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宇野功芳&大阪交響楽団の第九 超おすすめ

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こんにちは、
ともやんです。

クラシックを聴き始めて50年。

中学1年の1970年から聴き始めて、あっという間に50年経ってしまいました。

中学生時代、10年後の自分という作文を書いた記憶があり、10年後なんて、遠い先と考えていたのに、気が付けば50年です。

そう言えば、100歳で元気なお年寄りの何人かにインタビューした番組ありました。

インタビュアーがいくつか質問して行くのですが、一つだけ、全員同じ回答がありました。

その質問とは、
「あなたに取って100年という年月はどう感じますか?」
というもの。
全員
「あっという間だった」
と答えたそうです。

つまり過ぎてしまえば、10年も100年もあっという間なのです。

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クラシック音楽 影響を受けた二人の評論家

クラシック音楽を聴き始めて、関連図書は多く読みましたが、クラシック音楽の評論家としてもっとも影響を受けた人が吉田秀和氏(1913-2012)と宇野功芳氏(1930-2016)でした。

この二人について音楽評論家の許光俊氏が面白い記事をHMVの公式サイトに寄せているので、良かったら読んでみてください。

宇野功芳が死んだ!by 許光俊

このコメントで許氏が、吉田氏と宇野氏のファンは、相反すると書いていますが、僕は二人共好きでした。

吉田氏は、NHK-FMのクラシック音楽番組で、長らく進行役を務めていましたが、その飄々とした語りだ大好きでした。なんかおじいちゃんの昔話を軽妙な語り口で聴く子供のように吉田氏の語り口は耳に残っています。

当時既に60歳近いお年でしたが、それから40年近く経ったある日、たまたまNHK-FMを聞いたら、吉田氏の声を聞いて非常に驚いたものです。

調べてみるとその番組は、NHK-FMの「名曲のたのしみ」という番組で、1971年から亡くなるまで続けておられたようで、40年近く続いた番組だったそうです。

つまり僕は、番組が始まってからすぐの時聴いていたわけです。

一方、宇野功芳氏は、レコードを選ぶ時は、いつもその評論やコメントを参考にしていました。
しかもそれの忖度のない明快なコメントは、中学生の僕にも分かりやすかったのです。

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宇野功芳 いい評論家はいい指揮者ではない!?

宇野氏は、国立音楽大学の声楽科の出身で、合唱指揮もライフワークにされていたので、にわか指揮者ではありません。

しかし、80年代だから評論に飽き足らずオーケストラの指揮も始められました。
僕は、その演奏を実演やCDで何度か聴きましたが、全く評価しませんでした。

超個性的ですが、いじくりすぎ、こだわり過ぎで、音楽の流れが悪く、詰まったトイレみたいなもので、ストレスが溜まる演奏でした。

宇野氏に心酔する文化人などは持ち上げていましたが、僕はいいと思ったことは一度もありません。

しかし、そんな宇野氏もある時期から、ましになってきてようで、今回ご案内するベートーヴェンの第九は、亡くなる前年のライブ録音ということもあってなかなか聴かせてくれます。

大阪交響楽団は、1980年創設で比較的新しいオーケストラですが、宇野氏の個性的な表現によくついてしかも共感しながら演奏してのが伝わってきます。

宇野氏がよく言う、わくわく、ドキドキさせてくれる演奏で、それにハラハラもさせてくれる演奏です。

ライブということで、一発勝負的な真剣さも感じ、ある人から愛され、ある人から疎まれ、どちらにしてもその個性的な評論は、我が道を突き進んだという人で、このCDは、貴重な記録として語り継がれる録音だと思います。

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宇野功芳&大阪交響楽団 ベートーヴェン交響曲第9番

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”
作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller

1.(18:03) I. Allegro ma non troppo e un poco maestoso
2.(10:48) II. Molto vivace
3.(17:41) III. Adagio molto e cantabile
4.(26:50) IV. Finale: Presto – Allegro assai
total(73:22)

丸山晃子 – Akiko Maruyama (ソプラノ)
八木寿子 – Hisako Yagi (アルト)
馬場清孝 – Kiyotaka Bamba (テノール)
藤村匡人 – Masato Fujimura (バリトン)
神戸市混声合唱団 – Kobe City Philharmonic Chorus
大阪交響楽団 – Osaka Symphony Orchestra
宇野功芳 – Koho Uno (指揮)
録音: 4 July 2015, Live recording, Izumi Hall, Osaka, Japan

SACDハイブリッド 功芳の「第九」 宇野功芳 、 大阪交響楽団

 

徹頭徹尾、宇野功芳!85歳の棒は、全霊にして渾身。

宇野功芳は、1930年生まれの85歳(2015年現在)。評論活動はもとより、指揮活動も壮年時代から活発に行なってきました。

「第九」は、80年代後半に日大オーケストラを振ったのが契機となり、その後の指揮活動の礎となった、宇野功芳にとってゆかりも愛着もある曲です。

これまで、アンサンブルさくら、新星日本交響楽団などとの記録もありますが、今回のライヴが遂にその集大成となりました。

ここにくり広げられるのは、「冠絶した宇野功芳の世界」です。第1楽章の強奏の開始!から、第4楽章コーダの爆発まで、一瞬たりとも聴き手を離しません。

第4楽章はじめには仕掛けもあり、バリトンは歩きながら登場させるなど演出も凝らし、聴衆はコンサート中ワクワク感で一杯だったといいます。

アクセルとブレーキを絶妙に踏みかえながら、絶えず流動していく音楽は、コンサート時のパンフレットにある「こんな熱い第九、聴いたことがあるか」という世評通りの内容となりました。

宇野ファンはもとより、第九はもう聴き飽きたという方にも、ぜひお聴きいただきたいアルバムです.

オクタヴィア・レコード

 



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