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クナッパーツブッシュの名盤 ブルックナー交響曲第3番 ’60年ライブ

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こんにちは、
ともやんです。

ハンス・クナッパーツブッシュ(1888-1965)は、奇人的振舞いや、毒のあるユーモアを愛した人ですが、それ故に多くの敵も作ったようです。

例えば、カラヤンには嫌われてウィーン国立歌劇場とザルツブルク音楽祭の芸術監督にカラヤンが就任してからは、クナッパーツブッシュはそこで指揮する機会を失っています。

しかし、クナッパーツブッシュのユニークな人柄は、ウィーンの観客やウィーンフィルとはウマが合い、1929年に初めてウィーンフィルを指揮をしてからは、1965年に亡くなるまで終生よい関係でした。

そんな両者の信頼関係のもとで演奏されたブルックナー交響曲第3番のライブが素晴らしいです。

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クナッパーツブッシュ&ウィーンフィル ブルックナー交響曲第3番

1960年2月14日、ムジークフェライン大ホールでのライブです。

ブルックナーの3番は、イントロの弦の伴奏に乗ってトランペットによって奏される主題が印象的ですが、クナッパーツブッシュは、観客の拍手がまだ終わり切っていない状態から始めています。

しかも不器用な印象の伴奏を意外と大きく奏させ、トランペットの音を小さく始めて遠くから聴こえてくるような演出をしています。

この雰囲気が堪らなくて、何度も聴き直した入りしています。

また、全体的にスケールが大きなくてクナッパーツブッシュとしてはすっきりとした演奏で、ウィーンフィルの音色が充分に楽しめる名演です。

モノラルですが、音質は悪くありません。

ウィーンフィルの音色は豊潤というよりもむしろ鄙びた味わい深いもので、現代のオーケストラの機能美優先の音からは絶対味わえないものです。

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クナッパーツブッシュの名盤 ブルックナー交響曲第3番

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第3番 ニ短調 WAB 103 (1889年版)
Symphony No. 3 in D Minor, WAB 103 (1890 version, ed. T. Raettig)

1.(20:20) I. Gemassigt, mehr bewegt, misterioso
2.(13:36) II. Adagio. Bewegt, quasi andante
3.(07:14) III. Scherzo: Ziemlich schnell
4.(14:12) IV. Finale: Allegro
total(55:22)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)
録音: 14 feb. 1960, Vienna

https://amzn.to/2y2mvvJ

Bruckner: Symphony No.3 ハンス・クナッパーツブッシュ 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

なお、僕はアルトゥス・レーベル15周年の限定販売によるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ライヴ録音集(11CD)で聴いています。これは、フルトヴェングラー、シューリヒト、クナッパーツブッシュのウィーンフィルとのライブばかり集めたもので、どの録音も永遠に後世に遺したものばかりです。ただ、残念ながら廃盤のようですので、中古店で見つけたら買いだと思います。

なお、クナッパーツブッシュは、ブルックナーの3番を得意としていたようで、

ウィーンフィルとの1954年録音

https://amzn.to/2JSJVcs

バイエルン放送響との1954年ライブ

https://amzn.to/30IIrs6

があります。

バイエルン放送響は未聴ですが、ウィーンフィル(1954年)盤は、珍しくスタジオ録音で、音の鮮度もわるくありません。もちろん演奏も超名演です。



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