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ベートーヴェン第九の名盤 ジョージ・セル&クリーヴランド管

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こんにちは。
ともやんです。

 

日本では、年末になると第九の演奏が頻繁に行われるようになります。
プロのオーケストラはもちろん、アマチュアのオーケストラでも演奏するところがあるようです。

 

またこの時期に備えて、プロのオーケストラでも合唱団に一般の人を募集してトレーニングを行っている楽団もあります。

僕は、80年代に2回、プロのオーケストラの第九の合唱団員として参加したことがあります。

オーケストラは2001年に東京フィルと合併した新星日本交響楽団。
確か7月頃から練習が始まり、練習日は平日の夜だったように思います。

 

非常に厳しい練習で、歌えない人は辞めさせられていました。
そこはやはりプロのオーケストラですね。

アマチュアでは考えられません。

 

さて、明日から12月ということで、しばらく第九のおすすめCDをご案内して行こうと思います。

最初は、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団のCD。
この演奏は、まさに現代演奏様式の極致を行ったもので、胸のすく演奏です。

 

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セル&クリーヴランド管 CD ベートーヴェン第九評価

 

1982年に音楽評論家・宇野功芳が出した『僕の選んだベートーヴェンの名盤』は、僕の愛読書です。

ここでは、宇野氏が、評論家生活の集大成として、それまで聴いてきたベートーヴェンの録音から、これは!と思うものをすすめています。

 

その中で興味深いのは、宇野氏が普段ベートーヴェン演奏であまり評価しない、カラヤン、ショルティ、そしてセルが取り上げられているのは興味深いです。

宇野氏も、ベートーヴェンの他の交響曲では成功例が極めて数ない指揮者たちが、「第九」では見事な出来栄えを示しているのは興味深いと書いています。

 

ただ宇野氏は、2013年にも『ベートーヴェン不滅の音楽を聴く』で、同じようにベートーヴェンのおすすめのCDを挙げていますが、ここでは、カラヤンもショルティもセルも取らげていません。

前書から30年以上経っていますので、その後に出たCDでも名演があるのでしょうがいないですね。

 

さて、前書では、宇野氏は珍しくセルの演奏を叩く評価しています。

全体で500字も費やしていますので、全てを掲載できませんが、第4楽章部分だけ以下に引用します。

 

“第四楽章はオケ、コーラス、ソリスト四人のテクニックが万全で、強力な技術を土台にした活気がすばらしい。情緒の崩れがなく、効果も狙っていないが、無味乾燥には陥らず、金管の強奏もやや外面的ではあるが気持ちの良いことは確かだ。”

 

 

ジョージ・セル&クリーヴランド管弦楽団 ベートーヴェン交響曲第9番

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”
作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller

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1.(15:39) I. Allegro ma non troppo e un poco maestoso
2.(11:26) II. Molto vivace
3.(15:25) III. Adagio molto e cantabile
4.(24:05) IV. Finale: Presto – Allegro assai

 

アディソン(ソプラノ)
ホブソン(メゾソプラノ)
ルイス(テナー)
ペル(バス)

クリーヴランド管弦楽団・合唱団 – Cleveland Orchestra & Chorus
ジョージ・セル – George Szell (指揮)

『ベートーヴェン: 交響曲全集&序曲集』

 

ジョージ・セルの「ベートーヴェン交響曲全集」が2004年のOriginal Jacket Collection以来久しぶりに復活します。1959年録音の第7番に始まり、1967年録音の序曲集に至るまで、セルとクリーヴランド管弦楽団の絶頂期に収録されたアナログ時代の名盤です。セルが手塩にかけて育てたオーケストラ、クリーヴランド管弦楽団の磨きぬかれたアンサンブルは、20世紀のオーケストラ芸術が到達した極点を示しています。その演奏解釈における美意識と、内燃する熱い音楽。「交響曲と合唱と独唱者達が一体となるベートーヴェンの音宇宙」といわれた第9番など、透明度の高い響きと、端正な表現、構成力が光る名盤です。
ソニー・ミュージック

 

 

まとめ

 

フルトヴェングラーの演奏がどれだけ素晴らしかったかという裏付ける話で、マリア・カラスのベートーヴェン交響曲第8番事件があります。

マリア・カラスを病院に送るのに当時彼女の伝記を書いていた作家が、クルマで送ることになりました。

 

何気なく、ラジオを点けるとベト―ヴェンの交響曲第8番に演奏をやっていました。
彼女は、その曲が好きなのとだからその演奏が気に食わなかったようで、結局病院に着いても、演奏者を確認するため、クルマの中で曲を聴き続けました。

 

そしてラジオのナレーションが、演奏はジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団です、と告げるとため息をついて、セルも落ちたものね、フルトヴェングラーの脚元にも及ばないわ、と内容のことを言ったそうです。

僕はこの逸話を聴いて、フルトヴェングラーの凄さを認識したのと、目指しているものが違うから比べるものではない、と思ったものです。

 

好き嫌いは別として、セルの演奏は、現代演奏様式の極致を言っているのは確かだと思います。実演はさぞかし凄いと想像できます。

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