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カール・ベームの名盤 61年ベルリンフィルの英雄は最高の燃焼度!

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こんにちは、
ともやんです。

カール・ベームは、70年代以降、日本にも何度か来日して、アイドル的な人気でした。

むしろ70年代以降のベームの印象は、好々爺的なイメージもあり、ウィーンフィルとの”田園”の名盤に象徴されるような、大らかにのびやかな印象がありますが、

とんでもないことで、ベームの真骨頂は、なんといっても60年代で、その堅固な造形と厳しい表現は、襟を正し、思わず背筋を伸ばして聴いてしまうものです。

僕は、そんなベームの演奏が好きで、特にこの時期の名盤としては、ベルリンフィルと録音した、ベートーヴェンの英雄とブラームスの1番、そしてモーツァルトの”プラハ”、40番、”ジュピター”が傑作とだと信じています。

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ベームとベルリンフィル 名盤 ベートーヴェン交響曲第3番”英雄”

僕は、ベートーヴェンの交響曲全9曲の内、特にこの3番”英雄”が好きで、いろんな指揮者やオーケストラの演奏を聴いてきました。

その中でも、この61年のベームとベルリンフィルの録音が、特に好きな演奏です。

なんと言ってもキリッと引き締まった堅固な造形美とまだ老け込んでいないベームの情熱が伝わってくるからです。

また、ベルリンフィルの響きは、すでにカラヤン時代になって7年が経っているとはいえ、フルトヴェングラー時代のほの暗さがあり、これが堪らないのです。

ベートーヴェンの”英雄”を愛する人は必聴の名盤です。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

1.(14:52)I. Allegro con brio
2.(14:37)II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(06:05)III. Scherzo: Allegro vivace
4.(12:34)IV. Finale: Allegro molto
total(48:08)

5.(08:34) 「コリオラン」序曲 ハ短調 Op. 62 5.
Overture to Collin’s Coriolan, Op. 62, “Coriolan Overture”

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
カール・ベーム – Karl Bohm (指揮)

録音: 1958年12月(序曲)、1961年12月(交響曲) ベルリン、イエス・キリスト教会
Recording: December 1958 (Overture), December 1961 (Symphony), Jesus-Christus-Kirche, Berlin

ベートーヴェン: 交響曲第3番《英雄》・第7番/ブラームス: 交響曲第1番、他<タワーレコード限定> カール・ベーム ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

力感が強調されがちな「英雄」ではしっかとした構成力の確かさと共に、引き込まれるほどの流れの良さがベームのこの演奏では特筆すべきところです。
1点の隙間が無いほど高度に凝縮された音楽性の高さを聴くことができるこの録音は、数あるベルリン・フィルの「英雄」の中でも上位に位置する名演でしょう。聴き手に時間感覚を麻痺させるほどの演奏です。
第7番も同様の傾向で、この時期のベームの生命力の強さには圧倒されます。

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ベートーヴェンの革命的傑作 交響曲第3番《英雄》

ベートーヴェンは、自由の精神に燃え、民衆の権利を擁護した人で、そんなベートーヴェンが、ナポレオンを理想の英雄と見て、折から作曲した第3交響曲変ホ長調の

総譜の扉の上に、

ボナパルト

下にルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンと記して献呈するつもりでした。

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しかし、ナポレオンがフランス皇帝となったので、ベートーヴェンはすっかり失望して、総譜の扉を破り、その後に、英雄の思い出をとどめるため、

“英雄交響曲”と記したのです。

“英雄交響曲”は、1804年、ベートーヴェンが34歳の時に完成し、翌年4月7日に公演。

曲は、フォン・ロブコヴィッツ候に献呈されました。

ワーグナーはこの4つの楽章を、活動、悲劇、寂境(じゃっきょう)、愛、とし、真のベートーヴェンの姿が現れていると評しました。

曲は4つの楽章からなり、始めてフルトヴェングラーの演奏で聴いたとき、第1楽章の2つの和音の強奏に度肝を抜かれました。

Allegro con brio(アレグロ・コン・ブリオ)の第1楽章は何度聞いても、わくわくする傑作です。

第2楽章は、葬送行進曲。

粛々と進め前半と後半の万感が溢れ出るような盛り上がりが胸を掻きむしるような思いが心を打ちます。

第3楽章と終楽章は、悲劇性は一掃され、プロメテウスの創造物の主題を変奏して最後は圧倒的なエンディングで締めくくります。

ベームとベルリンフィルとの最高傑作”英雄”

ベームのベートーヴェンというと70年代に録音した、ウィーンフィルとの全集が有名ですが、充実度から行ったら、ベルリンフィルとの”英雄”や第五の方が上です。

以下、発売元からのメッセージです。

従来の常識を打破する大規模な楽器編成や壮大なスケールによって、ベートーヴェンの内面の激しい情熱をドラマティックに表出し、ロマン派交響曲の隆盛の出発点となった記念碑的名作《英雄》。

ベームの厳格な造型による底力のある重厚な響きのこの演奏は、彼の壮年期を代表する名盤として知られています。《コリオラン》序曲を併録。

今回の再発では、後のウィーン・フィルとの全集との録音ではなく、1961年にベルリン・フィルと録音したベーム67歳時の、格式高い荘厳な名盤を発売いたします。

発売・販売元 提供資料 (2014/06/06)

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まとめ

指揮者という職業は重要とされだしのは、19世紀も終わりの方で、のちに指揮者の存在を芸術的な高みまで昇らせたのがちょうどこの頃19世紀の終わりに生まれた人たちでした。

1867年生まれのトスカニーニ、76年のワルター、80年のシューリヒト、85年のクレンペラー、86年のフルトヴェングラー、88年のクナパーツブッシュ、90年のクライバーと続き、カール・ベームは、94年生まれです。

よくもまあ、凄い指揮者がこの時代に誕生したものと思いますが、それだけに皆さん個性も強く、当時実演で聴いてた人たちが羨まして仕方ありません。

いまは、録音で手軽に楽しめますが、ライヴには敵わないと思います。

でも、このベームとベルリンフィルの”英雄”は、ライヴはさぞかし凄かっただろうなと彷彿させる聴かずに死ねない名盤です。




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