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ベーム&ベルリンフィル ベートーヴェン交響曲第3番”英雄”は凄い!

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こんにちは。
ともやんです。

 

先日、10年来付き合いのある仕事関係の人と会う機会がありました。
その方は、50代後半で定年後何をしようかなって話になりました。

 

その方が意外なことを言いました。
「ともやんさんも穏やかになりましたね。初めてお会いした時はキリキリしていて怖いくらいでした。」

へえ、そうなんだ。10年前と言えば、50代前半。残業、休出も厭わず狂ったように働いていた頃です。

当時と比べればそうなのかもしれません。

 

 

指揮者も人間です。
指揮者の場合は、高齢になっても続けて円熟期を迎える方が多く、だから60歳前後は、一番心身共に充実する時期ではないかと思います。

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ベーム&ベルリンフィル ベートーヴェン 英雄交響曲は凄い!

 

カール・ベームは、70年代カラヤンと人気を二分する指揮者でしたが、人気が出た頃は既に70代も後半となり、演奏も円熟期を迎え穏やかになっていたと思います。

 

だからウィーンフィルとの70年代に録音したベートーヴェンやブラームスの交響曲を聴いてから、60年代前後のベルリンフィルとの演奏を聴くとその気迫溢れる厳しい演奏に驚きます。

 

僕はその当時の演奏では、先日ご案内したブラームスの第1番とベートーヴェンの英雄が大好きです。
そして、その後70年代に録音したウィーンフィルとの英雄を聴くと、その牧歌的な味わいに拍子抜けするとともに、これはこれでいいな、とも思います。

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

 

1.(14:52) I. Allegro con brio
2.(14:37) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(06:05) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(12:34) IV. Finale: Allegro molto
total(48:08)

 

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
カール・ベーム – Karl Bohm (指揮)
Recording:18-19 December 1961,Berlin Jesus-Chiristus-Kirche

 

ベートーヴェン: 交響曲第3番《英雄》、《コリオラン》序曲 カール・ベーム 、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 

従来の常識を打破する大規模な楽器編成や壮大なスケールによって、ベートーヴェンの内面の激しい情熱をドラマティックに表出し、ロマン派交響曲の隆盛の出発点となった記念碑的名作《英雄》。ベームの厳格な造型による底力のある重厚な響きのこの演奏は、彼の壮年期を代表する名盤として知られています。《コリオラン》序曲を併録。
ユニバーサル・ミュージック

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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

 

1.(14:56) I. Allegro con brio
2.(16:18) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(06:06) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(12:27) IV. Finale: Allegro molto
total(49:47)

 

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
カール・ベーム – Karl Bohm (指揮)
Recording:September 1972

 

ベートーヴェン: 交響曲全集 カール・ベーム 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 

オーソドックスながら聴くほどに味わい深く感じられる名演

ベームによるベートーヴェンの交響曲全集。いずれも1970年代前半にウィーン・フィルとともに録音されたもので、常に作品自体を見抜いて客観的な基準に立って楽譜を見直すベーム。現代オーケストラにより極めてオーソドックスなベートーヴェン像ながら、聴くほどに味わい深く感じられる名演です。
ユニバーサル・ミュージック

 

ウィーンフィルとの全集は、微温的な演奏ですが、ウィーンフィルの美音とベームのたおやかな表現が素晴らしく、特に第2番、第6番”田園”、第7番が名演です。

 

まとめ

 

人は、年齢を重ねるとその本性が出てくるように思います。
穏やかになる方、飄々として自由になって行く方、逆により頑固になって行く方。

 

指揮者という職業は、高齢になっても続けられるようで、年齢と共に円熟味が増したり、表現が深くなったりしますが、逆に高齢から身体の動きも制限されてタガが外れたようになる場合もあるようです。

 

 

ベームは、壮年期を録音聴くとその厳しい造形と気迫で、息苦しくなるほどですが、70年以降のウィーンフィルとの録音は、堅実な構成力を維持しながら、広がりと自由を獲得したように穏やかで広々として演奏が多くなったと感じます。

これはウィーンフィルの力量にもよるかもしれませんが、ベームの円熟と思います。

 



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