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フルトヴェングラー ヘンデル、グルックとJ・S・バッハ

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こんにちは、
ともやんです。

 

フルトヴェングラーのザ・レガシーは、フルトヴェングラー生誕125周年を記念してドイツのメンブラン・レーベルが2011年にリリースしたボックス・セットです。

 

2016年の再生産にあたり、曲順が一部変更されていますが収録作品は同じです。

 

CDの1番から順番に聴いています。
今日は5枚目のヘンデルとグルックです。

Wilhelm Furtwangler – The Legacy [107CD+DVD+CD-ROM]

 

さて、5枚目のCDを聴いていたら、引き込まれるような曲と演奏に出会いました。

 

僕は、PCで作業中でしたが、思わず手を止めて、ジャケットを見ました。

 

曲名は、グルック作曲、歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲でした。

 

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フルトヴェングラーのヘンデル

 

ゲオルグ・フリードリッヒ・ヘンデル(1685-1759)
合奏協奏曲ニ短調作品6の5
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
録音:1954年4月22日ライブ録音
※宇野功芳著「フルトヴェングラーの全名演名盤」では、
録音日が1954年4月27日となっている。
また、ライブ録音ということで、中川右介著「カラヤンとフルトヴェングラー」では、
54年4月25日~27日は3日間連続、ベルリンフィルとのコンサートとなっているので、
4月27日の方が正しいようです。

 

 

合奏協奏曲ニ短調作品6の10
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
録音:1949年12月19日ライブ録音
※録音年月日が、宇野氏の本と全く違う。宇野氏の方は、44年2月7日/8日と50年6月20日があるが、演奏スタイルと録音の状態から多分50年の方だと思います。
ここまで違うともうわからない。

 

僕は、バッハもヘンデルも好きですが、

ヘンデルには、バッハのような堅苦しさが少なく、

しかも親しみやすいメロディーも多く、

ながら作業のBGMにはもってこいで、

時に自然にメロディーに気持ちが持っていかれることもあります。

 

だから、フルトヴェングラーのロマンティックな表現は、

ヘンデルでは不自然に聴こえないですね。

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フルトヴェングラーのグルック

 

クリストフ・ヴィリバルド・グルック(1714-1787)は、

1714年7月2日にオーストリアのワイデンワングの近くのエラスバッハで生まれました。

 

ジェズイット学校卒業後、プラハに出て音楽、哲学、チェロを研修しました。

1736年にウィーンに赴きロヴコヴィッツ公に庇護を受けました。

 

翌年、イタリアのミラノに出て、4年間サマルティーニにつき音楽を研修。
イタリア歌劇の真髄をきわめたグルックは、

1741年、彼の処女作「アルタセルセ」を発表。好評を博し、

これに力を得て、つづいて7曲を完成し、ヴェネチア、クレモナ、ミラノ各地で上演しました。

 

1945年には、ロヴコヴィッツ公の伴いロンドンに赴きヘンデルに会っています。

 

グルックは劇詩を重んじ、声楽を主とせず、

管弦楽の協力をまって効果を高めるように創作しました。

 

その結果が、1762年に発表した「オルフェウスとエウリュディケ」です。

 

1773年、パリで自作の歌劇を上演、新しい歌劇はしばらく受け入れられませんでしたが、

1779年、勝利を得てウィーンに凱旋。

 

既に60歳を過ぎたグルックは以降静かに余生を過ごし、1787年に73歳で世を去りました。

 

 

クリストフ・ヴィリバルド・グルック(1714-1787)
歌劇「アルチェステ」序曲
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
録音1942年10月29日
※CDのジャケットには10月28日の録音と記されていますが、宇野氏は著書にはっきりと28日は間違いと書いています。

 

歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
録音1954年3月8日

この曲が始まったらながら作業をしてた僕の手は止まり、

演奏に引き込まれてしまいました。なんと感動的な曲、そして演奏なんだろうか!

 

生々しい弦の響き、重々しいアクセント、分厚いハーモニー、

巨大なダイナミックス、とてもこれがハイドンより

18歳も早く世に出た人の作品というよりも、

ベートーヴェンと同時代か少し後ではないかと思うくらいロマンティックな曲想です。

 

僕はすっかりグルックの虜になってしまいました。

 

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フルトヴェングラーの戦前のバッハ

 

このCDには、他にバッハの古い録音が収録されています。

ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV1048
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
録音1930年

 

管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
録音1929年

 

共に貴重な記録としての価値はあります。
演奏自体は、ともに後年の方が感銘深いです。

 

 

まとめ

 

フルトヴェングラーは、ヘンデルもグルックもバロックのスタイルにとらわれず、

自分のすたいるで演奏しています。

 

古楽器演奏が台頭するずっと前で、

クレンペラーやシューリヒトの演奏を聴いても

現代のバロック演奏のイメージとは遠いものがります。

 

でも、スタイルは違えども感動的なものは感動的で、

結局は素材が同じならシェフが工夫と魂を込めて作れば、

料理がそれぞれ美味しいのと一緒だと思います。

 

このCDでグルックという作曲家を知ったのは人生における収穫でした。

 



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