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ヘルムート・ミュラー=ブリュール バッハ マタイ受難曲

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こんにちは、
ともやんです。

ヨハン・セバスティアン・バッハの名作『マタイ受難曲』。

音楽史上、最高の曲としてその偉大さを挙げる人もいる名作中の名作。

僕は、この曲をCDで聴き通したことがありません。

なんせ全曲3時間以上も掛かる大曲です。

評論家の宇野功芳氏も、独唱部分を省いて聴くことを勧めていました。

特に第1曲の合唱曲

『Kommt, ihr Tochter, helft mir klagen』

にこの曲のエッセンスが詰まっているので、この第1曲を何度も聴くことを勧めていました。

僕は、そんな宇野氏の勧めに従い、聴いていましたが、その内にマタイ受難曲の全てを知りたいと思うようになりました。

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マタイ受難曲を知るには自分で歌うのが一番

長大なバッハのマタイ受難曲の素晴らしさを実感するには、なんといっても自分で歌うことが一番だと思います。

幸い、湘南の茅ヶ崎を拠点とする湘南シティ合唱団が、今年の7月に『マタイ受難曲』を公演することを知りました。

さっそく昨年8月に入団して、毎週日曜日に横浜の港北区の自宅から1時間半掛けて茅ヶ崎に通っています。

なんせ大曲ですので、全て覚えるのは大変です。しかも、ドイツ語。

僕は、歌詞をカタカナで楽譜に書き込んで憶えています。

『Kommt, ihr Tochter, helft mir klagen』

コムト イール テヒテル ヘルフト ミール クラーゲンなんて。

30歳の時に初めて第九を歌った時に、そんなことをする50代、60代のおじさんたちを見ていて、バカにしていたのに、いまでは自分もそうしています。

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マタイ受難曲の名盤 ミュラー=ブリュールとケルン室内管弦楽団

さて、『マタイ受難曲』の素晴らしいCDと出会いました。

ミュラー=ブリュール指揮 J.S.バッハ作品「マタイ受難曲」

ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮
ケルン室内管弦楽団。

誰?、

聞いたことない指揮者と楽団。

ナクソス・レーベル。

ナクソス・ミュージック・ライブラリーで、何気なく聴いて、ハマってしまいました。

もしかしてこれが僕が求めていた演奏!

CD帯文が秀逸。

全文を以下に載せます。

これまで人類が創作してきたクラシック音楽の中で、究極の作品とは一体何なのか。
その答えは、バッハの「マタイ受難曲」かもしれません。この18世紀前半に世に送り出された壮大で崇高な音楽は、現代人の心をも魅了して止まないのです。
私たちはこれからも心して、「マタイ」に接していきたいものです。そしてドイツの管弦楽団および合唱団の演奏には、バッハ以来の伝統が息づいています。
さらに指揮のミュラー=ブリュールは、新風を吹き込むことも忘れません。一見、深刻さとは無縁の爽やかな印象の中に、永遠に色褪せることのないバッハの音楽の真髄を表現することに成功しています。

そして、指揮者のヘルムート・ミュラー=ブリュール。

1933年生まれで、惜しくも2012年に病気のため78歳で亡くなられています。

ドイツの名指揮者ヘルマン・アーベントロートに師事し、アーベントロートが創設したケルン室内管弦楽団とともに1964年以来歩んできた方。

日本ではほとんど無名だったようで、アリアCD店主松本大輔氏が2007年に出版した、

このNAXOSを聴け!』で、ミューラー=ブリュールのCDを取り上げていますが、松本氏でさえ、最近出てきた古楽器指揮者と楽団と思ったほどです。

しかし、ドイツでは重鎮として敬われ、2003年にミュラー=ブリュールの70歳の誕生日とケルン室内管弦楽団創立80周年、そしてミュラー=ブリュールの着任40周年のパーティーが開催されました。

なんとその時のスポンサーがドイツ銀行で、各界の超・著名人が出席したそうです。

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ヘルムート・ミュラー=ブリュールの名盤 マタイ受難曲に聴く境地

ネットでは、真面目で誠実な演奏が特徴と書いたありますが、その真面目で誠実な演奏を何十年も続けてたどり着いた境地というのは、なんと素晴らしい世界なのでしょうか!

軽やかで爽やかな響きの中に、とてつもなく深いものを感じさせる演奏なのです。

ぜひ、一度ヘルムート・ミュラー=ブリュールの演奏に接してください。

何かを感じずにはいられないと思います。

【曲目】
ヨハン・セバスティアン・バッハ: マタイ受難曲 BWV.244

【演奏】
ヘルムート・ミュラー=ブリュール(指揮)、ケルン室内管弦楽団
ケルン大聖堂少年合唱団(合唱指揮:エーベルハルト・メッテルニヒ)
ドレスデン室内合唱団(合唱指揮:ハンス=クリストフ・ラーデマン)
ニコ・ファン・デル・メール(テノール…福音史家)
ライムント・ノルテ(バス・バリトン…イエス)
ロッキー・チョン(バス…ユダ、他)
クラウディア・コウヴェンベルグ(S)
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(A)
マルクス・シェーファー(T)
ハンノ・ミュラー=ブラハマン(Bs)

【録音】
2004年7月 ドイツ,ライプツィヒ・ゲヴァントハウス大ホール

ミュラー=ブリュール指揮 J.S.バッハ作品「マタイ受難曲」

ミュラー=ブリュール指揮のJ.S.バッハ作品「マタイ受難曲」は、ミサ曲 (8.551219-20)に続きほとんど同じ演奏者を起用した誠実な音楽。淡々と進む物語の中に味わいが生まれ、作品自体の持つ魅力がにじみ出ているといったタイプの演奏です。

大バッハは五作の受難曲を作曲しましたが、現存しているのは聖マタイと聖ヨハネによる福音書に基づく二作だけです。「マタイ受難曲」の第一稿は、二群の合唱団と二群の管弦楽団のために書かれ、1727年か1729年の聖金曜日に初演されました。聖書のテキストに付け加えて、レチタティーヴォやアリアがキリスト受難の場面場面を映し出し、コラール部分が合唱を用いることで、声楽にふさわしい、内省的な瞑想を醸し出します。全曲は二部に分かれ、第一部ではキリストの裏切りに至る場面が、第二部ではキリストの有罪宣告と磔刑が物語られます。

最後に

合唱団に入ってから、マタイ受難曲の演奏を色々聴くようになりました。

その中にで一番惹かれたのが、ヘルムート・ミュラー=ブリュール盤です。

一聴するとそよ風が頬を撫ぜるような爽やかで軽やかな演奏です。

しかもその澄み切ったソリストや合唱団の響きに心が洗われるようです。

でもそれだけではないのです。

なにかとても深いものを感じるのです。

聴かずに死ねない名盤だと思います。



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