古楽演奏のパイオニアの一人、ジョン・エリオット・ガーディナーにとって、なんとブランデンブルク協奏曲の録音がこれが初録音です。
カンタータ巡礼などでバッハの声楽曲はお馴染なのですが、意外に管弦楽作品の録音は少ないのです。
手兵イングリッシュ・バロック・ソロイスツによる演奏はとにかくアグレッシヴです。
まるで、ジャズでも演奏しているかのようなノリなんですね。
第1番のホルンのいななくような音、快速で息つく間もない第2番のトランペットは聴きものです。
聴いていてわくわくしてきて、思わず身体はリズムに合わせて動かしています。
軽やかに進む音楽は一種の上質なエンターテインメントです。
こんなに楽しい音楽は滅多にありません。
バロックの常識、クラシックの常識を超えたと演奏です。
ガーディナー バッハのブランデンブルク協奏曲
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ – Johann Sebastian Bach (1685-1750)
1.(19:02)ブランデンブルク協奏曲第1番 ヘ長調 BWV 1046
Brandenburg Concerto No. 1 in F Major, BWV 1046
2.(10:40)ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調 BWV 1047
Brandenburg Concerto No. 2 in F Major, BWV 1047
3.(11:59)ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV 1048
Brandenburg Concerto No. 3 in G Major, BWV 1048
4.(14:50)ブランデンブルク協奏曲第4番 ト長調 BWV 1049
Brandenburg Concerto No. 4 in G Major, BWV 1049
5.(20:31)ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV 1050
Brandenburg Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050
6.(15:23)ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調 BWV 1051
Brandenburg Concerto No. 6 in B-Flat Major, BWV 1051
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ – English Baroque Soloists
ジョン・エリオット・ガーディナー – John Eliot Gardiner (指揮)
J.S. バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番 – 第6番(イングリッシュ・バロック・ソロイスツ/ガーディナー)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツの面々によるブランデンブルク協奏曲、堂々の登場!
SDGレーベルから、ガーディナーの指揮によるブランデンブルク協奏曲の登場です! 真っ白い大きな画面に、太い筆で様々な色を一筆描きで思いっきり塗りたくっていくような爽快感と、グイグイと進む豪快なリズム感を併せもった演奏となっています。第1番のホルンのいななき具合は実に絶妙。通奏低音パート、チェンバロがジャランジャランと掻き鳴らされるさまも壮麗で見事。きわめて軽やかに奏でられる第2番の冒頭のトランペット・ソロは聴きもの。それぞれの奏者の上手さ、アンサンブルの見事さに圧倒される演奏です。
■ガーディナーのブランデンブルク協奏曲に関するコメント(抄訳)
「私は今まで、ブランデンブルク協奏曲を録音したいという衝動をずっとおさえてきた。この作品で、指揮者ができることなどないに等しいのではないか? ただ、第1番と第2番だけは、演奏せず、コーディネイトをする存在がいてもおかしくない、大規模で複雑な作品である。ここでの私の役割は、演奏者たちに、それぞれが絶妙なバランスで響くようコントロールし、励まし、演奏者が確認できるようにすることだった。ブランデンブルク協奏曲は、舞曲にインスパイアされた作品であると私は考えている。演奏者たちは、ダンスを踊るように息をし、動かなくてはならない。他者との間隔を常に考え、体の動き、流麗さとタイミングの一致などを常に念頭において演奏しなくてはらない。これまでのバッハ・プロジェクトに素晴らしい貢献をしてきてくれたイングリッシュ・バロック・ソロイスツのメンバーたち、そしてデブレツェニという素晴らしい‘真の’コンサートミストレスの存在が、ここでお聴きいただける、この素晴らしいアンサンブルを可能なものにした。ブランデンブルク協奏曲は、バロックのジャズであり、ロックンロールである。もしこの意見を疑う向きがおられるなら、第1番と3番の第3楽章を是非お聴きいただきたい。様々な声部が絡み合い、複雑なヘミオラのリズムを形成している様は圧巻だ。」[コメント提供;キングインターナショナル]
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