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ミュラー=ブリュール&ケルン室内管弦楽団 モーツァルト交響曲

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ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮ケルン室内管弦楽団による素晴らしい演奏をご案内します。

 

曲は、モーツァルトの交響曲の中で都市名のタイトルが付いている3曲。
第31番“パリ”、36番“リンツ”、38番“プラハ”。

 

この3曲は、もちろんモーツァルト自身がタイトルを付けたわけではありません。
後年、誰がが付けたようです。

 

しかも付けたは単純でその地で作曲されたり、初演されたからにすぎません。

ただ、こういう名称が付いていると曲の管理がしやすいのは確かです。

さて、この3曲は1枚にまとまった素敵なCDをご紹介します。

 




ミュラー=ブリュール&ケルン室内管弦楽団 モーツァルト交響曲31番、36番&38番

 

ケルン室内管弦楽団 – Cologne Chamber Orchestra
ヘルムート・ミュラー=ブリュール – Helmut Muller-Bruhl (指揮)
録音: December 2000 to May 2001, Deutschlandfunk, Funkhaus Koln, Sendesaal

 

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)

交響曲第31番 ニ長調 「パリ」 K. 297
Symphony No. 31 in D Major, K. 297, “Paris”

1.(07:32) I. Allegro assai
2.(06:27) II. Andante
3.(03:46) III. Allegro
total(17:45)

 

交響曲第36番 ハ長調 「リンツ」 K. 425
Symphony No. 36 in C Major, K. 425, “Linz”
4.(07:46) I. Adagio – Allegro spirituoso
5.(07:39) II. Andante
6.(03:58) III. Menuetto
7.(07:44) IV. Presto
total(27:07)

 

交響曲第38番 ニ長調 「プラハ」 K. 504
Symphony No. 38 in D Major, K. 504, “Prague”

8.(12:49) I. Adagio – Allegro
9.(10:48) II. Andante
10.(05:44) III. Presto
total(29:21)

 

モーツァルト:交響曲第31番「パリ」, 第36番「リンツ」, 第38番「プラハ」(ケルン室内管/ミュラー=ブリュール)

ミュラー=ブリュール&ケルン室内管弦楽団 モーツァルトの名演

 

素晴らしい演奏です。

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いままでモーツァルトの交響曲の名盤案内を嫌と言うほど目にしてきましたが、誰もヘルムート・ミュラー=ブリュールを名を挙げる人はいませんでした。

 

ただ一人、アリアCD店主の松本大輔氏のみ「このNAXOSを聴け!」で紹介していたにすぎません。しかも、毎日数多くのCDを聴いている松本氏でさえ、注目の新人?と思ったほどです。

 

しかも、松本氏も本が書いていますが、調べるととんでもない人だということが知って驚愕されていました。詳しくはぜひ松本氏の本を読んでみてください。

 

このNAXOSを聴け!松本大輔

 

このCDを紹介する帯文が素敵です。

“20世紀のモーツァルト演奏における2つの大きな流れ、すなわちモダン楽器による重厚長大な演奏と、それに対して原典への回帰をうたった所謂時代楽器使用の歴史的アプローチ、21世紀にこの両者を止揚するのが、ミュラー=ブリュールです! モダン流の流麗さと歴史流の明快さの両者のいいとこ取りが、まさにここにあるといってよいでしょう。モーツァルトの交響曲の中でも、爽やかさと華やかさが印象的な、これら都市名つきの3曲は、ミュラー=ブリュール流とは相性も抜群! 弾力とキレのある響きの中から、華やいだ18世紀の都市の賑わいが聞こえてくるかのようです。”

 

止揚(しよう)ってなに?

哲学用語だそうですが、

・あるものをそのものとしては否定するが、契機として保存し、より高い段階で生かすこと。
・矛盾する諸要素を、対立と闘争の過程を通じて発展的に統一すること。
という二つの意味を有する。

のだそうです。

 

つまり20世紀のモーツァルトの演奏スタイルには大きく2つがある。

 

一つはモダン楽器のよる重厚長大な演奏。多くの巨匠と呼ばれる人たちの演奏。1960年代まではこれが主流だったように思います。

 

もう一つは、古楽器を使った原点回帰の演奏。これはアーノンクールから始まって、ホグウッド、ブリュッヘン、ガーディナーという人たちの演奏。

 

つまりヘルムート・ミュラー=ブリュールの演奏は、この2つの対立する演奏を発展的に高次元で統一した、と解釈します。

 

演奏を聴けば、よくわかります。

 

モダン楽器の豊かな格調の高さと、古楽器の新鮮で即興性の高いスタイルが、高い次元で融合しているのです。

ぜひぜひ聴いてみてください。新しい発見に溢れた演奏です。




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