こんにちは、
ともやんです。
音楽が好きで良かったと思います。
小学生の高学年の頃、NHK交響楽団の番組を観ていて、それを指揮する岩城宏之さんが面白いと思い、岩城さんの指揮姿を見ているうちに音楽も好きになっていた。
もう60年近くも前のことなのに良い出会いだったと縁を感じています。
会社員を辞めて7年、アルバイト以外は、現在音楽絡みの付き合いが中心。
所属するコミュニティの音楽同好会、バイオリン教室、弦楽アンサンブル教室、アンサンブルサークル。
それに長く続けてきた合唱団活動。
それにもう一つ、決定的な楽しみが加わりました。
それは茨城の龍ケ崎で活動されている音楽を愛する人たちの集まりです。
ブリテンの没後50年でシンプル・シンフォニー
龍ケ崎で運営されているその集まりは、NPO法人龍ケ崎ゲヴァントハウス。
その響きに個人的にはどうしても憧れと懐かしさを憶えてしまいました。
その件は、後述するとして先日その集まりに行ってきました。
ゲヴァントハウスでは、毎月CDコンサートを開いています。
メンバーお手製の凝ったオーディオ装置で、貴重なライブ音源を鑑賞するのです。
それは、市販のCDではなく、メンバーが、エアチェック等で収録したライブ音源です。
今回は、イギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)の没後50年という企画。
ブリテン没後50年プログラム
今回のプログラムは以下の内容でした。
ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)
①シンプル・シンフォニー 作品4
②ホルン、テノールと弦楽のための”セレナード”作品31
③歌劇”ピーター・グライムズ”から「4つの海の間奏曲」作品33a
④青少年のための管弦楽入門「パーセルの主題による変奏曲とフーガ」作品34
エドワード・エルガー(1857-1934)
エニグマ変奏曲作品36
実は、ブリテンの作品にはあまり馴染みがなくて、初めて接する作品ばかりでした。
もっとも④青少年のための管弦楽入門は、中学の音楽の授業で取り上げられていて、ヘンリー・パーセルの主題には聞き覚えがありました。
今回聴いた作品は、どれも素晴らしいものでした。今回は、プログラム①の「シンプル・シンフォニー」を取り上げます。
この作品は、名称だけは知っていましたが、今回初めて聴いてなんて素晴らしい作品かと感動しました。
シンプル・シンフォニーについて
1933年12月から翌34年2月までの間に完成された、弦楽のための小さな組曲風なシンフォニー。
各楽章に使われてる主題は、主として9歳から12歳までの少年時代に作曲したピアノから取ったものです。
つまり第一楽章の第一主題は1926年のピアノ組曲から、第二主題は1923年の「歌曲」のもの。
第二楽章の主題は1924年の「スケルツォ」、第三楽章の主題は1927年の「ピアノのための組曲第3番」からと、1923年のピアノ曲「ワルツ」から取ったものであり、第四楽章の主題は1926年1926年の「ピアノ・ソナタ第9番」からと、1925年の歌曲からとったものです。
これらの主題を使って新しく4楽章の交響曲まとめた作品です。
ブリテンは、幼少期から音楽的才能を発揮し、5歳ですでに作曲を始めたと言われています。
このシンプル・シンフォニーも、10代前半の少年期の作品の主題を再構築して20歳時にまとめた作品で、しかも各楽章には表題はついていて機知と才気に溢れた作品です。
演奏時間が20分にも満たない初期の作品ということですが、僕の予想をはるかに超えている作品で、この曲に接して俄然ブリテンが好きになりました。
-
- 第一楽章:「騒がしいブーレ」
荒々しいブーレの部局のリズムを持ったアレグロの楽章。
第二楽章:「陽気なピチカート」
Presto possibileのスケルツォ。
第三楽章:「感想的なサラバント」
ゆっくりしたサラバントのリズムで奏される悲歌
第四楽章:「浮かれた終曲」
Prestissimo con fuocoで奏されるリズミカルな激しい終曲
- 第一楽章:「騒がしいブーレ」
おすすめのCD
シンプル・シンフォニーのおすすめCDとして以下の2点をご案内します。
