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マルケヴィチが凄い ベートーヴェン交響曲選集より第1・第5・第8

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こんにちは、
ともやんです。

 

11月の三連休期間は、アルバイトの掛け持ちでなかなかハードでした。

その代わり、世間から遅れて5日から7日までアルバイトの予定がありません。

 

ということでこの期間、聴きたいCDを聴きまくろうと昨日は乱雑に積み上げているCDを整理して聴くCDをいくつか選びました。

その中の一つが、イーゴリ・マルケヴィチのベートーヴェン交響曲選集・序曲集。

 

タワーレコードが、マルケヴィチ生誕100年記念でリリースしたもので、交響曲は、第1、第3、第5、第6、第8、第9。序曲は、レオノーレ第3、コリオラン、フィデリオ、エグモント、献堂式の5曲が収録されています。

 

またマルケヴィチへのインタビューの収録されています。

多分、中古店で購入したのでしょう。聴こうと思いながらそのままになっていたものと思います。

 

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イーゴリ・マルケヴィッチ プロフィール コスモポリタンの鬼才

 

マルケヴィチは、1912年にウクライナ共和国キエフに生まれましたが、2才の時に両親とスイスのヴヴェに移住しました。
ヴヴェで成長したことがコスモポリタンとしてマルケヴィチが活躍した下地になっていると思います。

 

ヴヴェは、スイスのレマン湖畔の美しい街で、ジュネーブ、ローザンヌ、ベルンのスイス各地やフランス、ドイツ、イタリア等に至る国際列車の発着拠点でした。

 

マルケヴィチは第二次大戦時にイタリア国籍を取得していますが、フランス、イギリス、ドイツ、イタリア、アメリカ、日本とポストに縛られることのない活躍は、そんな生い立ちとも関係あるのかもしれません。

 

もっとも1957年にパリのラムルー管弦楽団の音楽監督に就任して、活発に演奏や録音活動を始めると、カラヤンがその才能を怖れ嫉妬してメジャー・オーケストラのポストに着くのを邪魔したということを以前読んだことがあります。
真意はわかりませんが、ありそうな話です。

 

さて、イーゴリ少年は13才の時に自作のピアノ演奏をアルフレッド・コクトーに認められ、ピアノをコクトー、作曲をナディア・ブーランジュに学びました。
1929年15才の時に発表した「コンチェルト・グロッソ」によって新進作曲家としてバルトークからも高く評価されました。
その後、ロシア・バレエ団を主宰するディアギレフの委嘱で作曲したバレエ音楽などで作曲家として成功を収めました。

 

一方、指揮者としてのデビューは遅めで1930年の28才の時にアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮してデビュー。
その後、ヘルマン・シェルヘンに指揮を師事して、フランス音楽やロシア音楽をはじめストラヴィンスキーやウィーン学派など現代音楽の指揮でも高い評価を得るに至りました。

 

シェルヘンに師事したからか、両者とも学究タイプの頭脳明晰という風貌で、明快明晰にして気味鋭い演奏を身上という感じで共通点があります。

 

前述したようにマルケヴィチは、実力に反してメジャー・オーケストラのポストには付きませんでした。
ラムルー管弦楽団ともわずか4年ほどの付き合いで、その後客演中心に各地のオーケストラとの演奏会、録音が中心でした。

 

特に51年(モノラル)と59年(ステレオ)に録音したフィルハーモニア管とのストラヴィンスキー「春の祭典」が鮮烈なリズムで大きな話題を集めマルケヴィチの代名詞のようになりました。

実際、1960年に初来日して日本フィルハーモニー交響楽団に客演した時にも「春の祭典」を取り上げています。

 

マルケヴィチは、様々なオーケストラと「春の祭典」の録音を残していますが、オーケストラの実力を計るためにこの曲を取り上げていたようです。

彼は、68年にも来日して日本フィルを振っていますが、その後の日本フィルの成長をこの曲を指揮することで試したのかもしれません。

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なお、1983年1月、亡くなる2ヵ月前にも来日して東京都交響楽団とNHK交響楽団を振りましたが、行った人に言わせるとすっかり角が取れて丸くなった演奏だったそうです。

 

マルケヴィッチの名盤 ベートーヴェン交響曲選集より

第1番から聴きだしました。

オーケストラはラムルー管弦楽団。

 

おっ!イントロの弦のピチカートと木管の音から違います。明るく明快にして切れ味が鋭いのです。

これは期待できるぞ。ドイツでもアメリカでもない響きだ、なんてワクワクしました。

 

期待に違わず凄い演奏です。

切れ味鋭い明快な演奏で、アンセルメ、シェルヘンを連想させます。
特に第5番の終楽章は畳みかけるような盛り上げ方、第8番、第1楽章のいきなりストレートパンチを喰らったような衝撃。

 

一方、第1番、第8番の終楽章では、多彩な響きを愉しむようにテンポをやや落とし、味わうように演奏を進めるさまは、一筋縄ではいかない煌めく演奏を楽しめます。

聴かずには死ねない名演ですので、ぜひ聴いてください。

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第1番 ハ長調 Op. 21
Symphony No. 1 in C Major, Op. 21
1.(09:02) I. Adagio molto – Allegro con brio
2.(05:30) II. Andante cantabile con moto
3.(03:23) III. Menuetto – Allegro molto e vivace
4.(06:09) IV. Finale: Adagio – Allegro molto e vivace
total(24:09)

 

交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67
Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67
5.(07:33) I. Allegro con brio
6.(09:36) II. Andante con moto
7.(05:18) III. Allegro
8.(08:22) IV. Allegro
total(30:53)

 

交響曲第8番 ヘ長調 Op. 93
Symphony No. 8 in F Major, Op. 93
9.(09:28) I. Allegro vivace e con brio
10.(03:40) II. Allegretto scherzando
11.(04:18) III. Tempo di menuetto
12.(07:28) IV. Allegro vivace
total(24:56)

コンセール・ラムルー管弦楽団 – Lamoureux Concerts Orchestra
イーゴリ・マルケヴィチ – Igor Markevitch (指揮)

 

ベートーヴェン: 交響曲選集, 序曲集<タワーレコード限定>

 

ステレオ録音であるPHLIPS原盤のラムルー管との第1、5、8、9番と、モノラル録音のDG原盤(ラムルー管との第6番&シンフォニー・オブ・ジ・エアとの第3番)、さらにLP初出時には単独の「序曲集」として発売されたDG原盤であるラムルー管とのステレオ録音盤を含めた、マルケヴィチのベートーヴェン:交響曲選集&序曲集(「命名祝日」序曲のみオリジナルを重視しブラームス:交響曲第4番と併録)です。
交響曲は残念ながら全曲録音を残しませんでしたが、ここに聴く事ができる彼のベートーヴェン解釈は、あくまで古典としての絶対的な評価を基調としたストイックにまで突き詰めたベートーヴェン像でした。トスカニーニの死後、NBC交響楽団が名前を変えて活動を再開したばかりのシンフォニー・オブ・ジ・エアとの1956年12月録音(DGでのアメリカでの初録音)の「英雄」に始まり1961年1月収録の「第九」で終わる、僅か4年強の凝縮された期間の鮮明な記録です。タワーレコードより

 

 



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