こんにちは、
ともやんです。
ブラームスは大好きな作曲家です。
ブラームスというと、19世紀を代表する実力派の作曲家です。
管弦楽曲は堅固な構成力を持った重厚な作品を残しています。
しかし、性格的にシャイで内向的だったブラームスは、孤独を愛し生涯独身でした。
そして恩人シューマンの妻クララに思いを寄せながら、クララの死まで交流を続けました。
さて、ブラームス好きを自認しながら、実は恩田陸さんの小説『蜜蜂と遠雷』を読んで、あっ!そっかと改めて知ったのは、ピアノの名手ブラームスは、生涯で3曲のピアノソナタを発表しましたが、全て20歳までに発表しています。
そこでその最後のソナタとなった第3番を聴きながら、その理由を妄想してみました。
ブラームスのピアノソナタ第3番
小説『蜜蜂と遠雷』の中で主人公栄伝亜夜が、セミファイナルで、ブラームスのピアノソナタ第3番を弾く。
弾く亜夜が、自分が20歳ということでブラームスがこの作品を作った年と同じだったということに思いを馳せる。
ふと自分が20歳だったころを思い出しました。
当然ですが、今よりずっと人間的に未熟でした。
そして直線的でしたね。
ただ思い込みも激しくて、自分で自分の可能性を抑えていた部分があり、それがいまでも残念でなりません。
さて、ブラームスのピアノソナタ第3番は、1852年に作曲され、翌年出版されました。
全5楽章で、音のダイナミックな動きや広い音域の活用されています。
演奏時間も40分近く要し、若きブラームスのあふれんばかりの情熱が注ぎ込まれた大作です。
三原未紗子の演奏を聴いて
これも縁でしょうか?最初に聴いたのが、三原未紗子さんの演奏でした。
2020年の彼女のデビューアルバムです。
デビュー盤でブラームスの大曲を取り上げるとは、相当自信があるんだなと思ったら、前年の2019年第26回ヨハネス・ブラームス国際コンクールピアノ部門にて優勝されているではないですか!
まさに新しい道を行く、ブラームス弾きというわけですね。
他の演奏との比較はできないですが、しなやかさと優しさに溢れた演奏だと感じました。
聴いていて豊かな詩情が溢れてくるように感じたほどです。
ブラームス:ピアノ作品集(新しい道)(三原未紗子)
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CDはこちらです
キーシンの演奏を聴いて
『蜜蜂と遠雷』の収録曲をまとめたアルバムでは、エフゲニー・キーシンの演奏を取り上げています。
第1楽章の出だしから、三原にない力強さがあります、ただ少し機械的に響くかなぁとは感じました。
面白いのは、第4楽章のベートーヴェンの交響曲第5番の有名なモチーフと同様の音形が使われていますが、キーシンはそれを強調して弾いています。
実は三原の演奏の時は、気付かなかったのですが、その部分はキーシンの演奏で初めて気付きました。
蜜蜂と遠雷 ピアノ全集+1[完全盤]
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キーシンの演奏はこちらで聴けます。
グリモーの演奏を聴いて
フランスのピアニスト、エレーヌ・グリモーは、僕の好きなピアニスト。
彼女もブラームスを得意としていて、僕が初めて彼女の録音を聴いたのは、ネルソンスと組んだ、ブラームスのピアノ協奏曲第1番と第2番。
さて、ピアノソナタ第3番も素晴らしいです。
三原の演奏には、やはりデビュー盤ということで、多少の硬さを感じました。
しかし、さすがベテランのグリモーは、自由さと闊達さを兼ね備えています。
ただ残念ながらCDでは現役盤がないのが残念。
僕は、ナクソス・ミュージック・ライブラリーで聴いています。
三原未紗子の新しい道 ブラームスのピアノ作品集
ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op. 5
Piano Sonata No. 3 in F Minor, Op. 5
1.(10:20) I. Allegro maestoso
2.(10:38) II. Andante espressivo
3.(05:16) III. Scherzo: Allegro energico
4.(03:46) IV. Intermezzo (Ruckblick): Andante molto
5.(07:54) V. Finale: Allegro moderato ma rubato
total(37:54)
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5つのリート Op. 49 – 第4曲 子守歌(A. コルトーによるピアノ編)