ひとつは、ブリテンの自作自演のもの。録音が1968年と60年近く前ですが、デッカの名録音なので古さは感じません。
2つ目は、比較的最近2023年の録音。
オルフェオ管弦楽団の演奏は内声豊かな響きが魅力的。
ブリテンの自作自演
ベンジャミン・ブリテン – Benjamin Britten (1913-1976)
シンプル・シンフォニー Op. 4
Simple Symphony, Op. 4
1.(03:23) I. Boisterous Bouree
2.(03:02) II. Playful Pizzicato
3.(07:53) III. Sentimental Sarabande
4.(02:58) IV. Frolicsome Finale
total(17:16)
イギリス室内管弦楽団 – English Chamber Orchestra
ベンジャミン・ブリテン – Benjamin Britten (指揮)
録音: May 1968, Maltings, Concert Hall, Snape, UK
イギリスの弦楽作品集 – ブリテン/ディーリアス/エルガー(イギリス室内管/ブリテン)
内声豊かな響き
ベンジャミン・ブリテン – Benjamin Britten (1913-1976)
シンプル・シンフォニー Op. 4
Simple Symphony, Op. 4
1.(03:20) I. Boisterous Bourree
2.(03:18) II. Playful Pizzicato
3.(07:37) III. Sentimental Sarabande
4.(02:58) IV. Frolicsome Finale
total(17:13)
オルフェオ管弦楽団 – Orfeo Orchestra
ドメニコ・ファマ – Domenico Fama (指揮)
録音: October 2023, Soundtrack Studio Productions, Catania, Italy
シベリウス/バーバー/ペルト:弦楽のための作品集(オルフェオ管/ファマ)
オルフェオ管弦楽団は、シチリアの音楽家によって人口約30万人のカターニアで2020年に結成された室内オーケストラ。
龍ケ崎ゲヴァントハウスとの縁
2026年5月26日から6月1日まで、ザルツブルクとライプツィヒを訪問しました。
日本からアマチュアですが、オーケストラと合唱のメンバーが、渡欧してザルツブルクでは、モーツァルトのレクイエム、ライプツィヒではバッハのロ短調ミサを公演してきたのです。
僕にとっては、2024年のウィーンとリンツ、25年のニューヨーク、そして今回と3年連続で海外公演で歌ってきたわけです。
この3年間、僅かな貯えも全て使って行ってきたので、もう海外には行くことはないと思いますが、一生の思い出となりました。
ライプツィヒでは少年の頃から憧れていたライプツィヒのゲヴァントハウス(コンサートホール)も見ることができました。
実は、茨城の龍ヶ崎に同じ名称を名乗るNPO法人があるのです。
その名も”龍ケ崎ゲヴァントハウス”。
その存在はかなり以前より知っていました。
しかも現理事長は30数年前に一緒に朝比奈さんのコンサートに行ったこともあるお知り合いだったのです。
しかし横浜の自宅からは遠い、遠い。
時間だけみると自宅から京都に行くくらい同じくらいかかる。
ただ一度は行ってみたいな、とは思っていました。
ところが、縁は奇なり。
実は5年前から所属している某コミュニティのメンバーの中にそこの正会員の人がいたのです。
彼に誘われ、今年の2月に初めて訪問。
凝ったオーディオセットからリアルな音質で飛び出す、レアで貴重なライブ音源にすっかり魅了されてしまいました。
理事長も再会を喜んでくれ、周囲のメンバーたちも温かく迎えてくれた。
これも縁。
正会員になるしかないな、と思い入会のです。
先日も訪問して没後50年のベンジャミン・ブリテンの音楽を堪能。
毎月は難しいかもしれませんが、2ヶ月一度くらいは、クラシック音楽のおたく談義を楽しみたいものです。




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