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ヨウラ・ギュラーの芸術 伝説のピアニスト

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こんにちは、
ともやんです。

ヨウラ・ギュラー(1895-1980)。名前の表示に関しては、ヨーラ、ユウラ、ユーラなどが観られます。

幻のピアニストでいうことで、僕もその名前は初めて聴きました。
1895年生まれということは、世代的には、カール・ベーム(1894-1981)と同世代のピアニスト。

以下、今から10年前の2010年9月23日にタワーレコード・オンラインに掲載された記事です。

これはピアノ・マニアには大ニュースだろう。幻のピアニスト、ヨーラ・ギュラーの、おそらく初出と思しき協奏曲が2曲リリース。ギュラーは1895年、パリ生まれ。

父がロシア系、母がルーマニア系。十代で楽壇に名を知られ、両大戦間の頃には、その美貌もあって、極めて高名なピアニストだった。かのロマン・ロランが彼女を絶賛したことはよく知られている(CDの冊子に手紙のコピーがある)。

しかし第二次世界大戦中に病気で活動を中断、長く演奏会から遠ざかってしまった。1950年代に復帰。1975年の新録音が世界的に大きな話題となった矢先の1980年に亡くなった。

ギュラーの協奏曲の録音はかなり珍しく、ピアノ協奏曲第4番が他にもう一種あった程度かもしれない。ギュラーのピアノは、素晴らしく優雅で品が良く、知性的でありながら人を惹きつけてやまない魅力に溢れている。しかも両録音とも放送局の秘蔵音源を使用しており、モノラルながらかなり良い音質でギュラーの芸術を楽しむことができる。(既刊「ショパン集」DRC 4012)

他の記事では、アルゲリッチも惚れ込んだピアニストと書かれているものもありました。

今回ご紹介するCDは、僕が聴いたCDです。

プロフィールを見ると第二次大戦中に病気により第一線を退き、50年代に復帰したようです。

ジャケットの写真を見ると、あの「アンネの日記」のアンネ・フランクに似ています。もしユダヤ系なら相当辛い体験をしたと想像されます。演奏活動が出来なくなったのはそこにも理由があったのでしょうか?

さて、聴いたCDは、ステレオ録音で音質は明瞭なので、録音日の表示はありませんが、60年代以降でしょう。

確かなテクニックに陰影に富んだ演奏で、心を波立たせてくれます。

2曲目のJ・S・バッハの「前奏曲とフーガ イ短調」こんなに悲しいバッハを聴いたことがありません。

日経日曜版「名作コンシェルジュ」に紹介!ヨウラ・ギュラーの至芸 ソロ編

タワーレコード・オンラインでは、ヨウラ・ギュラーの特集を組んでいます。こちらもぜひチャックしてみてください。

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ヨウラ・ギュラーの芸術 1895-1980 伝説のピアニスト

 

『The Art of Youra Guller』

 

フランツ・リスト – Franz Liszt (1811-1886)
1.(14:28)幻想曲とフーガ S463/R120 (J.S. バッハの「幻想曲とフーガ ト短調 BWV 542」による)
Fantasy and Fugue, S463/R120 (based on Bach’s Fantasy and Fugue, BWV 542)

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2.(10:53)バッハ – オルガンのための6つの前奏曲とフーガ S462/R119 – 前奏曲とフーガ イ短調
Bach – 6 Praludien und Fugen fur die Orgel, S462/R119: Prelude and Fugue in A Minor

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マテオ・アルベニス – Mateo Albeniz (1755-1831)
3.(02:26)ピアノ・ソナタ ニ長調
Keyboard Sonata in D Major

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フランソワ・クープラン – Francois Couperin (1668-1733)
4.(02:30)クラヴサン曲集 第1巻 第1組曲 ト短調-長調 – 花盛りあるいは優しいナネット
Pieces de clavecin, Book 1: 1st Ordre in G Minor-Major: La Fleurie ou La tendre Nanette

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ジャン=フィリップ・ラモー – Jean-Philippe Rameau (1683-1764)
5.(03:22)クラヴサン曲集 組曲 ホ短調 – 第5曲 鳥のさえずり
Pieces de clavecin: Suite in E Minor: V. Le rappel des oiseaux

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ルイ=クロード・ダカン – Louis-Claude Daquin (1694-1772)
6.(01:23)つむじ風
Les tourbillons

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クロード=ベニーニュ・バルバトル – Claude-Benigne Balbastre (1727-1799)
7.(02:48)ロマンス
Romance

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フレデリック・ショパン – Fryderyk Chopin (1810-1849)
8.(02:05)エチュード集 Op. 25 – 第2番 ヘ短調
Etude No. 14 in F Minor, Op. 25, No. 2

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9.(12:08)バラード第4番 ヘ短調 Op. 52
Ballade No. 4 in F Minor, Op. 52

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エンリケ・グラナドス – Enrique Granados (1867-1916)
スペイン舞曲集 Op. 37 (抜粋)
12 Danzas espanolas, Op. 37 (excerpts)

10.(04:33) No. 5. Andaluza
11.(05:21) No. 2. Orientale
total(09:54)

 

『伝説のピアニスト~ユウラ・ギュラーの芸術』

 

2020年12月13日(日)日経日曜版「名作コンシェルジュ」に掲載
「毅然とした音色 寂寥感もしっとりと」(鈴木淳史氏評)

往年のフランスの名ピアニスト、ヨウラ・ギュラー(1895~1980)は天才的な才能と映画にスカウトされるほどの美貌で1920年代から活躍しながら、心身の不調で20年間キャリアを中断し、晩年に再び脚光を浴びたという波乱万丈の人生を送りました。

彼女の希少音源を集めた「ヨウラ・ギュラーの至芸 ソロ編」が2020年12月13日(日)の日本経済新聞日曜版の鈴木淳史氏による名物コラム「名作コンシェルジュ」に紹介されました。

鈴木氏はギュラーの「毅然としつつも、憂いを含んだような音色に魅了され」、いかなる音楽家かと調べてみると、それがなかなか謎に満ちていて「経歴の華々しいスタートに比べ、録音が極端に少ない」とし、この1枚には第2次大戦を境に演奏活動を停止した彼女の、キャリア再開後の録音(1960~75年)をまとめたもの、と紹介。シューマンの「交響的練習曲」ではその表現が「どっしりとした構え」「色彩の変化」「鋼の感触」「果敢なアタック」と多様に変化。

ショパンは「品のいい語り口」「音に含まれる憂愁のニュアンスの美しさ」があり、とくに「マズルカ」第17番では「華やいだ舞曲のなかにも、寂寥感をしっとりと滲ませて」いると評しています。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)



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