こんにちは、ともやんです。
アメリカの名指揮者であり、作曲家やピアニストとしてもマルチに活躍したマイケル・ティルソン・トーマス(MTT)氏が、4月22日に亡くなりました。
81歳でした。
写真などで拝見するティルソン・トーマス氏は、いつもイケメンで若々しい印象だったので、僕が思っていたよりも高齢だったことに驚いています。
MTTの颯爽としたイメージを覆す幻想交響曲との出会い
実は僕、彼に対して「洗練されていて、明快で、颯爽とタクトを振る指揮者」という、勝手なイメージを持っていたんです。
ところが、彼がサンフランシスコ交響楽団を指揮したベルリオーズの『幻想交響曲』を聴いて、そのイメージがガラリと変わりました。
非常に彫りが深く、細部まで見事に描き切った演奏で、僕は思わず唸ってしまったほどです。
それに加えて、決して音楽が重苦しくならないのは流石の一言。
僕が以前から抱いていた「明快さとメリハリ」もしっかりと持ち合わせていました。
この素晴らしい演奏に触れ、僕は一気にマイケル・ティルソン・トーマス氏の魅力に引き込まれてしまったのです。
タワーレコード・オンラインショップの解説より
この演奏の秘密を探るべく、タワーレコード・オンラインショップの英文解説を読んでみました。
とても興味深い内容だったので、分かりやすく丁寧な言葉にリライトしてご紹介しますね。
緻密なコントロールで描き出す、もうひとつの『幻想交響曲』
MTTの幻想交響曲のCDと配信
MTTの幻想交響曲のCDとAmason Music Unlimitedでの配信をご案内します。
エクトル・ベルリオーズ – Hector Berlioz (1803-1869)
幻想交響曲 Op. 14
Symphonie fantastique, Op. 14
1.(15:45) I. Reveries: Largo – Passions: Allegro agitato e appassionato assai
2.(06:50) II. Un Bal (Valse): Allegro non troppo
3.(17:05) III. Scene aux Champs: Adagio
4.(06:38) IV. Marche au Supplice: Allegretto non troppo
5.(09:23) V. Songe d’une Nuit du Sabbat: Larghetto – Allegro
total(55:41)
サンフランシスコ交響楽団 – San Francisco Symphony Orchestra
マイケル・ティルソン・トーマス – Michael Tilson Thomas (指揮)
マイケル・ティルソン・トーマス 、サンフランシスコ交響楽団 ベルリオーズ: 幻想交響曲

マイケル・ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団/ベルリオーズ: 幻想交響曲
聴き終えて:彼が遺してくれたクラシックの遺産
タワーレコードの解説にある「理性でコントロールされたバランスの良さ」という指摘を読んで、僕が感じた「細部まで描き切る緻密さ」の理由が腑に落ちました。
ドロドロとした狂気に溺れるのではなく、スコア(楽譜)を徹底的に見つめ直し、明快に仕立て上げる。これこそが、MTTという稀代の音楽家がたどり着いた境地だったのかもしれません。
偉大な指揮者の冥福を祈りつつ、しばらくはこの『幻想交響曲』をじっくりと聴き込みたいと思います。



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