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チェリビダッケ 名盤 ベートーヴェン交響曲第3番”英雄”

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こんにちは、
ともやんです。

クラシック音楽ファンを自称して早50年が経とうというのに、その根本も根本のクラシック音楽という意味について考えたことがありませんでした。

僕は単にクラシック=古典という意味で、100年前、200年前に作られて音楽の総称だと思っていました。

では、20世紀の作曲家ショスタコーヴィチはクラシック?

同じく日本の現代音楽の巨匠だった武満徹は?

と疑問に思ったこともありました。

つまり今まで多少の疑問を持ちながらもクラシック音楽という言葉を適当に使っていたのです。

でも、ここにようやく知るに至りました。

クラシック音楽全史-ビジネスに効く世界の教養』松田亜有子著にその説明がきちんとされているのです。

松田氏は、東京フィルハーモニー交響楽団 広報渉外部部長をされている方です。
この本も面白いのでおすすめです!

この記事の「まとめ」に松田氏の文章を引用しておきます。

さて今日は、チェリビダッケのベートーヴェン交響曲第3番”英雄”をご案内します。

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チェリビダッケの”英雄”は、反抗心が生んだ、超名演

宇野功芳は、その著書『ベートーヴェン不滅の音楽を聴く』の中で、チェリビダッケ指揮ミュンヘンフィルによる

ベートーヴェンの”英雄”の演奏を評して次のように書いています。

“チェリビダッケのミュンヘン盤は古典の粋だ。力を抜けるだけ抜き、優美なベートーヴェンを想像してゆく。そこにはアンチ・フルトヴェングラー、アンチ・カラヤンの姿がある。フルトヴェングラーの激しいドラマに反抗し、カラヤンの浅薄な流麗さに反抗する。同じように流麗でも、自分はこんなにも音楽的に指揮できるのだと。”

実際、チェリビダッケが、フルトヴェングラーとカラヤンに対してどんな感情を持っていたのか本人しかわかないわけです。

でも、ここに鳴るベートーヴェンの”英雄”は、フルトヴェングラーともカラヤンとも全く違う、品格の高い演奏です。

巨匠クレンペラーの演奏を思い出せますが、そこまで孤高ではなく、大らかでしみじみとした演奏は、その美しさゆえ、哀しくなってくるほどです。

特に終楽章の後半は、その感が強く、ここまで徹底して味わいつくそうという演奏はありません。

僕は、”英雄”が大好きでいろんな指揮者の録音を聴きましたが、これほど堪能させてくる演奏は滅多にお目にかかれません。

聴かずに死ねない名盤です。

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チェリビダッケのCD ベートーヴェン交響曲第3番”英雄”

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

1.(16:35) I. Allegro con brio
2.(19:13) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(06:52) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(14:27) IV. Finale: Allegro molto
5.(00:40) Applause

total(57:47)

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 – Munich Philharmonic Orchestra
セルジュ・チェリビダッケ – Sergiu Celibidache (指揮)

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(ミュンヘン・フィル/チェリビダッケ)

個性の極み!豊かに歌う高品位な「英雄」
品格の高さが漂う「英雄」です。ゆったりとしたテンポで刻まれる第1楽章は、楽器のバランスやアンサンブルが実に緻密、流麗な第2楽章では柔らかく品の良い最上級のクラシック音楽のイメージが構築されています。
発売・販売元 提供資料 (2018/04/09)

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チェリビダッケの名盤 ベートーヴェンの”英雄”は宇野功芳のおすすめ

先も書きましたが、チェリビダッケ指揮ミュンヘンフィル(1987年ライブ)は、宇野功芳は、著書『ベートーヴェン不滅の音楽を聴く』の中で絶賛しています。

同じく◎推薦が、朝比奈隆・大阪フィル(77年ライブ)、

フルトヴェングラー・ウィーンフィルの2種類(52年セッション、44年ライブ)、

ワインガルトナー・ウィーンフィル、

シューリヒト・ウィーンフィル(61年ライブ)、

そしてチェリビダッケ・ミュンヘンフィル(87年ライブ)。

挙げている6種類の内5つがライブなのは面白いですが、相も変わらず往年の指揮者で、長く推薦している指揮者ばかりです。

しかし、今回はワインガルトナーとチェリビダッケを挙げているのが面白いですね。

宇野氏推薦盤は、ずっと同じものと突っ込みたくなりますが、聴いてみるとなるほどと思わせる部分も多く、仕事で圧倒的にたくさんのCD、LPを聴いていても推薦盤が変わらないということは、過去の名盤はやはり記録として貴重なものかと思います。

とはいえ、このチェリビダッケ&ミュンヘンフィルのライブは、ぜひ聴いてください。

まとめ

東京フィルハーモニー交響楽団の広報渉外部部長の松田亜有子氏の著書より、クラシック音楽とはなにか、について一部抜粋してご説明します。

本のお求めはこちら>>> https://amzn.to/2A0lyFz

1、クラシックという言葉の語源には、「一流の」「最高水準の」という意味が含まれている。

2、もうひとつ「困難に際して心身の命を守るものもクラシック」ということ。

中世哲学研究者の今道友信は、次のように言いました。
「危機に際して精神の力を与えてくれる書物や作品のことを、クラシクス(クラシック)と呼ぶ」

作曲家たちは何百、何千曲にのぼる作品を発表しましたが、現在まで遺っているものは、ごくわずかです。数百年にもわたり、引き継がれてきた作品は、まさに”一流”であり、有事に応えてくれるのではないでしょうか。

 




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