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クレンペラーの名盤 バッハのマタイ受難曲 壮麗にして神々しい

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こんにちは、
ともやんです。

ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)のマタイ受難曲は、クラシック音楽の中でももっとも偉大な曲のひとつだと思います。

また最高傑作として挙げる人も多いようです。

僕は、もう20年以上前に初めて聞いて感動し、それ以来、生きているうちに歌いたいという欲求が出てきました。

初めて聴いたCDが、クレンペラー指揮フィルハーモニア管と合唱団で、僕は壮麗な第一曲を何度も繰り返して聴きました。

この第一曲は、混声四部のコーラスが左右に分かれて八部となり、さらにボーイ・ソプラノの一組が加わって九部の壮麗は大合唱となります。

しかもクレンペラーの表現は、遅いテンポで克明に描いていくのでよりその感が強くなります。

テキストの意味が分からなくてもこの圧巻の大合唱を聴いて、心を動かされない人はいないでしょう。

参照文献:「クラシック音楽鑑賞辞典」神保璟一郎著、
「新版・クラシックの名曲・名盤」宇野功芳著、
「クラシックの巨匠たち CDで聴く名演」(指揮者篇)音楽の友社編

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クレンペラーの名盤 バッハのマタイ受難曲とは

バッハは、幾多の宗教曲を残りしていますが、マタイ受難曲、ヨハネ受難曲、ロ短調ミサ、クリスマスオラトリオなどが、有名です。

受難曲はキリストの受難を扱ったもので、この曲はバッハ44歳(1729年頃)の作で、四福音書中のマタイ伝26、7章から取材されています。

第一部は「最後の晩餐」「オリブ山の場」「ユダの叛逆」「イエスの就縛」、

第二部は「カヤバの審判」「ピラトの判決」「ゴルゴタの丘上磔刑」「イエスの死と埋葬」に分かれ、全曲、信仰的に満ち溢れています。

1729年に完成したこの曲は、同年の復活祭の前週にあたる同年4月15日の金曜日に、ライプチヒの聖トーマス教会堂で初演されました。

ただ、マタイ受難曲が世に出たのは、初演から100年後の1829年3月11日に、20歳のメンデルスゾーンで再演されてからです。

その時の合唱団は400人、王室管弦楽団員やフィルハーモニア協会の人々が管弦楽を受け持ち、全員無報酬で出演しました。

この時のメンデルスゾーンの手記が残されています。

超満員のホールはまるで教会のような感じを与えていました。

荘厳きわまりない敬虔な聴衆を支配して深い感動の気持ちから口をもれる二言三言が聴こえるだけでした。

人々は感激し、バッハの最高芸術にうっとりとなり、ある人々は思わず泣いたと伝えれています。

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クレンペラーの名盤 合唱団で歌いたい理由

音楽評論家・宇野功芳氏は、その著書の中で、名作「マタイ受難曲」を完全に享受するには、コーラスに入って、自らうたうのがいちばん、と書いています。

また、音大生の頃の思い出も書かれています。
その部分を抜粋してみます。

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音楽大学に入ってから、宗教音楽研究会という合唱団が「マタイ」を上演する、というので、

友だち数人と参加し、半年練習に通い、舞台に立った。

コーラスのメンバーは僕らを除き、全員アマチュアだが、その熱心さはすばらしく、本番の演奏は実に感動的だった。

カットしても二時間半かかる大作だが、うたっていると胸が震え、終曲では涙があふれて止まらなくなった。僕だけではない。

全曲が終わってあたりをみまわすと、ほとんど全員が目を真っ赤にしている。

そのなかの一人が、「あーあ、もうマタイも終わってしまった。つまらないなあ」とつぶやいた言葉が印象的だった。

宇野氏が音大生の頃というと、昭和30年前後でしょうか?
もう60年以上前で、僕も生まれる前ですが、人々の感動は不変だと思います。

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クレンペラーの名盤 J・S・バッハ「マタイ受難曲」

ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)
マタイ受難曲
オットー・クレンペラー指揮
フィルハーモニア管弦楽団&合唱団
シュワルツコップ(ソプラノ)
ルードヴィヒ、ワッツ(アルト)
ゲッダ(テノール)
ケイス、クラウス(バリトン)
ベリー(バス)

録音:1961年キンズウェイ・ホール ロンドン

 

『クレンペラー没後40年レガシー・エディション~宗教音楽編』

※CD8枚組の超お得盤。マタイ受難曲はじめ、ロ短調ミサ、ヘンデルのメサイア、ベートヴェンのミサ・ソレムニスが収録されています。

雄渾な音楽づくりの中にも、クレンペラーの老巧な棒さばきと、張り詰めた緊張感とが身近に伝わってきて、テンポの設計ひとつにしても、

やや遅めにとり、コラールも重厚に、コラールフェルマータも、様式からはみ出さない限度においてテヌートを加えるなど、細心の注意が行きわたっています。



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