こんにちは、
ともやんです。
昨晩、横浜みなとみらいホールで行われた歌劇カルメンの公演に合唱団の一員として出演しました。
公演はお陰様で好評だったようです。
カーテンコールでもカルメン役の郷家さん、ドン・ホセ役の吉田さん、エスカミーリョ約の的場さん、ミカエラ役の岩崎さんには、特に大きな拍手とブラボウのかけ声が飛んでいました。
舞台裏でも、指揮者の横島氏、演出の角氏からも最高だった、という言葉が飛び出していました。
僕は、合唱団の一員として個人的なデキはともかく、歌劇カルメンを知ることが出来たと喜びを感じたのでした。
なんと言っても出演する前に感じていたカルメンと出演後ではまさに180度違うイメージになったのが面白いのでその感想を記したいと思います。
オペラはちょっと、カルメンはちょっとという方にぜひ読んで頂きたいと思います。
歌劇カルメンの感想知る前と知った後の変化
歌劇カルメンは、フランスの作曲家ジョルジュ・ビゼー(1838-1875)の作品。
彼の最後となった歌劇。
初演は不評で、ビゼー自身も初演の3ヵ月後に持病の悪化で急逝。
しかし、その後友人の脚本家らの手で構成を変え、ウィーン公演で成功し、今日ではもっともポピュラーな歌劇として親しまれています。
まさにビゼーは、カルメンをこの世に生み出すために生を受けたのではと思わせるくらいです。
さて、僕は今回出演するまで、主人公カルメンはその美貌と色香で男たちをたぶらかし、財産などを巻き上げる悪女のイメージを持っていました。
しかし、メリメの原作を読み、今回演出を担当した角直之氏のメッセージを読み、また公演までの1ヵ月間毎日のようにカルメンの録音を聴いているとカルメンに対して全く違うイメージを持つようになったのです。
カルメンはジプシーとして生まれ、自分の才覚だけで生きて行かなければならなかった。属する国も自治体もないし、守ってくれるのは僅か仲間たちだけ。
だから世界が棲家とも言えるし、常に自由であることを求め、束縛をもっとも嫌う。
カルメンからは、表面的な悪女ぶりの奥に見える、自由と何か、居場所とはなにか、仲間とはなにかを考えさせられることになりました。
人それぞれに解釈があるだろうし、自分にもまだよくわからない。
でも最後は、カルメンは自由を求めるあまり、復縁を迫るドン・ホセに殺されてしまう。もっと上手く立ち回れなかったのか、いやその気風の良さがいいのだとも言えるし、ああ、わからなーい。
僕もカルメンの魅力に囚われてしまった、のかもしれない。
カルメン公演 風景
画像①みなとみらいホール掲示板
画像②舞台裏のモニターで見たゲネプロの模様
歌劇カルメン名盤 マリア・カラス&ジョルジュ・プレートル
ジョルジュ・ビゼー – Georges Bizet (1838-1875)
歌劇「カルメン」
Carmen
作詞 : ルドヴィク・アレヴィ – Ludovic Halevy
作詞 : アンリ・メイヤック – Henri Meilhac
マリア・カラス – Maria Callas (ソプラノ)
ニコライ・ゲッダ – Nicolai Gedda (テノール)
アンドレア・ギオー – Andrea Guiot (ソプラノ)
ロベール・マサール – Robert Massard (バリトン)
ナディーヌ・ソートゥロー – Nadine Sautereau (ソプラノ)
ジャーヌ・べルビエ – Jane Berbie (メゾ・ソプラノ)
ジャン=ポール・ヴォークラン – Jean-Paul Vauquelin (テノール)
ジャック・プルヴォー – Jacques Pruvost (テノール)
モーリス・マイエフスキ – Maurice Maievski (テノール)
クロード・カレ – Claude Cales (バリトン)
ジャック・マルス – Jacques Mars (バス)
ルネ・デュクロ合唱団 – Rene Duclos Choir
ジャン・ペノー児童合唱団 – Jean Pesneaud Children’s Choir
パリ・オペラ座管弦楽団 – Paris Opera Orchestra
ジョルジュ・プレートル – Georges Pretre (指揮)
total(145:45)
ビゼー: 歌劇「カルメン」<LPレコード> マリア・カラス ジョルジュ・プレートル パリ・オペラ座管弦楽団
マリア・カラス生誕100年記念!LPカッティグ用のマスターテープ仕様による180gアナログLP盤が、特別数量限定アンコールプレス
20世紀最高のソプラノ、マリア・カラス。『カルメン』を上演するという噂もありましたが、舞台で『カルメン』は演じたことはありませんでした。この録音は、彼女の最後から2番目のオペラ全曲盤であり、この録音が今日までこの作品の代表的名盤として色褪せないのは、彼女のカルメンという女の魅力の全てを表出した強烈な歌唱にあるといって過言ではありません。まさに、カラスはカルメンだと信じざるを得ないほど魅力のある名唱です。
2014年発売時と同じスタンパー(カラス自身がLP発売のために認めた、パリの保管庫に眠っていたLPカッティグ用のマスターテープをリマスター無しでそのまま使用。このテープはLP初発売時最初のカッティングのために使われて以降、使用されることはありませんでした。)を使用してプレス。ブックレットやジャケットも、できるだけ初発売当時のままを再現しています(ただし商標の関係上、EMI,Angel,ニッパーのロゴは削除されています)。
ワーナーミュージック・ジャパン
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