6.(03:12) 5 Lieder, Op. 49: No. 4. Wiegenlied (arr. A. Cortot for piano)
編曲 : アルフレッド・コルトー – Alfred Cortot
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02つの狂詩曲 Op. 79
2 Rhapsodies, Op. 79
7.(10:21) No. 1 in B Minor
8.(06:29) No. 2 in G Minor
total(16:50)
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16のワルツ Op. 39 – 第15番 変イ長調
9.(01:44) 16 Waltzes, Op. 39: No. 15 in A-Flat Major
三原未紗子 – Misako Mihara (ピアノ)
録音: 8-10 December 2020, Cultural Center of Fujimi City, Saitama, Japan
ピアノ・ソナタ第3番、2つのラプソディ、ワルツ第15番、子守唄 三原未紗子
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HMVオンラインでもご注文可能です。
三原未紗子 デビュー・アルバム
2019年第26回ヨハネス・ブラームス国際コンクール ピアノ部門にて優勝、いま最も活躍が期待される新鋭ピアニスト、三原未紗子のデビューアルバムがついに登場します。
Neue Bahnen(ドイツ語で”新しい道”)と題した、このアルバムから広がる三原の新しい道に大注目です。
2019年第26回ヨハネス・ブラームス国際コンクールピアノ部門にて優勝し、一躍注目を浴びる。
それに伴い令和元年度藤沢市生涯学習特別貢献賞受賞。
神奈川県藤沢市生まれ。桐朋学園大学音楽学部、同研究科を修了。ベルリン芸術大学を最高位で卒業。平成29年度文化庁新進芸術家在外研修員としてザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学大学院に在籍し首席卒業。2018年帰国。これまでにジャック・ルヴィエ、ズラータ・チョチエヴァ、二宮裕子、小森谷泉、土肥由美子、山本光世の各氏に師事。
留学中より数多のコンクールで輝かしい賞を頂いている。
ソロ・室内楽において多くの演奏会に出演し好評を博す。その活躍は国内に留まらず、ドイツ、オーストリア、オランダなどヨーロッパ各国でのリサイタルに於いても絶賛されている。
ユーロシンフォニーSFKオーケストラ、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、日本センチュリー交響楽団など国内外の一流オーケストラと共演。後進の指導も精力的に行っている。
キーシンのブラームスが聴けるCD
主人公4人(栄伝亜夜、高島明石、マサル・カルロス・レヴィ・アナトール、風間塵)のコンクール演奏曲と、映画用に新たに作曲された課題曲「春と修羅」(作曲:藤倉大)を追加収録し、それぞれの登場人物ごと2CDにもれなく収めたCD8枚組コンピ(全52曲130トラック・収録時間約9時間45分)です。
まるでコンクールを見守る聴衆のような感覚を味わえる、豪華な内容となっています。
さらに、恩田さん書き下ろし短編小説「祝祭と掃苔(そうたい) 入賞者ツアー」(全30枚)も楽曲解説と共にブックレットに所収。
すべての『蜜蜂と遠雷』ファンにおくる、とっておきのピアノ全集・新装版の登場です。
ソニー・ミュージック
最後に
恩田陸さんの小説『蜜蜂と遠雷』を読んだことで、非常に音楽背の世界が広がりました。
僕はどちらかというとJ.S.バッハからブラームスというドイツ・オーストリア系の作曲家の作品を愛好していました。
しかし、この小説で取り上げられている作品は、ラヴェル、ラフマニノフ、バルトーク、そして映画では、この映画用に作曲された藤倉大さんの「春と修羅」も収録されていて、バロックから現代曲まで幅広く、取り上げられています。
音楽の楽しさ喜びを広く認知させてくれた作品に感謝せざるを得ません。
史上初の『直木賞』と『本屋大賞』のダブル受賞は、伊達ではありません。
ぜひ小説も合わせて読んでください。


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