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コンヴィチュニー ブルックナー交響曲第8番を聴け!

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こんにちは、
ともやんです。

名指揮者120人のコレを聴け!』洋泉社MOOKは、僕の大好きなハンス・シュミット=イッセルシュテットを取り上げていないという愚行を犯していますが、フランツ・コンヴィチュニーに関しては、見開きのスペースを取っていた、路小音伝介(みちこね・でんすけ)素性不明という人が、割と敬意のこもった記事を書かれています。

そして、コンヴィチュニーをひと言で『超クソ真面目な交通整理のお巡りさん』と表現しています。

そんなコンヴィチュニーのブルックナーの交響曲選集から第4、5、7番と聴き進め今回は第8番を聴きました。

この演奏について書きたいと思います。

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フランツ・コンヴィチュニー プロフィール

そっか、コンヴィチュニー(1901-1962)は、ドイツ人だと思っていましたが、チェコ人なんですね。

コンヴィチュニーの出身地の北モラヴィアは、彼が生まれた頃はオーストリア領でしたが、第二次大戦前はチェコスロバキア共和国の一部となり、ナチスドイツによりチェコスロバキアは解体されドイツの保護領となり、第二次大戦後ナチスドイツ崩壊後は、再びチェコスロバキアの一部となり、その後1993年からはチェコ共和国に属しています。

コンヴィチュニーは、チェコフィルとの録音もいくつかありますが、いい味を出しています。

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のヴァイオリン兼ヴィオラ奏者として音楽家として活動を開始しました。

当時のゲヴァントハウス管弦楽団は、フルトヴェングラーがカペルマイスターでしたので、彼の指揮のもとで演奏をしていたことになります。

かと言って、コンヴィチュニーの演奏からは、フルトヴェングラーの演奏様式的な影響はあまり感じません。

1930年にシュツットガルト歌劇場の音楽監督。

その後、フライブルク、フランクフルト、ハノーファーの歌劇場の音楽監督を歴任。

戦後は、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の常任指揮者(49~62年)。また、オペラの分野ではドレスデン国立歌劇場(50~54年)、ベルリン国立歌劇場(55~62年)の音楽監督を歴任しました。

コンヴィチュニーが、どのようにオケマンから指揮者に転向したかよくわかりませんが、戦後、瓦礫の中から復興しようとしていたゲヴァントハウス管の指揮者に任命されたくらいですから、それなりの実績と評価を得ていたと思います。

ライプツィヒは、東ドイツで西側の諸都市と違い、より伝統を重んじられたのかもしれません。

シュターツカペレ・ドレスデンも東ドイツでした。そんな伝統を守る使命感でコンヴィチュニーの演奏を考えるとなんか納得いく部分があります。

そしてコンヴィチュニーは、積極的にブルックナーを取り上げていて、これはもしかしてフルトヴェングラーの影響かと思います。

フルトヴェングラーのブルックナーは、ベートーヴェンやブラームスに比べ評価は高くありませんが、本人は非常にブルックナー心酔し多く録音を残しています。

そして録音で聴くかがり、コンヴィチュニーのブルックナーの解釈の方が、フルトヴェングラーよりもずっと雄大で曲想をつかんでいると思います。

 

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コンヴィチュニー&ベルリン放送響 ブルックナー交響曲第8番

素朴でゴツゴツとしてブルックナーですが、特に第4番の迫力ある雄大さは凄いです。
僕は、コンヴィチュニーのブルックナーの第8番の第4楽章が好きで、ここだけよく聴いています。

ブルックナー好きの方にはぜひ聴いて頂きたい名演です。

 

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第8番 ハ短調 WAB 108 (原典版)
Symphony No. 8 in C Minor, WAB 108 (Original versions)

1.(12:33) I. Allegro moderato
2.(13:18) II. Scherzo: Allegro moderato – Langsam
3.(26:21) III. Adagio: Feierlich langsam, doch nicht schleppend
4.(24:12) IV. Finale: Feierlich, nicht schnell

ベルリン放送交響楽団 – Berlin Radio Symphony Orchestra (Radio-Sinfonie-Orchester Berlin)
フランツ・コンヴィチュニー – Franz Konwitschny (指揮)
録音: 1959年12月18,19,21日

 

ブルックナー:交響曲名演集 フランツ・コンヴィチュニー

 

コンヴィチュニーが録音を遺したブルックナーの交響曲、全ての番号をまとめた好企画です。コンヴィチュニーのブルックナーは洗練から程遠い田舎臭く、重量感のある解釈で好きな人にはたまらない解釈で人気があります。

第2番は、完全初出のゲヴァントハウス管とのライヴ。如何にこの曲を愛していたかが解ります。活き活きとした名演。

第4番「ロマンティック」はウィーン響との珍しい組合せです。この時代のウィーン響は正にウィーンの楽団らしい独自の音色で素晴らしいです。

第5番は、今なおこの曲のベスト演奏と推す人も多い名演、今回新たなマスタリングが施され一言で云えば元気な音に蘇り、さらに1枚に収まっているためこれは必携です。

第7番も比較的珍しい録音で、これは一つ一つのメロディに拘泥する一種のくどい演奏で個性的です。こちらも音のブラッシュアップがなされております。

第8番は放送用スタジオセッション録音で、商業用レコード録音同様の細心の注意が払われた安定感。

第9番はコンヴィチュニーが亡くなる2か月前の正に白鳥の歌、第9番と言うのも象徴的で、枯れる寸前の輝きが心を打ちます。いずれも音質良好!
ミューズ貿易

 



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