こんにちは、
ともやんです。
パトリシア・コパチンスカヤは、
モルドヴァ出身のヴァイオリニストで、
1977年生まれですから、今年41歳。
ヘレヴェッヘと共演した、
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴きましたが、
この曲に新鮮は風を吹き込む、鮮烈な演奏です。
一発でノックダウン。
ファンになってしまいました。
来年に1月に来日公演は予定されていますが、
チケットは完売のようです。
コパチンスカヤ 宇野功芳一押しの奔放な女流ヴァイオリニスト
宇野功芳氏は、天才肌の演奏者が好きなようで、
女流ソリストなら、
アルゲリッチ、チョン・キョンファがその代表なのですが、
しかもちょっと奔放でじゃじゃ馬系が好きなようです。
もちろん演奏面でですが。
まあ、アルゲリッチは私生活でも奔放な面を見せてはいますが。
さて、宇野氏一押しのコパチンスカヤで
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴きました。
まともに演奏するとやや退屈な曲ですが、
さすが、宇野氏がすすめるだけあって、
この曲に新風を吹き込む、鮮烈な演奏です。
特に第1楽章のカデンツァが聴きものです。
この部分は、ベートーヴェン自身が、
同曲をピアノ協奏曲用に
アレンジした時に書いたカデンツァで、
コパチンスカヤは、
ヴァイオリンのために編曲して弾いています。
ティンパニを伴ったそのド迫力にはのけぞってしまいました。
コパチンスカヤの名盤 ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 61
Violin Concerto in D Major, Op. 61
1.(22:41) I. Allegro ma non troppo
2.(09:13) II. Larghetto
3.(09:05) III. Rondo: Allegro
total(40:59)
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4.(07:28) ロマンス第2番 ヘ長調 Op. 50
Romance No. 2 in F Major, Op. 50
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5.(06:01) ロマンス第1番 ト長調 Op. 40
Romance No. 1 in G Major, Op. 40
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6.(07:35) ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 WoO 5 (断章)
Violin Concerto in C Major, WoO 5 (fragment)
パトリシア・コパチンスカヤ – Patricia Kopatchinskaja (ヴァイオリン)
シャンゼリゼ劇場管弦楽団 – Orchestre des Champs-Elysees
フィリップ・ヘレヴェッヘ – Philippe Herreweghe (指揮)
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 / パトリシア・コパチンスカヤ
ファジル・サイとの共演も記憶い新しい、パトリシア・コパチンスカヤの第2弾!
2008年12月に行なったファジル・サイとのリサイタルが、チケット完売&熱狂的な演奏会となった、最も注目されているヴァイオリニストの一人と古楽界の巨人、ヘレヴェッヘ&古楽器オケとの意外な顔合わせ!
P.コパチンスカヤ待望の第2作は、王道中の王道、「3大ヴァイオリン協奏曲」の一つ、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。爆発系のコパチンスカヤによって、平和で円満幸福な雰囲気に満ちたベートーヴェンは意外な選曲。しかも、ガット弦に貼り替えて、ピリオド楽器のオーケストラとの共演です。そして、何と言ってもヘレヴェッヘによる指揮に大注目です。2008年秋にオーケストラとツアーを行い、それに続けて録音されましたが、「ガット弦やピリオド奏法になじむために、(自分が弾かない)プログラム後半の曲では、オケのヴァイオリン・パートに混ざって一緒に弾いた」という意欲的な取組みを見せています。 [コメント提供;エイベックス・クラシックス]
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲 おすすめの名盤
僕が初めてこの曲を聴いたLPは、
シゲティのヴァイオリン独奏とドラティ指揮ロンドン交響楽団で1961年の録音ですから、
もう60年近く前の録音です。
僕は、近所に住む、歯医者の息子と幼なじみで、
よく彼の家に遊びに行きましたが、
彼の家には立派なステレオセットがあり、
シゲティのLPがあったのです。
初めて聴いたときの感銘は忘れません。
わあ、なんて楽しい曲なんだろう!って感じでした。
もっとも中学生の頃は、
何を聴いても新鮮な驚きがありました。
でも、だんだんすれてくると、
意外と退屈な曲だなと思うようになりました。
そんな中で出会ったのが、
シェリングとハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮ロンドン響でした。
オーケストラの充実度が半端ない演奏で僕の愛聴盤です。

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でも、このコパチンスカヤの演奏は、
まるで別の曲を聴くような錯覚を思わせるような斬新な演奏で、
僕はいっぺんに彼女の虜になってしまいました。
これは聴かずに死ねない名盤です!
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