こんにちは、
ともやんです。
新シリーズ「グレン・グールド 若き日の記録」始動!
入念なマスタリングで蘇るCBSデビュー前のグールド。
シルバーを用いた美しいジャケット印刷でモノとしての価値も十分!“55年の衝撃”から遡ること1年、既にこの時グールドはグールドだった!!
若き天才の鮮やかな創造、54年のゴールドベルク
上記のような、タワーレコード・オンラインショップの案内をチェックすると、これは聴かずにはいられない。
Ｊ・Ｓ・バッハの傑作「ゴールドベルク変奏曲」は僕の大好きな曲です。
多くのピアニスト、チェンバロ奏者の録音を聴きました。
でもやっぱりグレン・グールドに戻ります。
しかも愛聴しているのが、1980年盤。
そして今回、1954年盤を聴きました。
’54年6月に録音されたモノラル録音。
まず、驚いたのが54年盤の方が、80年盤に近いということです。
55年盤は、アリアから速めのテンポで全曲を38分台で駆け抜ける快速演奏です。
しかし、54年盤は、ゆったりしたアリアに始まり、変奏曲の楽想に合わせて緩急自在な演奏で、部分的に80年盤を想起させるものがあります。
非常に興味深い録音ですね。
ぜひ、聴いてみてください。
グレン・グールド ゴールドベルク変奏曲 1954
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ – Johann Sebastian Bach (1685-1750)
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
Goldberg Variations, BWV 988
1.(02:43) Aria
2.(00:55) Variatio 1. a 1 Clav.
3.(00:44) Variatio 2. a 1 Clav.
4.(01:18) Variatio 3. a 1 Clav. Canone all’Unisuono
5.(00:35) Variatio 4. a 1 Clav.
6.(00:41) Variatio 5. a 1 o vero 2 Clav.
7.(00:46) Variatio 6. Canone alla Seconda
8.(01:18) Variatio 7. a 1 o vero 2 Clav.
9.(00:49) Variatio 8. a 2 Clav.
10.(00:53) Variatio 9. Canzone alla Terza
11.(00:52) Variatio 10. Fughetta
12.(00:52) Variatio 11. a Clav.
13.(01:21) Variatio 12. Canone alla Quarta
14.(02:59) Variatio 13. a 2 Clav.
15.(01:03) Variatio 14. a 2 Clav.
16.(02:34) Variatio 15. Canone alla Quinta
17.(01:38) Variatio 16. a 1 Clav. Ouverture
18.(00:53) Variatio 17. a 2 Clav.
19.(00:38) Variatio 18. a 1 Clav. Canone alla Sexta
20.(00:39) Variatio 19. a 1 Clav.
21.(00:53) Variatio 20. a 2 Clav.
22.(01:14) Variatio 21. Canone alla Settima
23.(00:41) Variatio 22. a 1 Clav. Alla breve
24.(00:58) Variatio 23. a 2 Clav.
25.(01:11) Variatio 24. a 1 Clav. Canone all’Ottava
26.(04:24) Variatio 25. a 2 Clav.
27.(00:55) Variatio 26. a 2 Clav.
28.(00:49) Variatio 27. a 2 Clav. Canone alla nona
29.(00:59) Variatio 28. a 2 Clav.
30.(00:56) Variatio 29. a 1 o vero 2 Clav.
31.(01:09) Variatio 30. a 1 Clav. Quodlibet
32.(04:24) Aria da capo e Fine
total(42:44)
グレン・グールド – Glenn Gould (ピアノ)
録音: 1954年6月21日(モノラル)
55年の「ソニー旧録盤」に先立つ、54年のCBC録音によるゴールドベルク。既にグールド無二の世界が出来上がっていながら、編集を駆使したソニー盤とは異なる感興が乗った非凡な演奏です。
たっぷり歌うアリアに、聴き手をぐいぐいと引き込むスリリングな変奏。斬新な緩急が生み出す求心力と推進力に終始わくわくさせられます。
グールドが影響を受けたというテューレックなどの録音と比べてその演奏を考察した解説書も、バッハ演奏史におけるグールドの存在を改めて見直すための一助となるでしょう。
ジャケット・デザインはシルバーを用いたこだわりの印刷。画面上の画像データでは再現できない色になっておりモノとしての価値も十分。ぜひコレクションに加えたいアルバムです。
キングインターナショナル
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