こんにちは、ともやんです。
友人の女性から、お花の宅急便で届いたよ、と言って画像を送ってくれました。
2枚あり、1枚は鶏頭だとすぐわかりましたが、もう1枚の方が、針状の花弁が特徴の赤い花で彼岸花?と思いました。
でもよく見ると少し違うかなと感じ、彼女に尋ねたところ、
「ピンクッションだよ」ということでした。
そんな秋を感じさせる花を観ていると、ついある音楽が思い出しました。
秋の花から連想するブラームス
ここんとこ、ショスタコーヴィチの交響曲を連日聴いていて、少し気持ちが沈んでいました。
ある音楽評論家が、歴代の作曲家の中で、3大ネクラ作曲家は、ブラームス、チャイコフスキー、ショスタコーヴィチと自著に記していました。
ただ、それは単純な悪口ではなく、同じ評論家が別の著書には、芸術にはある種の暗さや闇の部分がないと人は感動しないという意味のことも記していました。
秋になると聴きたくなるブラームス
セミの鳴き声が、アブラゼミ、ミンミンゼミからツクツクボウシに代わり、9月も中旬を過ぎ、最高気温も25℃以下になる日が増えると聴きたくなる作曲家います。
それはヨハネス・ブラームス(1833-1897)
暑い盛りには、聴きたいとも思わなかったブラームスですが、朝夕が涼しくなってくると変に恋しくなってきます。
実力者で、19世紀後半のウィーンではもっとも著名な作曲家だったブラームス。
彼の残した4つの交響曲、2つのピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリンとチェロのための協奏曲は、彼の尊敬したベートーヴェンと並び称される傑作です。
でも筆者にはブラームスが立派な作品を作れば作るほど、なにか頑張りすぎて無理しているなぁ、と感じずにはいられません。
ピアノで感情を表現
やはりブラームスの真価を発揮しているのは室内楽その中でも特にピアノ独奏曲だと思うのです。
彼は、内省的な性格であったようで、なかなか言葉では気持ちを伝えられなかったタイプと想像できます。
しかし、彼はピアノの名手でした。
ピアノでなら、感情を表現できたのではないかと思います。
筆者は、60才を過ぎてからヴァイオリンを習いだしました。
スズキメソードのテキストに従って練習しています。
第2巻の5曲目の課題曲が、ブラームスのワルツです。
いまでも上手く弾けないのですが、行きつ戻りつのもどかしい音の流れに、ブラームスの性格が出ているのではと感じました。
好きな異性がいても、気持ちを伝えたい、でも断られたら、笑われたらと思うとなかなか言い出せない。
そんな気持ちの揺れ動くさまを筆者は、ブラームスのワルツの音形に感じたのでした。
定期便で届く秋の花
ここで友人が送ってくれた花について説明します。
彼女は、毎月青山フラワーマーケットから、花の定期便を受け取っています。
今月のお花はこれです。


筆者には、ケイトウはすぐわかりましたが、赤いスパイダー状の花は、ヒガンバナ?と思ったのです。
しかし、これはピンクッションという針状の花弁が特徴的な花です。
さらに、細長い茎にブドウの粒のようなワインレッドの小花がついているのは「ワレモコウ(吾木香)」、そして少し写っている赤紫色のガクのようなものは「ローゼル(食用のハイビスカスの一種)」や、黄色のポンポンとしたお花は「ジニア(百日草)」か小ギクの仲間かと思われます。
秋の野趣と華やかさが絶妙にミックスされた、とてもセンスの良いセレクトではないかと思います。
青山フラワーマーケットを紹介したのが筆者なのでそのセンスには嬉しく思います。
秋の花からブラームスを弾くグールド
優柔不断で、うじうじくよくよタイプのブラームスだから、希望に満ちた春ではなく、活動的に、いや最近では、いい加減にしろと言いたくなるうざい夏でもなく、つい思慮深くなる秋に向くのです。
彼女からの花の画像を観ているとやはり聴きたくなるのはブラームスです。
それも頑張って作った管弦楽曲ではなく、自分の感情を表現した私小説のようなピアノ曲です。
グールドの間奏曲集がいい
そして、ブラームスのピアノ曲なら超おすすめなのが、グレン・グールドが弾くブラームスの間奏曲集です。
グールドが、このブラームス晩年のピアノ曲集を録音したのが、彼が28歳の時でした。
僕も確か初めてこのアルバムを聴いたのが、それくらいの年だった思います。
山本直純氏の本で紹介されていて、自殺したくなるような時に聴くと良い、というようなことが書かれていたように思います。
普通に考えれば、まだ20代の将来有望な若手のピアニストが、弾くような作品ではないし、たとえ弾いたとしてもこれほど深い演奏が出来るだろうか、とも思います。
グールド以上の演奏に出会わない
筆者は、自分の性格がブラームスに似ているように感じるからか、彼の作品が好きです。
そして一番好きなCDは、グールドの弾くこの間奏曲集です。
グールドで知ったブラームス晩年の間奏曲集を、その後いろいろなピアニストの録音で聴いてみました。
中には老成した大家の録音もありました。
でもグールドほどの感銘は受けません。
ある時を境にコンサートから身を引いて、スタジオ録音だけで、音楽を届けるようになったグールド。
変人とか奇人とかいう人もいました。
孤高の天才とも言われました。
そしてこれからより円熟の境地に行くのではと思われた50歳での急逝。
もしかして、グールドはこのブラームスの録音した時に、若くしてすでにある境地に達していたのかしれません。
グールドのCD紹介
ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
3つの間奏曲 Op. 117
3 Intermezzos, Op. 117
1.(05:35) No. 1 in E-Flat Major
2.(05:27) No. 2 in B-Flat Minor
3.(05:19) No. 3 in C-Sharp Minor
total(16:21)
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6つのピアノ小品 Op. 118 (抜粋)
6 Piano Pieces, Op. 118 (excerpts)
4.(05:58) No. 6. Intermezzo in E-Flat Minor
5.(04:18) No. 1. Intermezzo in A Minor
6.(03:58) No. 2. Intermezzo in A Major
total(14:14)
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7つの幻想曲 Op. 116 – 第4曲 間奏曲 ホ長調
7.(02:11) 7 Fantasien, Op. 116: No. 4. Intermezzo in E Major
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8つのピアノ小品 Op. 76 (抜粋)
8 Piano Pieces, Op. 76 (excerpts)
8.(02:23) No. 6. Intermezzo in A Major
9.(01:02) No. 7. Intermezzo in A Minor
total(03:25)
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4つの小品 Op. 119 – 第1曲 間奏曲 ロ短調
10.(05:46) 4 Piano Pieces, Op. 119: No. 1. Intermezzo in B Minor
グレン・グールド – Glenn Gould (ピアノ)
ソニーミュージックのCD解説
芸術家人生の大半を、ひとりスタジオで生きたグールドが遺した膨大な量の録音は、時間の経過とまったく無縁のように、常に新鮮な感動を聴くものに与えてくれます。
まとめ
以前の秋は、「芸術の秋」「読書の秋」とよく言われ、普段よりも芸術や文化に接する機会が増えるという季節でした。
でも近年は、夏の暑さが尋常ではなく、9月はもちろん、10月に入ってもまだ暑さが残るという状況です。
それによって、秋が極端に短くなってきたように感じます。
少年から学生時代のように秋の夜長を音楽や読書で過ごすという時代はもう戻ってこないのでしょうか。
せめて素敵な花を愛でて、好きな音楽に耳を傾けていきたいと思います。


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