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朝比奈隆 名盤 モーツァルト39番とシューマン3番”ライン”

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こんにちは、

ともやんです。

今年は、朝比奈隆の生誕110年。

同い年のカラヤンもそうで、10歳年下のバーンスタインが生誕100年。

80年代、朝比奈隆のコンサートに何度か行きました。
また、CDも何枚も持っています。

朝比奈隆の演奏の真髄は、なんだろうなといつも考えるのんですが、今日ご紹介する、シューマン3番『ライン』の終楽章を聴いていて、

あっ、これか!

と思ったのは、朝比奈の演奏は、人を元気にしてくれる!のです。

これだ!と確信しました。
音楽のもっともシンプルで、もっとも大切なものが朝比奈隆の演奏にあるのです。

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朝比奈隆 名盤 変ホ長調の名作モーツァルト39番、シューマン3番

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第39番 変ホ長調 K. 543
Symphony No. 39 in E-Flat Major, K. 543

1.(12:31)I. Adagio – Allegro
2.(09:35)II. Andante con moto
3.(04:23)III. Menuetto: Allegretto
4.(05:50)IV. Finale: Allegro
total(32:19)

新日本フィルハーモニー交響楽団 – New Japan Philharmonic Orchestra
朝比奈隆 – Takashi Asahina (指揮)
録音: 20 October 1995, Orchard Hall, Tokyo

※画像はイメージ

ロベルト・シューマン – Robert Schumann (1810-1856)
交響曲第3番 変ホ長調 「ライン」 Op. 97
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 97, “Rhenish”

5.(10:58)I. Lebhaft
6.(06:51)II. Scherzo: Sehr massig
7.(05:55)III. Nicht schnell
8.(05:22)IV. Feierlich
9.(06:29)V. Lebhaft
total(35:35)

新日本フィルハーモニー交響楽団 – New Japan Philharmonic Orchestra
朝比奈隆 – Takashi Asahina (指揮)
録音: 20 October 1995, Orchard Hall, Tokyo

モーツァルト:交響曲 第39番/シューマン:交響曲 第3番 「ライン」 朝比奈隆 、 新日本フィルハーモニー交響楽団
↑ ↑ ↑
TOWER RECORDS ONLINE

 

39番は間違えて英雄をかけたか?と思ったほど雄大に始まる。さすがに全楽章を通すと朝比奈のスタイルとモーツァルトが合致しない場面も出てくるが、不思議と透明感があり時折取りだして聞きたくなる。ラインは朝比奈が完全に音楽を手中におさめた大演奏。懐深く、最終楽章には特に勇気づけられる。朝比奈氏はオプティミストだったのではないだろうか。音に人を勇気づけるものが宿っている。

タワーレコード カスタマーボイスより

 

生誕100周年記念 朝比奈隆&新日本フィル
DSDリマスタリングで再発売

2008年で生誕100年をむかえる朝比奈隆[1908-2001]が新日本フィルハーモニー交響楽団と録音した名演をDSDリマスタリングで再発売いたします。
変ホ長調の2曲を収めたモーツァルトとシューマンの録音は隠れたレパートリーとして希少なものです。加えて「巨匠朝比奈、初のモーツァルトCD」として話題を集めました。古楽奏法での軽やかな演奏が多い現在、朝比奈らしい重量感に満ちた演奏です。長い研鑽によって到達した朝比奈晩年の世界をお楽しみください。(フォンテック)

・モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調 K.543
・シューマン:交響曲第3番変ホ長調 op.97『ライン』
新日本フィルハーモニー交響楽団
朝比奈隆(指揮)
録音:1995年10月20日、オーチャードホール(ライヴ)
DSD Remastering

HMV&BOOKS online商品説明より

 

朝比奈隆 名盤 愛すべきぶっ飛びモーツァルト

1990年代朝比奈隆は、日本音楽界のみならず世界の音楽界の長老としてカリスマ的存在でした。

僕も80年代後半からよく朝比奈隆のコンサートに出かけたものです。

このCDは、朝比奈隆の十八番、ブルックナー、ベートーヴェンではなく、オーケストラも手兵の大阪フィルではありません。

でも朝比奈隆の魅力がいっぱい詰まっている名盤です。

いや、一般に常識から行くと名盤というよりぶっ飛び迷盤なんですよ。

ただ、こんな演奏をして許されるのは朝比奈さんだから。

録音当時、87才。

もちろん、朝比奈隆は、人を驚かそうとか、変わったことをしてやろかなんて全く考えていないし、モーツァルトを信じ、楽譜を信じ、オーケストラを信じ、そして自分の信じる音楽しか演奏していないのです。

でもその堅固なまでの芸術家魂が、世間の常識をぶっ飛ばすような演奏を展開します。

モーツァルトの演奏終了後の観客の拍手も収録されていますが、なんかためらい勝ちに終了後の拍手が沸き起こるのが微笑ましいです。

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朝比奈隆の名盤 シューマン交響曲第3番 最愛の演奏

僕は、朝比奈隆の録音の愛すべきベスト3は、75年のヨーロッパツアー時のブルックナー7番、ベートーヴェン”英雄”、そしてこのシューマンの3番”ライン”です。

この演奏に関して、僕が敬愛するアリアCD店主、松本大輔氏のコメントから引用します。

“朝比奈は超・正攻法指揮者で、奇をてらってみょうちくりんなことをしたりする人ではない。しかし、ときとして頑固なまでの芸術魂がとんでもない奇怪な演奏を生み出すことがある。それがこの『ライン』。録音史上最遅と思われる第1、2楽章のインテンポは管は息も絶え絶え、弦は行き場を失っておろおろと泣け叫び、オーケストラは緊張と弛緩の狭間をさまよう。激烈ぶっ飛び演奏を愛してしまう人なら、この『ライン』は絶対聴きもの。ここには前時代的なクナやシェルヘンの香りが堂々と蔓延している。”

 

そして、松本氏は、この録音を聴いて、朝比奈が好きになったと締めくくっていました。

クラシックは死なない!―あなたの知らない新名盤より

ゆったりしたテンポ。

各パートを十分に鳴らし切り、色彩豊かにして明快なしかもとても87歳とは思えない若々しい演奏を繰り広げています。

特にシューマンは一大スケールの大交響曲として仕上がっている。

古楽器演奏と奏法が主流になってきている現代では貴重にして新鮮な演奏。

是非聴いてください。

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まとめ

朝比奈さんが亡くなって17年が経ちました。

朝比奈さんのコンサートに何度も行ったのが、ついこの間のように感じますが、それから20数年も経ったのですね。

でも、朝比奈さんのすっと背筋を伸ばした舞台姿は、脳裏に焼き付いています。

いま改めて録音を聴くと、この方はとても異端な人だったんだな、と思います。

そう、作曲家を信じ、スコアを信じ、オーケストラを信じ、そして自分を信じた演奏からは、常識を超越した素晴らしい響きが届くのです。




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