう思うこと自体が、創作行為なのです、と言っていました。
さて、今日はトスカニーニの3種類のベートーヴェンの第5交響曲を聴いたので、レビューしたいと思います。
クラシック名盤の聴き比べ トスカニーニの”運命”
ベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調作品67は、俗に”運命”と呼ばれることがあり、僕がクラシック音楽を聴き始めた1970年代は、今よりずっと使われていました。
でも、このタイトルはベートーヴェン自身がつけたものではなく、ベートーヴェンの伝記を書いたシンドラーと言う人の創作らしいということで、現在はあまり使われていません。
でも、僕は分かりやすいので割と使っています。
さて、僕の手元にはトスカニーニ指揮の”運命”は次の3種類あります。
①1933年 4月9日 ニューヨークフィルハーモニック カーネギーホール
②1939年 11月11日 NBC交響楽団 NBC 8H スタジオ
③1952年 3月22日 NBC交響楽団 カーネギーホール
どれも名演ですが、②の1939年の録音が凄絶な演奏で、数多い”運命”の録音でも、ぜひ聴いて頂きたい、聴かずに死ねない名盤です。
僕は、このブログで別途書いていますので、参照ください。
トスカニーニ/トスカニーニの名盤 弛んだ精神に褐を入れる.html
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全集の中で特に第5番は凄すぎる演奏です。
※以前、別の記事で取り上げた
クラシック 名盤の聴き比べ トスカニーニとニューヨークフィルの”運命”
1933年のニューヨークフィルとの”運命”を聴いて、驚きました。
それは、機能美的なNBC交響楽団とは違い、ニューヨークフィルは、まるでヨーロッパ、それもドイツのオーケストラのような響きが素晴らしいのです。
Beethoven: Complete Symphonies アルトゥーロ・トスカニーニ
全体的にテンポは遅め(トスカニーニとしては)で、大らかな演奏をしています。
第一楽章の提示部の繰り返しはしていません。
クラシック 名盤の聴き比べ トスカニーニとNBC響の新録音
52年盤は、録音の良さでは一番ですが、さすが85才のトスカニーニは、39年の結晶化された演奏は厳しかったかもしれません。
ベートーヴェン: 交響曲全集、ミサ・ソレムニス<完全生産限定盤> アルトゥーロ・トスカニーニ NBC交響楽団
しかし、あくまで39年盤と比較しての問題で、他の指揮者の演奏と比べれば、素晴らしい出来です。
まとめ
クラシックの名盤の聴き較べほど楽しいものはありません。
これからもこのブログでいろいろと取り上げて行きます。
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トスカニーニ 最後のコンサート 聴かずに死ねない歴史的録音
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