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ブルーノ・ワルター シカゴ響 モーツァルト レクイエム

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こんにちは、
ともやんです。

ブルーノ・ワルター81歳の時のライブ録音。

しかも珍しいシカゴ交響楽団とものもので、80歳の老人のどこにそんな激しさがあるのかと思わせる部分と慈しみ憐れむ部分では、ワルターの独壇場でまさに歴史的な感動的名演です。

ソリストの中では、当時28歳のモーリン・フォレスターのその深い歌唱が心に響きます。

調べるとこの当時モーリン・フォレスターは、デビューから4、5年の頃でしたが、ワルターに気に入られ期待されていて、コンサートやワルター最初のステレオ録音である、マーラーの『復活』でソリストを務めています。

なお、この録音は58年というすでにステレオ録音が行われていた時代ですが、ライヴということでモノラルで、音質は混濁する部分もありますが、聴いている内に気になくなり、しっかり感動は伝わってきます。

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ワルター モーツァルト レクイエム ’56年ザルツブルク

このブログで何度か紹介している、『巨匠たちの音、巨匠たちの姿』(1950年代・欧米コンサートの風景)植村攻著では、ワルター最後のザルツブルク音楽祭出演時のモーツァルト『レクイエム』に植村氏が深く感動した旨を克明に記述されています。

この本は、現在Amazonで入手できますので、買って読まれることをお勧めします。
なぜ今日でも、当時の巨匠たちの古い録音が聴かれ続けるのか、わかると思います。

さて、この本では、1956年7月26日に行われたブルーノ・ワルター最後のザルツブルク音楽祭出演に時のコンサートの模様が記述されています。

植村氏は、当時銀行員としてロンドン支店に勤務していて、幸運にもチケットを入手し、休暇を取って2週間ザルツブルク音楽祭に来ていました。

プロフィールでは、現役時代は、銀行員として働いていて特に音楽関係の仕事はされていないようですが、その知識と記述は、音楽評論家顔負けで、植村氏の知識の広さ、深さを感じさせられます。

ブルーノ・ワルターのモーツァルト『レクイエム』に関しては、相当な紙面を使われているんでその全てを引用は出来ません。

特に感動的な終演後の風景を少し引用したいと思います。

演奏が終わって、舞台挨拶をするのですが、高齢のワルターは、なかなか出てこられず、ようやくコンサートマスターのボスコフスキーの力を借りて、再び舞台に現れ、観客に対して礼をしているシーンです。

“二人は(ワルターとボスコフスキー)、階段の途中で手を握り合って何か話していたが、ボスコフスキーが全身で支えるようにして階段を降り切ると、指揮台に押し上げるようにした。

ワルターはそこで型通りオーケストラに向かって起立を命じ、四方に向かって頭を下げた。その頃になると、もう聴衆の熱狂は頂点に達し、指揮台に向かって突進する者、ハンカチで目をぬぐう者、何か叫ぶ声を上げる者と、いつ果てるかもわからないあり様であった。”

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ワルターの名盤 モーツァルト『レクイエム』’58年シカゴ響とのライヴ

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
レクイエム ニ短調 K. 626
Requiem in D Minor, K. 626
作詞 : ミサ典礼文 – Mass Text

マリア・シュターダー – Maria Stader (ソプラノ)
モーリーン・フォレスター – Maureen Forrester (アルト)
デイヴィッド・ロイド – David Lloyd (テノール)
オットー・エーデルマン – Otto Edelmann (バス)
シカゴ交響合唱団 – Chicago Symphony Chorus
シカゴ交響楽団 – Chicago Symphony Orchestra
ブルーノ・ワルター – Bruno Walter (指揮)
録音: 13 March 1958, Live Recording, Chicago

1.(05:41) Introit: Requiem aeternam
2.(03:08) Kyrie eleison
3.(01:57) Dies Irae
4.(04:05) Tuba mirum
5.(02:31) Rex tremendae majestatis
6.(06:19) Recordare, Jesu pie
7.(02:53) Confutatis maledictis
8.(03:10) Lacrimosa dies illa
9.(05:02) Offertory No. 1: Domine Jesu Christe
10.(05:33) Offertory No. 2: Hostias et preces
11.(01:51) Sanctus
12.(05:39) Benedictus
13.(03:43) Agnus Dei
14.(06:18) Communion: Lux aeterna
total(57:50)

モーツァルト:レクイエム(シュターダー/シカゴ響/ワルター)(1958)

ワルターとシカゴ交響楽団!
幻のモーツァルト:レクイエムが復活!

ワルター・ファン待望のリリース! ブルーノ・ワルターがシカゴ交響楽団を指揮したモーツァルトのレクイエムのライヴ録音は、20年ほど前にLPとCDで1回ずつ出たきりのかなり珍しい音源です。
ワルターはシカゴ交響楽団と共演の録音そのものが少なく、モーツァルトの交響曲第28番やシューベルトの未完成交響曲などがシカゴ交響楽団の自主製作盤で出いていたくらい。ライナー時代のシカゴ交響楽団のライヴ録音としても興味深く、いろいろな意味で喜ばしいリリースです。(キングインターナショナル)

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最後に

ブルーノ・ワルターは、ステレオ時代のコロンビア響との録音から、穏健派のように感じますが、多情多感で熱い魂を持った人だったと思います。

そんなことからその芸術を知るには、古い録音も聴いていかないとワルターの本当の芸術を知ることは出来ないと思います。

シカゴ響とのモーツァルト『レクイエム』は、現代では古いスタイルに演奏ですが、感動することには変わりありません。



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